申し訳ございませんという話
(『サインハザード』のネームが)1ま〜い……2ま〜い……3ま〜い……どうも庄司創でございます。
2年前にネームのご感想を募集した「サインハザード」という作品なんですけども、その後も1年以上はネームを描き直しておりました。
アフタヌーン誌以外の編集さんにも見ていただいたりですね、一般のアニメ企画募集に応募したりもしたのですが、結果、商業化にはいたりませんでした。
それどころか、自分で満足の行く第一話にさえまとまらなかったんです。試作ネームを読んだりご意見をくださった多くの皆様、申し訳ございません!
「えっ、どこが悪かったの。」という方も、もしかしたらいらっしゃるかもしれませんが、それはわたくし本人が申し上げるのは非常に難しい。
まあ将棋の世界で「長考に好手なし」と言うそうですけども、私の読みの力か、決断力か、センスか、人の話を聞く力か、所属する宇宙が悪いんでしょうね。宇宙のせいかな。
その後10回ほど描き直したネームをお見せするかどうかも迷ったんですけども、まあそんな中途半端なものをお出ししても楽しんでいただけないでしょうから、しまっておきますね。それらのネームから、今後の作品に生かす部分があるかもしれません。
生活の方は、とある事情によりご心配いただかなくても、だいたい大丈夫でございます。一部ご心配いただきまして、たいへん恐縮です。ありがとうございます。
ときどきあの、“漫画家残酷物語”みたいなこう、業界に翻弄される漫画家さんの苦労話なんかを読みますけどもね。
私の場合はもう、完全に自己責任でございまして。怪電波を受信して描いているようなものでして、なかなか治りません。
まことに運よくと言いますか、ありがたいことに、その後数社の編集さんにお声をかけていただきまして、最近はエンターブレインの「ハルタ」誌に掲載すべく、24ページの読み切り短編を描いておりました。
これを皮切りに執筆が続けられたらいいなあ、というくらいのかんじでございます。
発売中の11月号に描き下ろしの見開き予告が載っておりまして、読み切り本編は来月、12月の号に掲載となります。
それのお話をしますと、「モップゥ」というタイトルです。予告でも一目瞭然なんですが、「サインハザード」とはだいぶ毛色が違います。
「三文未来の家庭訪問」とか「白馬のお嫁さん」の、コミカルなパートだけみたいな感じの、かわいいお話となっております。多分。あと、ちょっとサインハザードの要素がございます。やはり同じ作者でございますので。
サインハザードはモップゥになったと言うと怒られるかもしれませんが、もしご興味を持ってくださる方は、どうぞよろしくお願いいたします。
いやあ、ほんと申し訳ございません。ハルタ読者の皆様、どうもこんなのがチラッとお邪魔いたします。
【感想募集中】サインハザード1話ネーム
(2018/11/16追記)現在では感想を募集しておりません。こちらの記事で報告をしております。
漫画の第1話ネームを読んで感想をくださる方を募集 - 庄司創のブログにてご要望があったので貼りました。
画像を直接貼って、クリックすると次へ進むやつにしてみました。できてますでしょうか。
見開きで読めるこちらのマンガボックスインディーズの作品ページのほうを、いちおう推奨とさせていただきます。アプリ抜きで、こちらのはてなフォトライフから左の「
以上が1話ネームです。
お読みくださった皆様、ありがとうございます。
感想募集に関しましては、ちょっとしたことを書いていただけるだけでとてもありがたいのですが、以下のことを書いていただけるとはなはだ幸いです!
- 最近購入された漫画のタイトル (どういう漫画を買ってらっしゃる方が読み通してくださったのか、それだけで参考になります。またお好みがわからないとあんまりご意見を参考にできないかもしれません。現在漫画を買われる習慣がございませんでしたら、買ってる漫画なしとお伝えください)
- この作品の話の続きに興味が持てるか。(途中で読むのをやめられた場合は、途中でやめられたとお教えいただければ)
- ダメ出し、要望、期待する展開など。(意味がわからなかったところなど、基本的なご指摘はありがたいです)
いろいろありましてすみません。この記事か元記事のコメント欄か、ツイッター(@hajime_shouji)か、この記事へのはてブか、マンガボックスのコメント機能にてご感想をお書きください。
どうぞよろしくお願いします!
