川崎区

神奈川県川崎市の行政区
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川崎区(かわさきく)は、川崎市を構成する7行政区のうちの一つ。

かわさきく ウィキデータを編集
川崎区
川崎大師
日本の旗 日本
地方 関東地方
都道府県 神奈川県
川崎市
市町村コード 14131-3
面積 39.49km2
総人口 231,843[編集]
推計人口、2024年11月1日)
人口密度 5,871人/km2
隣接自治体
隣接行政区
川崎市幸区
横浜市鶴見区
東京都大田区
(海上で隣接)
千葉県木更津市
川崎区役所
所在地 210-8570
神奈川県川崎市川崎区東田町8番地
北緯35度31分46.9秒 東経139度42分13.7秒 / 北緯35.529694度 東経139.703806度 / 35.529694; 139.703806座標: 北緯35度31分46.9秒 東経139度42分13.7秒 / 北緯35.529694度 東経139.703806度 / 35.529694; 139.703806
川崎区役所
川崎区役所

地図
区庁舎位置
外部リンク 川崎区
川崎市川崎区位置図川崎区位置図
特記事項 世帯数:94,358世帯(2006年2月1日)
東京湾アクアラインを介し千葉県木更津市と接続
ウィキプロジェクト

東海道本線の東側(海側)の地域である。

地理

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川崎市の東南端である多摩川の下流から河口にかけての南側に位置し、全域が平地となっている。川崎市の七つの区の中で唯一海に面している。 海側は埋め立の造成が進んでおり、人工島の東扇島扇島もある。扇島は全域私有地であり、首都高速湾岸線を通行する場合を除いて一般人の立入りはできない。

大師橋付近の多摩川左岸の河川敷に、東京都大田区に囲まれた飛び地状の領域がある。逆に右岸(川崎区側)の河川敷には大田区の飛び地がある。これらは、かつて大きく蛇行していた多摩川の旧流路の痕跡である[1]

河川

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運河

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隣接している自治体・行政区

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神奈川県

区勢

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京浜工業地帯
 
JR川崎駅・ラゾーナ川崎プラザ直結の通路
 
多摩川沿いにそびえ立つタワマンのリヴァリエ

区内の稲毛神社7世紀半ばの欽明天皇によって勅願所となり、平間寺(川崎大師)は平安時代後期の1128年に創建されるなど、古くから神社・仏閣の門前町が整備されていたが、都市の本格的な発展は徳川家康東海道の整備を行い、江戸時代初期の1623年東海道五十三次宿場町として正式に川崎宿を設置してからである。さらに1872年には日本最初の鉄道として開業した官設鉄道(現在の東海道本線)に川崎駅が設置され、川崎は東京と横浜をつなぐ交通至便の地として急速な都市化を経験し、1924年の市制施行は現在の川崎区(その後の埋立地を除く)と西隣の幸区東部で行われた。1923年には関東大震災1942年-1945年には第二次世界大戦による日本本土空襲[注 1]で大きな被害を受けたが、その後も発展を続け、現在の市街地が形成された。

現在も川崎駅前以外では、平坦な多摩川の河口平野上に戦前から形成された住宅地に建設された戸建住宅が多く、そこに小規模な工場が点在する商工混在地域が広がっている。その点では、東海道本線や京急本線でつながる東京都大田区や横浜市鶴見区の臨海部と風情は似たものがあり、戦後の高度経済成長期に丘陵部での集合住宅建設が進められ、人口が急増しながらも一部では農地や緑地が残る川崎市北部(宮前区麻生区など)とは異なる雰囲気がある。また、この高度経済成長期には大気汚染による川崎公害が深刻となったこともあり、川崎区の人口は一時減少したが、近年では川崎駅から離れた京急大師線沿線や東京都道・神奈川県道6号東京大師横浜線(産業道路)沿いで建売住宅やマンションの建設が進んでおり、人口は今後も増えると予測できるため、学校や病院等の公共福祉関係の充実が課題となっている。この産業道路や、それとほぼ並行する東海道貨物線の東側は広大な埋立地で、鉄鋼・機械・化学などの重化学工業の大規模工場が集約されている。京浜運河の対岸には扇島東扇島人工島が整備され、製鉄所や火力発電所が建設され、中央には首都高速湾岸線が走る。浮島町にある川崎浮島ジャンクションはこの湾岸線と東京湾アクアラインの接続点となり、さらに東京国際空港(羽田空港)に川崎側で最も近い地点となっているため、羽田空港の「神奈川口」構想が検討されている。

