アグスティン・イバロラ
アグスティン・イバロラ | |
---|---|
2013年のイバロラ | |
生誕 |
Agustín Ibarrola 1930年8月18日 スペイン王国、ビスカヤ県・バサウリ |
死没 |
2023年11月17日(93歳没) スペイン、ビスカヤ県・ガルダカオ |
国籍 | スペイン |
教育 | 独学、ダニエル・バスケス・ディアスの工房 |
著名な実績 | 画家・彫刻家 |
代表作 | 『オマの森』 |
運動・動向 | キュビズム、構成主義、表現主義、ランド・アート、Equipment 57 |
影響を受けた 芸術家 |
ダニエル・バスケス・ディアス ホセ・オルテガ |
アグスティン・イバロラ・ゴイコエチェア(Agustín Ibarrola Goicoechea, 1930年8月18日 - 2023年11月17日)は、スペインの芸術家(画家・彫刻家)[1]。ビスカヤ県・バサウリ出身。バスク人。
経歴
[編集]1948年にはビスカヤ県議会とビルバオ市議会から奨学金を受け、マドリードでダニエル・バスケス・ディアスに師事し、様々な展覧会を開催した。1955年にはフランスのパリに移り、1957年にはアンヘル・ドゥエルテ、フアン・セラーノなどとともに、構成主義のグループであるEquipment 57のメンバーとなった。共産主義闘争が理由で何年か投獄された後、1963年にイギリスのロンドンで作品展が開催された際に、批評家はイバロラの作品をフランシスコ・ゴヤの『戦争の惨禍』になぞらえた。1980年代には彫刻作品の創作も始め、ゲルニカ近郊の『オマの森』という作品にはイバロラの風変わりな想像力が発揮されている。『オマの森』は松林の複数の樹木に色彩豊かな抽象画を描いたランド・アートである。キャリアでもっとも壮観な作品のひとつに、アストゥリアス州のリャネス港に設置された『記憶のキューブ』がある。2002年には、ドイツ・ルール地方のボトロップ鉱山ハニエル炭鉱のボタ山に、100本のトーテムポールを立てた『トテムス』というランド・アートを製作した。
2000年頃からは、バスク自治州に反テロリズム草の根組織の¡バスタ・ヤ!(もう十分だ!)の基盤を作ることを試みた。このため、過激テロ組織のバスク祖国と自由(ETA)とは激しく対立しており、イバロラはしばしばETAに脅迫を受けている[2]。『オマの森』はたびたびETAやETA支持者によって落書きなどの被害を受けている。
2023年11月17日にビスカヤ県ガルダカオの病院で死去。93歳没[3]。
作品
[編集]-
『オマの森』(ゲルニカ郊外)
脚注
[編集]- ^ “Agustín Ibarrola: 'El cubismo es el movimiento que más influye en el arte de la vanguardia'”. エル・ムンド. 2010年7月16日閲覧。
- ^ Rocío Blázquez (2010年6月3日). “Agustín Ibarrola: "Los amenazados por ETA hemos estado hasta ahora eliminados de la sociedad vasca" - Nacional_Terrorismo - Nacional”. Salamanca: ABC. 2010年7月16日閲覧。
- ^ “Muere el artista vasco Agustín Ibarrola a los 93 años” (スペイン語). www.antena3.com (2023年11月17日). 2023年11月18日閲覧。
- ^ バスク地方の民俗楽器であり、すりこぎ状の棒で木板を叩く打楽器。
外部リンク
[編集]- 公式サイト
- Esculturas de Ibarrola paraレンフェ(スペイン国鉄)
- Ibarrola por Manuel Vázquez Montalbánエル・パイス、2000年2月21日付記事
- Biografía de Agustín IbarrolaGrupo Zeta
- Agustín Ibarrola: biografía y análisis críticoArte Seleccion