2025-01-01から1年間の記事一覧
バベル オックスフォード翻訳家革命秘史 上 (海外文学セレクション)作者:R・F・クァン東京創元社Amazonこの『バベル』は、R・F・クァンの四作目の長篇にして、ローカス、ネビュラなど数々の文学賞を受賞&ノミネートされた話題の本格ファンタジイ・歴史改…
課税と脱税の経済史――古今の(悪)知恵で学ぶ租税理論みすず書房Amazon税金は基本的にあらゆる人々の生活に関わり、その行動に影響を与える。たとえば消費税がいついつから上がるとなればその前までに駆け込み需要が発生するものだし、タバコ税が上がればこ…
マンガの原理作者:大場 渉,森 薫,入江 亜季KADOKAWAAmazonこの『マンガの原理』は、『Fellows!』『ハルタ』や『青騎士』の創刊編集長である大場渉と、『乙嫁語り』『エマ』『シャーリー』で知られる森薫、『乱と灰色の世界』『群青学舎』の入江亜季による「…
ブック・ウォーズ――デジタル革命と本の未来作者:ジョン・B・トンプソンみすず書房Amazonこの『ブック・ウォーズ』は商業出版・学術出版の研究などで知られる社会学者J・B・トンプソンによる、「本」とそれを取り巻く出版業界が、デジタル革命時を経てどのよ…
私はいかにハリウッドで100本の映画をつくり、しかも10セントも損をしなかったか (ハヤカワ文庫NF)作者:ロジャー・コーマン,ジム・ジェローム早川書房Amazonこの『私はいかにハリウッドで100本の映画をつくり、しかも10セントも損をしなかったか』は低予算映…
酒を主食とする人々作者:高野秀行本の雑誌社Amazonこの『酒を主食とする人々』は、数々の冒険・探検ノンフィクション(だけじゃないが)を世に送り出してきた高野秀行の最新刊だ。今回のテーマは、エチオピア南部に存在す、朝・昼・晩酒を飲んで──というか「食…
「夢のエネルギー」核融合の最終解答作者:アーサー タレル早川書房Amazon先日ミチオ・カクによる量子コンピュータの解説書『量子超越』を書評したが、僕が今未来に期待している中で、量子コンピュータと並ぶ技術が「核融合」だ。そしてちょうど、核融合につ…
家が買えない 高額化する住まい 商品化する暮らし (ハヤカワ新書)作者:牧野 知弘早川書房Amazon2030―2040年 日本の土地と住宅 (中公新書ラクレ)作者:野澤千絵中央公論新社Amazon最近、家のことをよく考えている。僕は現在賃貸在住で、引っ越しが好き…
量子超越 量子コンピュータが世界を変える作者:ミチオ・カクNHK出版Amazonこの『量子超越』は物理学者として知られ『サイエンス・インポッシブル』など数々の一般向けのサイエンス本の著作があるミチオ・カクの最新作。今回のテーマになっているのは副題に入…
饒舌な動植物たち: ヒトの聴覚を超えて交わされる、クジラの恋の歌、ミツバチのダンス、魚を誘うサンゴ作者:カレン・バッカー築地書館Amazonこの『饒舌な動植物たち』は、クジラやミツバチ、意外なことに植物までもが、豊富なコミュニケーションをとっている…