川崎駅東口には繁華街がある。第二次大戦による空襲被害から復興した銀柳街アーケード商店街が広がり、1980年代には地下街川崎アゼリアシネマコンプレックスチネチッタ川崎ルフロンが開業した。2000年代にはラ チッタデッラ川崎DICEが開業し区内の商業機能は更に強化されたが、2006年に幸区側の川崎駅西口に開業したラゾーナ川崎プラザとは競合関係になり、2015年にはさいか屋川崎店が閉店[注 2]している。川崎駅東口の商店街から国道15号線(第一京浜)を挟んだ東側にある富士見公園にはかつての川崎球場であった川崎富士見球技場や川崎競輪場、その北側には川崎競馬場1950年前後に整備され、競輪場と競馬場では現在も公営競技のレースが開催されている。

川崎区内には川崎駅や川崎市役所など市の中枢機能が集中し、人口は決して少なくはないが、沿岸部に広大な工業用埋立地を擁するために、区の人口密度は他区に比較して低い。この数十年の人口動態の変化と東京-川崎-横浜(町田)間の鉄道網の整備から、川崎市の人口重心は川崎区から離れる傾向が続き、市内北部ではいわゆる「川崎都民」の増加がみられるため、川崎縦貫高速鉄道(2012年度をもって廃止)や川崎縦貫道路の整備、大師線の地下化などによる川崎市内の交通網整備と川崎区の活性化が構想されている。このうち、川崎縦貫道路は川崎区内の一部が首都高速神奈川6号川崎線として川崎浮島ジャンクションから大師出入口までが既に開通し、東京外かく環状道路と一体化する形[3]でさらに西への延伸が検討されている。

沿革

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人口

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  • 1975年 216,569
  • 1980年 199,148
  • 1985年 193,954
  • 1990年 200,056
  • 1995年 196,338
  • 2000年 194,091
  • 2005年 203,804
  • 2010年 217,328
  • 2015年 223,378
  • 2020年 233,918[4]

町名

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川崎区内では、一部の区域で住居表示に関する法律に基づく住居表示が実施されている。なお、川崎市の町名の丁目にはアラビア数字が広く使用されているため、町名欄はアラビア数字で統一している。

