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ジオ・ゴンザレス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ジオ・ゴンザレス
Gio Gonzalez
ミルウォーキー・ブルワーズでの現役時代
(2019年5月15日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 フロリダ州ハイアリア
生年月日 (1985-09-19) 1985年9月19日(39歳)
身長
体重
6' 0" =約182.9 cm
200 lb =約90.7 kg
選手情報
投球・打席 左投右打
ポジション 投手
プロ入り 2004年 MLBドラフト1巡目追補
初出場 2008年8月15日
最終出場 2020年9月27日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
WBC 2013年

ジオバニー・アラミス・ゴンザレスGiovany Aramis "Gio" Gonzalez, 1985年9月19日 - )は、アメリカ合衆国フロリダ州ハイアリア出身の元プロ野球選手投手)。左投右打。愛称はダブルG[1]

経歴

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プロ入り前

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モンシニョール・エドワード・ペース高等学校英語版時代はクリス・マレーロとチームメイトだった。

プロ入りとホワイトソックス傘下時代

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2004年MLBドラフト1巡目追補(全体38位)でシカゴ・ホワイトソックスから指名を受け、85万ドルの契約金で入団した[2]

フィリーズ傘下時代

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2005年ジム・トーミとのトレードで、アーロン・ローワンドらと共にフィラデルフィア・フィリーズへ移籍した[3]ベースボール・アメリカ誌の有望株ランキングではフィリーズ傘下でコール・ハメルズに次ぐ評価を受けた。

ホワイトソックス傘下復帰

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2006年12月、フレディ・ガルシアとのトレードで、ガビン・フロイドと共に再びホワイトソックスへ移籍した。

2007年にはマイナーリーグで150イニングを投げて185奪三振を記録した。

アスレチックス時代

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オークランド・アスレチックスでの現役時代
(2011年6月6日)

2008年1月3日にニック・スウィッシャーとのトレードで、ライアン・スウィーニーファウティノ・デロスサントスと共にオークランド・アスレチックスへ移籍した。8月5日にメジャー初昇格し、翌日メジャーデビューした。この年は10試合に登板し、1勝4敗を記録した。

2009年スプリングトレーニングで傘下のAAA級サクラメント・リバーキャッツに戻された。5月3日、再びメジャーに呼び戻され、このシーズン6勝7敗を記録した。

2010年は1年間先発ローテーションを守り、15勝9敗、防御率3.23を記録した。

2011年も好成績を残した。この年は自身初めてオールスターに選出された。また、チーム最多の16勝を記録。オフにはトレード候補になり、争奪戦が繰り広げられた。

ナショナルズ時代

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ワシントン・ナショナルズでの現役時代
(2017年5月8日)

2011年12月22日にブラッド・ピーコックトム・ミローンデレク・ノリスA.J.コールとの1対4のトレードで、ワシントン・ナショナルズへ移籍することが発表された[4]

2012年1月15日に5年総額4200万ドル(6年目の2017年は1200万ドルのオプション)でナショナルズと契約を延長した[5]。移籍1年目のシーズンは21勝でナショナルリーグ最多勝のタイトルを獲得する活躍を見せ、ナショナルズ躍進の原動力となった。サイ・ヤング賞の投票ではR・A・ディッキークレイトン・カーショウに次ぐ3位に入った。しかしオフにバイオジェネシス・スキャンダルが発覚し、薬物使用疑惑が浮上した。この問題については、ジオの父親が合法な痩せ薬を購入しただけである事がMLBの調査により判明し、ジオの疑惑は晴れて処分も受けなかった[6]

2013年2月9日に第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)アメリカ合衆国代表に選出された[7]。シーズンでは4月は不調だったが、5月以降に調子を上げ始めると、投げた試合の約70%を自責点2以内で切り抜ける投球を披露した[6]。最終的には32試合全てで先発登板して11勝8敗、防御率3.36、192奪三振を記録した。

2014年は、5月の試合で炎上した後、肩痛で故障者リスト入りした[8]。復帰後の防御率は3.08[8]と好投したが、規定投球回には届かなかった。27試合に投げて防御率3.57、5年連続二桁勝利となる10勝(10敗)を挙げた。

