此よりは荒野

ラノサイ杯の結果を見て気になり、読んでみた1冊。
主人公は幽鬼に母親と妹を殺された少年。自分も命からがら助かり、幽鬼を使って襲った「不死者秘儀団」に復讐を誓う。保安官である叔父のもとに身を寄せて保安官補として暮らしていたところ、ある日、かつて自分を幽鬼から助けてくれた少女・ステラに出会い...と言う展開。

面白かったです。背伸びをしながら少しずつ、でも確実に強く成長していく主人公・アランが良い感じ。最初は頼りなく思えましたが...ステラに出会って教えを請い、街の人を守るために奮闘する展開が面白かったです。ちゃんと成長の跡が見てとれるのが良いですね。
頭を使い、街を幽鬼に襲わせた黒幕を突き止める展開もグッド。信じたくない結論でも、キッチリとその可能性に行き着けるのは凄いなぁと。これも成長の一端なんだろうけど...目を背けずにいるのは辛かっただろうなー。

と言う訳で、普通に満足した1冊でした。タイトルを見る限り、まだ続きそう。期待。

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