なお、一部の町区域において新設年月日が不明な箇所がある。

川崎区役所管内
町名 町名の読み 町区域新設年月日 住居表示実施年月日 住居表示実施前の町名等 備考
旭町1丁目 あさひちょう 年月日 1972年8月1日
旭町2丁目 あさひちょう 年月日 1972年8月1日
池田1丁目 いけだ 1965年7月1日 1965年7月1日
池田2丁目 いけだ 1965年7月1日 1965年7月1日
砂子1丁目 いさご 年月日 未実施
砂子2丁目 いさご 年月日 未実施
駅前本町 えきまえほんちょう 1964年11月11日 未実施
榎町 えのきちょう 年月日 1972年8月1日
大島1丁目 おおしま 1972年8月1日 1972年8月1日
大島2丁目 おおしま 1972年8月1日 1972年8月1日
大島3丁目 おおしま 1972年8月1日 1972年8月1日
大島4丁目 おおしま 1972年8月1日 1972年8月1日
大島5丁目 おおしま 1972年8月1日 1972年8月1日
大島上町 おおしまかみちょう 1970年7月1日 1970年7月1日
小川町 おがわちょう 年月日 未実施
小田1丁目 おだ 1964年11月1日 1964年11月1日
貝塚1〜2丁目 かいづか 1970年7月1日 1970年7月1日
京町1〜3丁目 きょうまち 年月日(1・2) 1965年7月1日
1964年11月1日(3) 1964年11月1日
境町 さかいちょう[5][6][注 3] 年月日 1972年8月1日
下並木 しもなみき 年月日 未実施
新川通 しんかわどおり 年月日 1972年8月1日
鈴木町 すずきちょう 年月日 1972年8月1日
堤根 つつみね 年月日 未実施
中島1〜3丁目 なかじま 1972年8月1日 1972年8月1日
日進町 にっしんちょう 1964年11月11日 未実施
東田町 ひがしだちょう 年月日 未実施
富士見1・2丁目 ふじみ 1972年8月1日 1972年8月1日
堀之内町 ほりのうちまち 1964年11月11日 未実施
本町1・2丁目 ほんちょう 1964年11月11日 未実施
港町 みなとちょう 年月日 1972年8月1日
南町 みなみまち 年月日 未実施
宮前町 みやまえちょう 年月日 1972年8月1日
宮本町 みやもとちょう 年月日 未実施
元木1・2丁目 もとぎ 1970年7月1日 1970年7月1日
渡田1〜4丁目 わたりだ 1970年7月1日 1970年7月1日
渡田山王町 わたりださんのうちょう 年月日 1965年7月1日
渡田新町1〜3丁目 わたりだしんちょう 1970年7月1日 1970年7月1日
渡田東町 わたりだひがしちょう 1970年7月1日 1970年7月1日
渡田向町 わたりだむかいちょう 年月日 1970年7月1日
川崎区役所大師支所管内
町名 町名の読み 町区域新設年月日 住居表示実施年月日 住居表示実施前の町名等 備考
池上新町1〜3丁目 いけがみしんちょう 1967年7月1日(1・2) 1967年7月1日
1967年10月4日(3) 1967年10月4日
伊勢町 いせちょう 年月日 1972年8月1日
浮島町 うきしまちょう 年月日 1974年2月15日
江川1・2丁目 えがわ 1965年10月6日 1965年10月6日
川中島1・2丁目 かわなかじま 1965年7月1日 1965年7月1日
観音1・2丁目 かんのん 年月日 1972年8月1日
小島町 こじまちょう 1969年3月1日 1969年3月1日
塩浜1〜4丁目 しおはま 1966年7月1日(1・2) 1966年7月1日
1967年10月4日(3・4) 1967年10月4日
昭和1・2丁目 しょうわ 年月日 1974年10月1日
田町1〜3丁目 たまち 1965年10月6日(1・2) 1965年10月6日
1969年3月1日(3) 1969年3月1日
大師駅前1・2丁目 だいしえきまえ 年月日(1) 1965年7月1日
年月日(2) 1972年8月1日
大師河原 だいしがわら 年月日 未実施
大師河原1・2丁目 だいしがわら 1974年10月1日 1974年10月1日
大師公園 だいしこうえん 1965年7月1日 1965年7月1日
大師本町 だいしほんちょう 年月日 1965年7月1日
大師町 だいしまち 年月日 1965年7月1日
台町 だいまち 年月日 1965年7月1日
千鳥町 ちどりちょう 年月日 1974年2月15日
出来野 できの 1974年10月1日 1974年10月1日