2015年は31試合に先発登板して2年ぶりに規定投球回に到達した。11勝を挙げて連続二桁勝利の記録を6年に伸ばしたが、防御率は3年連続で悪化して3.79だった。

2016年も先発ローテーション通りに登板し、32試合に先発登板した。7年連続二桁勝利となる11勝を挙げ、通算100勝も達成したが、防御率は4.57に悪化した。また、被本塁打19でもキャリアワーストを更新した。ポストシーズンでは、ロサンゼルス・ドジャースとのディビジョンシリーズに1試合先発登板したが、4.1イニングで4安打3失点1本塁打と打ち込まれた。

2017年は開幕から好調で、4月は5度の先発機会で3勝、防御率1.62の成績を挙げる。前半戦をリーグ3位となる防御率2.86、投球回数、奪三振数でもリーグトップ10の位置につけたが、ナショナルズから他に先発投手のマックス・シャーザースティーブン・ストラスバーグが選出されていたこともあり、オールスターには選出されなかった。シーズン通算では6年ぶりとなる200投球回に到達して15勝9敗、防御率2.96と5年ぶりの15勝、防御率2点台を記録した。

2018年は再び調子を崩し、8月までに27試合で7勝11敗、防御率4.57だった。

ブルワーズ時代

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2018年8月31日にKJ・ハリソン英語版ギルバート・ラーラ英語版とのトレードで、金銭と共にミルウォーキー・ブルワーズへ移籍した[9]。移籍後は調子を取り戻し、5試合で3勝0敗、防御率2.13、WHIP0.95を記録した。オフの10月29日にFAとなった[10]

ヤンキース傘下時代

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2019年3月20日にニューヨーク・ヤンキースとマイナー契約(メジャー昇格すると300万ドル、さらに先発1試合につき30万ドルのインセンティブを受け取る。4月20日にオプトアウトの権利を持つ)を結んだ[11]。開幕後は傘下のAAA級スクラントン・ウィルクスバリ・レイルライダースでプレーしていたが、4月22日に自由契約となった[10]

ブルワーズ復帰

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2019年4月27日にブルワーズとメジャー契約を結んだ[12]。5月10日にシーズン初勝利を挙げると、6月1日に故障者リスト入りするまで防御率3.19を記録。7月20日に復帰後は調子を落としたが、9月には10年ぶりのリリーフも含め防御率1.17をマーク[13]。最終的に19登板(17先発)で3勝2敗、防御率3.50、78奪三振を記録した。オフにFAとなった。

ホワイトソックス時代

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2019年12月20日にホワイトソックスと1年500万ドル(2021年球団オプションあり)の契約を結んだ[14]

2020年10月30日に球団が延長オプションの放棄を発表したため、FAとなった[15]

2021年3月4日にマイアミ・マーリンズとマイナー契約を結んだ[16]が、25日に現役引退を表明した[17]

選手としての特徴

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平均92mph(約148km/h)のフォーシームと、ツーシームチェンジアップカーブを投げる。

詳細情報

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年度別投手成績

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W
H
I
P
2008 OAK 10 7 0 0 0 1 4 0 0 .200 163 34.0 32 9 25 1 3 34 1 0 34 29 7.68 1.68
2009 20 17 0 0 0 6 7 0 0 .472 455 98.2 113 14 56 2 1 109 2 0 68 63 5.75 1.71
2010 33 33 1 0 0 15 9 0 0 .625 851 200.2 171 15 92 1 4 171 4 1 75 72 3.23 1.31
2011 32 32 0 0 0 16 12 0 0 .571 864 202.0 175 17 91 1 8 197 6 1 81 70 3.12 1.32
2012 WSH 32 32 2 1 0 21 8 0 0 .724 822 199.1 149 9 76 3 5 207 10 1 69 64 2.89 1.13
2013 32 32 1 1 0 11 8 0 0 .579 819 195.2 169 17 76 1 2 192 4 1 79 73 3.36 1.25
2014 27 27 0 0 0 10 10 0 0 .500 653 158.2 134 10 56 0 3 162 2 0 66 63 3.57 1.20
2015 31 31 0 0 0 11 8 0 0 .579 758 175.2 181 8 69 3 4 169 4 0 79 74 3.79 1.42
2016 32 32 0 0 0 11 11 0 0 .500 765 177.1 179 19 59 2 9 171 7 0 98 90 4.57 1.34
2017 32 32 0 0 0 15 9 0 0 .625 827 201.0 158 21 79 5 7 188 7 0 69 66 2.96 1.18
2018 27 27 0 0 0 7 11 0 0 .389 646 145.2 153 15 70 2 2 126 4 0 77 74 4.57 1.53
MIL 5 5 0 0 0 3 0 0 0 1.000 100 25.1 14 2 10 0 0 22 1 0 7 6 2.13 0.95
'18計 32 32 0 0 0 10 11 0 0 .476 746 171.0 167 17 80 2 2 148 5 0 84 80 4.21 1.44
2019 19 17 0 0 0 3 2 0 0 .600 366 87.1 76 9 37 9 0 78 5 0 36 34 3.50 1.29
2020 CWS 12 4 0 0 0 1 2 0 0 .333 153 31.2 40 6 19 0 2 34 2 0 19 17 4.83 1.86
MLB:13年 344 328 4 2 0 131 101 0 0 .565 8242 1933.0 1744 171 815 21 50 1860 59 4 857 795 3.70 1.32
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別守備成績

