宝塚映画祭
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宝塚映画祭 Takarazuka Film Festival | |
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会場である宝塚シネ・ピピア | |
イベントの種類 | 映画祭 |
開催時期 | 毎年秋 |
初回開催 | 2000年11月3日-11月10日 |
会場 | 宝塚シネ・ピピア |
主催 | 宝塚映画祭実行委員会 |
公式サイト |
宝塚映画祭(たからづかえいがさい、英語: Takarazuka Film Festival)は、毎年秋に兵庫県宝塚市で開催される市民映画祭である。会場は宝塚市唯一の映画館である宝塚シネ・ピピア。
歴史
[編集]かつて宝塚市には宝塚映画製作所があり、また最盛期には7館の映画館があったことから、宝塚市は「映画の街」とも呼ばれた[1]。1969年(昭和44年)頃からの30年間は映画館が存在しなかったが、「宝塚シネクラブ」などが中心となって映画館の設立を求める運動が行われ、1999年(平成11年)には公設民営方式で宝塚シネ・ピピアが開館した[2]。
2000年(平成12年)には「すみれ座」(「宝塚シネクラブ」から改称)などを中心に宝塚映画祭実行委員会が結成され、同年11月にはシネ・ピピアをメイン会場として第1回宝塚映画祭が開催された[3]。
特色
[編集]毎年11月頃に実行委員会形式で開催されている。かつて宝塚に存在した宝塚映画製作所で制作された作品を軸に、それら作品に関わった監督やスタッフ、出演者などのトークなども多く行われる。
2012年(平成24年)から定期的に宝塚在住のゲストを招き、トークサロンなど小規模なイベントを開催しており、より地域密着の映画祭の色を濃くしている。[4]
実行委員会
[編集]イベントの主催者である実行委員会は、宝塚市民をはじめ、映画ファン、宝塚映画製作所の関係者、阪神間を拠点とする文化人などによって構成される。委員長は評論家の河内厚郎。副委員長には漫画評論家の村上知彦や、シネ・ヌーヴォ/シネ・ピピア支配人の景山理などが名を連ねる。
開催履歴
[編集]- 第1回 2000年(平成12年)11月3日-11月10日
- 第2回 2001年(平成13年)10月27日-11月4日
- 第3回 2002年(平成14年)10月26日-11月3日
- 第4回 2003年(平成15年)10月25日-11月3日
- 第5回 2004年(平成16年)10月23日-10月30日
- 第6回 2005年(平成17年)10月29日-11月4日
- 第7回 2006年(平成18年)10月28日-11月3日
- 第8回 2007年(平成19年)10月27日-11月4日
- 第9回 2008年(平成20年)11月1日-11月7日
- 第10回 2009年(平成21年)10月31日-11月7日
- 第11回 2010年(平成22年)10月30日-11月15日
- 第12回 2011年(平成23年)11月5日-11月11日
- 第13回 2012年(平成24年)11月24日-11月30日
- 第14回 2013年(平成25年)11月9日-11月15日
- 第15回 2014年(平成26年)
- 第16回 2015年(平成27年)11月21日-11月27日[5]
- 第17回 2016年(平成28年)
- 第18回 2017年(平成29年)
- 第19回 2018年(平成30年)11月17日-11月23日[6]
主な上映作品
[編集]第15回(2014年)
[編集]- 上映テーマ:100年前/100年後の僕たちへ 不在と永遠のイメージ
- 「100歳の少年と12通の手紙」 2009年、監督:エリック=エマニュエル・シュミット
- 「世界」 2004年、監督:ジャ・ジャンクー
- 「怒れ!憤れ!ステファン・エセルの遺言」 2012年、監督:トニー・ガトリフ
- 「ももいろそらを」 2012年、監督:小林啓一
- 「100,000年後の安全」 2009年、監督:マイケル・マドセン
- 「先祖になる」 2012年、監督:池谷薫
- 上映テーマ:銀幕の中野ジェンヌたち タカラヅカ映画専科とその時代
- 「夜霧の決闘」 1959年、監督:井上梅次
- 「女の学校」 1955年、監督:佐伯幸三
- 「白井権八」 1956年、監督:安田公義
- 「大当り狸御殿」 1958年、監督:佐伯幸三
- 「蝶々夫人」 1955年、監督:カルミネ・ガローネ
第14回(2013年)
[編集]- 上映テーマ:ジモトの“リアル”と“ファンタジー”
- 「この空の花 長岡花火物語」 2012年、監督:大林宣彦
- 「Playback」 2012年、監督:三宅唱
- 「ペルシャ猫を誰も知らない」 2009年、監督:バフマン・ゴバディ
- 「リトル・ランボーズ」 2007年、監督:ガース・ジェニングス
- 「NINIFUNI」 2011年、監督:真利子哲也
- 「イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ」 2010年、監督:バンクシー
- 「東京シャッターガール」 2013年、監督:手塚眞、コバヤシモトユキ、寺内康太郎
- 上映テーマ:FAKE & REAL 美術監督、近藤司の仕事
- 特別企画:地元ムービー大集合!