殿町1〜3丁目 とのまち 1965年10月6日(1・2) 1965年10月6日 字大師河原・字羽田漁師町の一部
1969年3月1日(3) 1969年3月1日 鈴木新田・字羽田の一部
中瀬1〜3丁目 なかぜ 年月日(1) 1972年8月1日
1965年7月1日(2・3) 1965年7月1日
東扇島 ひがしおおぎしま 年月日 未実施
東門前1〜3丁目 ひがしもんぜん 年月日(1) 1965年7月1日
年月日(2・3) 1974年10月1日
日ノ出1・2丁目 ひので 1965年10月6日 1965年10月6日
藤崎1〜4丁目 ふじさき 年月日 1972年8月1日
水江町 みずえちょう 年月日 1974年2月15日
夜光1〜3丁目 やこう 1967年10月4日 1967年10月4日
四谷上町 よつやかみちょう 年月日 1974年10月1日
四谷下町 よつやしもちょう 1966年7月1日 1966年7月1日
川崎区役所田島支所管内
町名 町名の読み 町区域新設年月日 住居表示実施年月日 住居表示実施前の町名等 備考
浜町1丁目 はまちょう 1973年3月1日 1973年3月1日 浜町1、浜町2、鋼管通1、鋼管通2、大島町3
浜町2丁目 1973年3月1日 1973年3月1日 浜町2、浜町3、鋼管通2、鋼管通3、東渡田5
浜町3丁目 1973年3月1日 1973年3月1日 浜町1、浜町2、浜町4、大島
浜町4丁目 1973年3月1日 1973年3月1日 浜町2、浜町3、浜町4、大島
浅野町 あさのちょう 19xx年xx月xx日 1973年3月1日 浅野町、浜町3、浜町4、南渡田町
南渡田町 みなみわたりだちょう 19xx年xx月xx日 1973年3月1日 竹ノ下町、小田、南渡田町、鋼管通3、浜町3
扇町 おうぎまち 19xx年xx月xx日 1965年7月1日 扇町
扇島 おおぎしま 19xx年xx月xx日 未実施
鋼管通1丁目 こうかんどおり 1973年3月1日 1973年3月1日 大島町1、東渡田1、東渡田2、東渡田3、東渡田4、東渡田5
鋼管通2丁目 1973年3月1日 1973年3月1日 鋼管通1、鋼管通2、浜町1、浜町2、東渡田4、東渡田5
鋼管通3丁目 1973年3月1日 1973年3月1日 東渡田3、東渡田5
鋼管通4丁目 1973年3月1日 1973年3月1日 東渡田3、東渡田5、南渡田町
鋼管通5丁目 1973年3月1日 1973年3月1日 東渡田3、東渡田5、鋼管通3、南渡田町
追分町 おいわけちょう 1973年3月1日 1973年3月1日 大島町1、大島町2、大島町3、浜町1、鋼管通1、東渡田4
田島町 たじまちょう 1973年3月1日 1973年3月1日 東渡田1、東渡田2、東渡田3、小田栄町2
桜本1丁目 さくらもと 1973年3月1日 1973年3月1日 桜本町1、桜本町3、浜町1、浜町4、池上町
桜本2丁目 1973年3月1日 1973年3月1日 桜本町1、桜木町2、桜本町3、池上町
池上町 いけがみちょう 1967年10月4日 1967年10月4日 池上新田字地堤外、字塩留耕地、字中留耕地、字入江ケ崎、大師河原字夜光、大島字堤外、桜本町2、桜本町3
小田2丁目 おだ 1964年11月1日 1964年11月1日 西小田町、東小田町、南小田町1
小田3丁目 1964年11月1日 1964年11月1日 東小田町、南小田町1
小田4丁目 1964年11月1日 1964年11月1日 南小田町1、南小田町2
小田5丁目 1964年11月1日 1964年11月1日 小田町1、小田町2
小田6丁目 1964年11月1日 1964年11月1日 小田町2
小田7丁目 1964年11月1日 1964年11月1日 大字田辺新田
小田栄1丁目 おださかえ 1970年7月1日 1970年7月1日 小田栄町1、小田栄町2
小田栄2丁目 1973年3月1日 1973年3月1日 小田栄町2、東渡田2、東渡田3
田辺新田 たなべしんでん 1964年11月1日 1964年11月1日 大字田辺新田、竹ノ下町
大川町 おおかわちょう 19xx年xx月xx日 1964年11月1日 大川町
白石町 しらいしちょう 19xx年xx月xx日 1964年11月1日 白石町
浅田1丁目 あさだ 1964年11月1日 1964年11月1日 浅田町1、浅田町2
浅田2丁目 1964年11月1日 1964年11月1日 浅田町1、浅田町2
浅田3丁目 1966年3月1日 1966年3月1日 浅田町2、浅田町3、浅田町4
浅田4丁目 1966年3月1日 1966年3月1日 浅田町2、浅田町3、浅田町4