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投手(P)












2008 OAK 10 1 5 0 1 1.000
2009 20 1 14 1 1 .938
2010 33 7 33 1 0 .976
2011 32 10 23 1 3 .971
2012 WSH 32 10 22 2 1 .941
2013 32 6 16 1 1 .957
2014 27 6 19 1 1 .962
2015 31 9 32 0 1 1.000
2016 32 13 26 1 0 .975
2017 32 6 23 0 1 1.000
2018 27 4 20 1 1 .960
MIL 5 0 3 0 0 1.000
'18計 32 4 23 1 1 .964
2019 19 5 12 1 0 .944
2020 CWS 12 1 2 0 0 1.000
MLB 344 79 250 10 11 .971
  • 各年度の太字はリーグ最高

タイトル

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表彰

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記録

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背番号

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  • 47(2008年 - 2020年)

代表歴

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脚注

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  1. ^ Explaining Nats Players Weekend nicknames MLB.com (英語) (2017年8月25日) 2017年9月22日閲覧
  2. ^ 2004 Draft Picks for Round #1. The Baseball Cube(英語). 2011年12月23日閲覧
  3. ^ White Sox bolster lineup, acquire Swisher MLB.com Scott Merkin 英語 (2008年1月4日) 2015年3月19日閲覧
  4. ^ Ladson, Bill(2011-12-22). Nationals land Gio, send four prospects to A's. MLB.com(英語). 2011年12月23日閲覧
  5. ^ Adams, Luke(2012-01-15). Gonzalez, Nationals Agree To Five-Year Extension. MLBTradeRumors.com(英語). 2012年1月23日閲覧
  6. ^ a b 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2014』廣済堂出版、2014年、281頁頁。ISBN 978-4-331-51809-0 
  7. ^ http://washington.nationals.mlb.com/news/article.jsp?ymd=20130209&content_id=41513944&vkey=news_was&c_id=was Gio accepts invite to pitch for Team USA
  8. ^ a b 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2015』廣済堂出版、2015年、262頁頁。ISBN 978-4-331-51921-9 
  9. ^ Nationals trade cornerstone Gio to Brewers” (英語). MLB.com (2018年9月1日). 2018年9月2日閲覧。
  10. ^ a b MLB公式プロフィール参照。2019年3月18日閲覧。
  11. ^ Bryan Hoch (2019年3月20日). “Gonzalez: A 'no-brainer' to sign with Yankees” (英語). MLB.com. 2019年3月22日閲覧。
  12. ^ Sarah Langs (2019年4月28日). “Back with Brewers, Gio to start today” (英語). MLB.com. 2019年4月28日閲覧。
  13. ^ Brewers add lefty Gio Gonzalez, will give him his first start Sunday against the Mets”. Milwaukee Journal Sentinel. 2019年12月9日閲覧。
  14. ^ Scott Merkin (2019年12月20日). “Gio, White Sox finalize 1-yr deal with club option” (英語). MLB.com. 2019年12月21日閲覧。
  15. ^ White Sox Decline Options For Edwin Encarnacion, Gio Gonzalez; Exercise Leury Garcia's Option” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年10月30日閲覧。
  16. ^ Marlins Sign Gio Gonzalez” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年3月4日閲覧。
  17. ^ Steve Adams (2021年3月25日). “Gio Gonzalez Announces Retirement”. MLB Trade Rumors. 2021年3月30日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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