- 「893239」 2006年、監督:増井公二、杉原憲明、櫻井泰士朗、古澤健、多胡由章
- 「田んぼdeミュージカル」 2002年、監督:伊藤好一
- 「ホルモン女」 2011年、監督:遠藤光貴
- 「めおん〜鬼の秘宝〜」 2009年、監督:野村精司
- 「ネギマン」 2011年、監督:赤井孝美
第13回(2012年)
[編集]- 上映テーマ:シネマ&ローカリティ 映画と地域をつなげる視点
- 「僕らのミライへ逆回転」 2008年、監督:ミシェル・ゴンドリー
- 「サウダーヂ」 2010年、監督:富田克也
- 「その街のこども 劇場版」 2010年、監督:井上剛
- 「春との旅」 2009年、監督:小林政広
- 「楽日」 2003年、監督:ツァイ・ミンリャン
- 「小さな町の小さな映画館」 2010年、監督:森田恵子
- 「ストロボライト」 2012年、監督:片元亮
- 上映テーマ:生誕百年、黄金の1912年組 今井正・佐伯幸三・谷口千吉・久松静児・丸山誠治
- 「橋のない川」 1969年、監督:今井正
- 「おへその大将」 1962年、監督:佐伯幸三
- 「銀嶺の果て」 1947年、監督:谷口千吉
- 「石中先生行状記」 1966年、監督:丸山誠治
- 「女家族」 1961年、監督:久松静児
第12回(2011年)
[編集]- 上映テーマ:ぜ〜んぶ、タカラヅカ! 宝塚は映画の都だった! 宝塚で作られた映画の大特集
- 「鞍馬天狗 御用盗異変」 1956年、監督:並木鏡太郎
- 「美貌の都」 1957年、監督:松林宗恵
- 「お父さんはお人好し 家に五男七女あり」 1958年、監督:青柳信雄
- 「愛情不動」1959年、監督:佐伯幸三
- 「飛びっちょ勘太郎」 1959年、監督:久松静児
- 「嵐を呼ぶ楽団」 1960年、監督:井上梅次
- 「雲の上団五郎一座」 1962年、監督:青柳信雄
- 「独立機関銃隊未だ射撃中」 1963年、監督:谷口千吉
- 「丼池」 1963年、監督:久松静児
- 「僕はボデイガード」 1964年、監督:久松静児
- 「世界のどこにでもある、場所」 2011年、監督:大森一樹
- 「あらたなる旅立ち 妻よ子よありがとう」(テレビ映画) 1980年、監督:高野昭二
第11回(2010年)
[編集]- 「100%の女の子」 1983年、監督:山川直人
- 「パン屋襲撃」 1982年、監督:山川直人
- 「風の歌を聴け」 1981年、監督・脚本:大森一樹
- 「トニー滝谷」 2004年、監督・脚本:市川準
- 「夕凪」 1957年、監督:豊田四郎
- 「放浪記」 1962年、監督:成瀬巳喜男
- 「てなもんや幽霊道中」 1967年、監督:松林宗恵
- 「沙羅の門」 1964年、監督:久松静児
- 「なつかしき笛や太鼓」 1967年、監督・脚本:木下惠介
- 「化粧師 KEWAISHI」 2001年、監督:田中光敏
- 「蕨野行」 2003年、監督:恩地日出夫
第9回(2008年)
[編集]- 「サザエさんの婚約旅行」 1958年、監督:青柳信雄
- 「ゴー!ゴー!若大将」 1967年、監督:岩内克巳
- 「てなもんや東海道」 1966年、監督:松林宗恵
- 「新しき土」 1937年、監督:アーノルド・ファンク、伊丹万作
- 「源氏物語」 1951年、監督:吉村公三郎
- 「細雪」 1983年、監督:市川崑
- 「黒い十人の女」 1961年、監督:市川崑
脚注
[編集]- ^ 宝塚映画祭について 第19回宝塚映画祭2018
- ^ “宝塚シネ・ピピア”. 港町キネマ通り (2013年8月). 2014年3月15日閲覧。
- ^ 宝塚市大辞典編集委員会『宝塚大事典』宝塚市、2005年、pp.382-385
- ^ 『たからづか』(宝塚市広報誌)宝塚市、2012年4月号
- ^ 第16回宝塚映画祭が開催、谷崎潤一郎原作の映画特集や林海象登壇イベントも ナタリー、2015年11月11日
- ^ シネ・ピピア『第19回 宝塚映画祭』宝塚市 Kiss Press、2018年10月13日