議会

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川崎市議会

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川崎区選挙区

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選出議員 所属政党
山田瑛理 自由民主党
嶋崎嘉夫 自由民主党
浜田昌利 公明党
本間賢次郎 自由民主党
仁平克枝 日本維新の会
後藤真左美 日本共産党
浦田大輔 公明党
林敏夫 国民民主党
長谷川智一 立憲民主党

神奈川県議会

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川崎区選挙区

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当落 候補者名 年齢 所属党派 新旧別 得票数 得票率 
杉山信雄 65 自由民主党 21,634票
31.15%
西村恭仁子 60 公明党 15,576票
22.43%
栄居学 45 立憲民主党 13,331票
19.19%
山田琢二 66 日本維新の会 10,091票
14.53%
沼上徳光 36 日本共産党 8,819票
12.70%

衆議院

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神奈川県第10区
  • 選挙区:神奈川10区(川崎市川崎区・幸区)
  • 任期:2024年10月28日 -
  • 投票日:2024年10月27日
  • 当日有権者数:330,442人
  • 投票率:51.73%
当落 候補者名 年齢 所属党派 新旧別 得票数 得票率 重複
田中和徳 75 自由民主党 57,380票
34.65%
比当 金村龍那 45 日本維新の会 51,121票
30.87%
鈴木光貴 42 立憲民主党 39,409票
23.80%
片柳進 47 日本共産党 17,700票
10.69%

経済

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農業

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現在では農家は存在しないが、大正時代はの一大産地だった。栽培は江戸時代初期から川崎大師河原(現在の出来野)にて始まり、多摩川を上るように市内全域まで栽培地は拡大していき、区発祥の品種長十郎は一時全国にまでその栽培が普及した。しかし大正以降の工業開発により、川崎区は工業都市として発展していき、区内での果樹栽培は絶息する。長十郎も後に新品登場する幸水や豊水等の他品種の人気に押され、市場から姿を消すことになる。

工業

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大正時代以降より工場誘致を開始し、多摩川沿いには味の素(旧・鈴木商店)等の工場が建設された。また臨海部は京浜工業地帯の要となり、大規模な石油コンビナートや製鉄所、機械・電機等大規模工場や港湾物流の倉庫等が多数集積する。中でもJFEスチール(旧・NKK日本鋼管)の製鉄所と石油・化学メーカーの施設が集中して立地する。東扇島と扇島は国が石油備蓄基地に指定している。また、川崎港を有しており、貿易や倉庫業務も発展している。 川崎駅周辺は日本アイ・ビー・エム富士通の関連会社など、情報サービス産業が集積している。

商業

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川崎宿として栄えた川崎駅東口及び京急川崎駅前は市内の中心的な商業地であり、複合商業施設や飲食店、映画館が集積している。また堀之内南町にはソープランド街があるほか、ピンクサロン(法律上の建前は飲食店)が東田町に点在しており、性風俗産業が隆盛している。富士見には川崎競馬場川崎競輪場があり、区内に二つの公営競技場を持つ。平間寺(川崎大師)周辺はダルマ等のお土産店が軒を連ね、観光業が発展する。平間寺からほど近くにある金山神社は江戸時代に川崎宿の飯盛女(娼婦)達が性病除けや商売繁盛の願掛けを行っていた歴史を持つなど、性信仰の残る神社として有名。桜本・浜町ではコリア・タウンが形成され、焼肉屋や韓国食材店が点在する。

特産・名産品
  • 久寿餅
  • とんとこ飴
  • 追分まんじゅう

本社・事業所・研究所等

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教育

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専門職大学

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高等学校

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中学校

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小学校

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特別支援学校

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外国人学校

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交通

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航空

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多摩川対岸の東京都大田区羽田空港があり、神奈川口が検討されている。

鉄道

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神奈川臨海鉄道千鳥線
東日本旅客鉄道(JR東日本)
  京浜東北線
  東海道線上野東京ライン
  • - 川崎駅 -
  南武線
  • - 川崎駅
  南武支線
  鶴見線
  • なお、これらのJR駅はすべて川崎市内にあるが、特定都区市内制度では横浜市内の駅という扱いになっている。
京浜急行電鉄(京急)
  本線
  大師線
  • その他
東海道貨物線
神奈川臨海鉄道

路線バス

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1969年川崎市電が全廃されてからは、京急大師線が通る区内北部を除く地域の公共交通機関がバス輸送に大きく依存している。川崎駅東口には大規模なバスターミナルが整備され、臨海部の工業地帯への通勤輸送と区内南西部の住宅地を対象とした生活輸送の双方でのターミナルとなっている。また、一部のバス路線は鶴見駅へも運行されている。

道路

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名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