漫画の第1話ネームを読んで感想をくださる方を募集
(2018/11/16追記)現在では感想を募集しておりません。こちらの記事で報告をしております。
どうも庄司創です。
こちらの「サインハザード」という新作漫画のネームの感想を募集しております。ブログの更新はろくにしていないけれど! みなさまのお力がたよりです。
1.もしご興味がおありでしたら(あると助かります!)、
- マンガボックスインディーズの作品ページ
- はてなフォトライフ(片面表示になりますが、アプリ抜きで左の「prev」リンクでたどって読んでいただけます。)
からご覧ください。いちおう、アプリが必要ですが読みやすいマンガボックスインディーズが推奨です。
2.お読みになったあとにこの記事のコメント欄か、ツイッター(@hajime_shouji)か、この記事へのはてブか、マンガボックスのコメント機能にてご感想をお書きください。
3.以下のことを書いていただけるとはなはだ幸いです!
- 最近購入された漫画のタイトル (コメントをくださった方のお好みがわからないとあんまり参考にできないかもしれません。現在漫画を買う習慣がございませんでしたら、買ってる漫画なしとお書きください)
- この作品の話の続きに興味が持てるか。(途中で読むのをやめられた場合は、途中でやめられたとお教えいただければ)
- ダメ出し、要望、期待する展開など。(意味がわからなかったところなど、基本的なご指摘はありがたいです)
たぶん、上のことを書いてくださった何名様かのご意見を参考にネームを描き直し、もうちょっとキリの良い所まで描いて編集さんに持って行くと思います。(ネットでネームを見せてもいいということは一応許可をもらっています。)
なにかちょっとしたことでも言っていただけると、私のほうでいろいろ気がつくこともありますので、お気軽なご意見をお待ちしております。「鳥山明にくらべるとぜんぜんなってない!」というような、無責任にあーだこーだ言われる漫画になるのが目標です。
補足
なぜこういうことをするのかと言いますと、言い方がいいかどうかわかりませんが、やはり一般性を持たせるためですね。
私は言いたいことが先にある漫画描きで、とくにマニアックなことをやりたいという気もちはないんですが、だいたいだれが読むのかわからない、非常に売り出しにくい作品になってしまうことが多いんです。
言いたいことが言えればじつは中身はけっこうなんでもいいところがありますので、皆様のお声を聞きながら大胆に調整していければと思っております。
余談ですが普段のネームはもっと雑です。背景や微妙な表情などは字で説明してしまうのですが、今回は演出の方向性をふくめてすべて絵で表現したので、おそろしく時間がかかりました。
さて、ご協力くださる皆様には以下のリスクがあります。
- このネームの続きは出ないかもしれない。
- 連載になった場合も、キャラやストーリーが変更されたものをもう一回読みなおすことになる。
方法がないのでこのブログで募集をかけますが、いつも私の作品を追いかけてくださって新刊が出れば必ず買ってくださるような皆様は、じつはあんまりご参加いただかないほうがいいかもしれません。
どうなんだろう。読みなおした時にキャラがちょっと変わってるとか、私だったらかなりイヤなんですね。
本当に意外と心の負担になってしまう場合もあるかと思いますので、くれぐれもご注意ください。ネームを公開なんかしてすみません。あと新作はこのくらい遅れてます。すみません。
ご意見をお待ちしています!
(12/16追記)数々のご感想・ご意見、本当にありがとうございます! こんなにいただけるとは思っておりませんでした。 お返事は割愛させていただきますが、プリントアウトして読み返しながら制作してまいります。
だれからも言及されなかったことによる、大ポカの発見などもございました。 あまりSFを読まれない方のご意見から、今回のネームではかすりもしなかった方々も想像してみます。
もう直しに入っておりますが、こういう展開を、とか、このキャラをもっと、等のご要望はありがたく受けつけております。最近ご購入された漫画か、なければご覧になったドラマ等なにか作品、それもなければご趣味等を教えていただけるとご意見に立体感が出てありがたいです。
それではひとまず失礼いたします。またお目にかかれる日を!
