インドは中国のように経済大国になるか?
世界一の人口大国となることが確実視されるインド経済の存在感が、大きくなっている。
過去20年間、世界経済を牽引してきた中国が、人口が減少に転じ「ピークが過ぎた」との見方が強まっていることが背景にある。
世界経済の減速が懸念される中、「人口が増加し続けるインドが『第2の中国』となる」との期待が高まっているが、はたしてそうだろうか。
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インドは世界で最も若年人口の比率が高い国の1つだが、2021年の労働参加率(生産年齢人口(15歳から64歳までの人口)に占める労働力人口の割合)は46%とアジアで最も低い(日本は84%)。
女性の労働参加率はさらにひどく、世界最低の水準で推移している。