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川崎大師
 
川崎大師仲見世
 
自動車交通安全祈祷殿(川崎大師)
 
京浜工業地帯の工場と夜景(千鳥運河)

公園・自然環境・景観

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工場夜景観光に取り組んでいる。

寺社

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文化施設

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  • かわさきIBM市民文化ギャラリー
絵画・彫刻・工芸・デザイン・写真などの現代美術分野で意欲的な創作活動を続けている作家を取り上げ、企画展を開催している。
  • 川崎能楽堂
  • 砂子の里資料館
  • 川崎沖縄労働文化会館
三線教室や琉球舞踊教室、イベント等が開催される。

イベント・祭り

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  • 毎日映画コンクール授賞式:2月上旬
  • かなまら祭(金山神社):4月第1日曜日
  • かわさきアジアンフェスタ
  • かわさきアジア交流音楽祭
  • 川崎大師風鈴市:7月下旬
  • 川崎山王祭(稲毛神社):8月1日〜3日
  • 大師サンバ祭り:7月20日頃
  • 川崎阿波踊り:10月第1土曜日 
  • 日本の祭り:10月第3土・日曜日
  • カワサキハロウィン KAWASAKI Halloween:10月下旬 全国にその名が知られる日本最大のハロウィンイベント
  • 川崎市民祭り:11月上旬
  • FANTASYかわさきインナイト:年末年始

商業施設

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複合商業施設

大型店舗

娯楽

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公営競技

ライブハウス

ラ チッタデッラ内にある。主に音楽ライブを開催する。

映画館

ラ チッタデッラ内にある首都圏最大級のシネマコンプレックス。13スクリーン 約4,100席。
川崎DICE内にあるシネマコンプレックス。9スクリーン 1,902+(20)席。

その他

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多くの焼肉店や韓国食材店が点在している。

川崎区出身の有名人

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ゆかりのある人物

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川崎区が舞台となっている作品

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映画

主人公・一番星こと星桃次郎(菅原文太)、相棒・やもめのジョナサンこと松下金造(愛川欽也)の拠点。
小川町が舞台。川崎市や川崎商工会議所の全面的なバックアップのもと制作が行われた。

テレビドラマ

小説

川崎仲見世通りにある架空のキャバクラ「ハニーバニー」が舞台になっている。
  • 宮本照夫『ヤクザが店にやってきた―暴力団と闘う飲食店オーナーの奮闘記』

漫画

堀之内を舞台に描かれる。
夜光が舞台・螢光町のモデルになっている。

音楽

港町が舞台。

区名

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  • 政令指定都市で市名と同名の区名を名乗っているのは長らく当区が唯一の例であったが、2006年に政令指定都市になった大阪府堺市堺区ができたため2つになった。
  • 区名の公募では「中央区」が第1位であったが、位置的に市域の東端であるため、公募第5位だった「川崎区」が採用されたという[7]

脚注

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注釈

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  1. ^ 1945年4月15日の空襲が最も激しく、市内では現在の川崎区域を中心に死者約1000人、負傷者約1万5000人、罹災者約15万人となった。[2]
  2. ^ その後もサテライト型店舗として川崎日航ホテルビルで営業を続けている。
  3. ^ 2019年8月1日に町名呼称が「さかいまち」から変更された。

出典

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  1. ^ <大田新聞>多摩川に飛び地がある 「暴れ川」集落を分断”. 東京新聞 (2020年8月20日). 2023年2月1日閲覧。
  2. ^ 川崎市における戦災の状況 総務省一般戦災ホームページ
  3. ^ 東京都区間 | 道路 | 国土交通省 関東地方整備局”. www.ktr.mlit.go.jp. 2021年3月21日閲覧。
  4. ^ 川崎市の世帯数・人口、区別人口動態、区別市外移動人口(令和2年7月1日現在)
  5. ^ 町界町名の改正について”. 川崎市 (2019年8月2日). 2024年11月18日閲覧。
  6. ^ 令和元年度第1回川崎市住居表示懇談会 配布資料”. 川崎市 (2019年7月25日). 2024年11月18日閲覧。
  7. ^ 出典:『こんな市名はもういらない!』(楠原佑介著、東京堂出版)、290ページ

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