「白馬のお嫁さん」(3)が発売です。

- 作者: 庄司創
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2016/08/23
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログ (1件) を見る
先日もお伝えしましたが、8/23に最終巻となる3巻が発売になります。(今回からkindle版にリンクしてみます)
カバー下の描きおろし漫画が2ページ、本編に追加が2ページで、その他ちょこちょこと描き直しをしています。よろしければご覧になってみてください。
更新がこれだけだとなんなので、軽い気持ちではてブで盛り上がってる記事に言及してみます。
私が婚活女子に対して常々思っているのは、相手を知る前から選り好みし過ぎてはいませんか?という事なんです。
「結婚したいのに結婚が出来ない」は本当なの?選り好みし過ぎじゃないか問題。 - 仲良し夫婦の家計簿
これね。ブコメにもありましたけどこちら、婚活女子の「食わずぎらい」を指摘するお話なのに、「高望みするな」ととれる表現もあって煽ってしまってるんですよね。
「高望みしなければ、うまくいく」は、
「就職できないって言ってるやつは、選ばなければ仕事なんてある!」
「世界にはまずいご飯だって食べられない子どもがいるんだぞ!」
も同じような話なんですけど、「幸せの基準を落とせば、だれでも幸せになれる」という理屈だから、そうは問屋がおろさない。
そんなかんたんに幸せの基準が変えられたら、感情なんていりませんし。まあ、ご友人だったらじかに話せば思いが伝わるということはあるでしょうけども。市の就職相談窓口なんかだと、志望ランクを落としてみたらって話はどんなふうに伝えるのかな……。
ですから一般的にはやはり、食わずぎらいを指摘するにとどめたほうがいいんじゃないでしょうか。「きらいなものでもちょっとずつ食べてみたら」的な。「ほんとにイヤだったらやめればいいじゃない」的な。
わあ、ほんとに結婚テーマの記事にただ感想をよせるだけだった。
白馬のお嫁さん3巻は大宝寺さんという独身の人が唐突に出てくるんですが、その人がお話の後、幸せに暮らしていけることを暗示させるようなコマを追加したかったな、でもページがなかったな、ということを上の記事で思い出しました。
結婚できなかったらアンハッピーというふうにはしたくなくて、それなりに充実してる人を描きたかったんですよね。あんまりそうはならなかったんですけど……。
昨日の記事の補足
講談社でLGBT関係の漫画を描くのって実際どうなのという話について。
このサイトとしては大きな反響をいただきましたので補足しますと、まず、漫画の性差別表現を糾弾しまくっているLGBT団体は今現在いないと思います。
私が知っている範囲でのLGBT関連の訴訟も、会社でのあつかいなど、もっと生活内での重要なことに関するものばかりです。
この記事のような自主規制はどちらかと言えば、人種差別問題などへの取り組みが遅れたことから人気マンガが絶版や回収となった過去への反省と、近年の欧米でのポリティカル・コレクトネスの盛り上がりに同調する動きに基づくものだと思っています。あと編集者個人の裁量も大きいですね。作品によっても違うでしょうし。
現状ではムダな配慮とも言えます。とはいえ、漫画はとつぜん大ヒットすることがありますし、何十年も読み継がれることがあります。あとから内容を変えることもけっこう難しいので、いま想定できる範囲のリスクを考慮しております。
あと、それほど大変ではないというのは本当でして、漫画を描いていると同じことをいろんな言い回しに変換することに長けてきますし、「ちがう案を出して」という要求にはなれっこになります。
たぶん今から漫画を描き始める方も、こういうことは自然にできるようになっていくと思います。面白い漫画を描くほうがよっぽどたいへんですので、大丈夫大丈夫。
ではでは。