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日光駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
日光駅
駅舎(2022年3月)
にっこう
Nikkō
今市 (6.6 km)
地図左は東武日光駅
所在地 栃木県日光市相生町115
北緯36度44分50秒 東経139度37分20秒 / 北緯36.74722度 東経139.62222度 / 36.74722; 139.62222座標: 北緯36度44分50秒 東経139度37分20秒 / 北緯36.74722度 東経139.62222度 / 36.74722; 139.62222
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
所属路線 日光線
キロ程 40.5 km(宇都宮起点)
電報略号 ニコ
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
乗車人員
-統計年度-
976人/日(降車客含まず)
-2023年-
開業年月日 1890年明治23年)8月1日[1]
備考 直営駅管理駅
みどりの窓口
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日光駅(にっこうえき)は、栃木県日光市相生町にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)日光線。同線の終点である。

歴史

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現在の東北本線等を建設した私鉄であった日本鉄道が、その支線の終着駅として1890年明治23年)8月1日に開設した。開業式は当駅において、小松宮彰仁親王の臨席を仰いで挙行された。当時から日光東照宮中禅寺湖等景観の美しい日光は日本有数の観光地で、皇族や外国人観光客なども多く訪れる駅であった。

1906年(明治39年)11月1日に日本鉄道が国有化されて国有鉄道の駅となり、1909年(明治42年)10月12日に線路名称が制定されて当駅の所属する路線は日光線と名付けられた[2]。初代の駅は質素な平屋建てであった[3]

1912年大正元年)8月25日に、現在の2代目駅舎が落成した(起工は同年4月9日[4]ネオ・ルネサンス様式ハーフティンバー様式木造洋風建築2階建てで、長らく設計者は不明であったが、2012年に地元の郷土史家の研究で、当時の鉄道院技手明石虎雄が設計したものにほぼ間違いないと判明した[3]

1929年(昭和4年)には東武鉄道東武日光駅まで開通して国鉄と東武の競争が始まった。

1959年(昭和34年)9月22日には日光線の電化が完成し、デラックスな157系を使用した準急「日光」の運転を開始して東武鉄道に対抗したが、運賃・所要時間ともに東武鉄道の方が勝り、1982年(昭和57年)に上野から直通する列車が全廃となり、当駅に速達列車の発着は無くなった。2006年(平成18年)からJR東日本は東武鉄道と直通しての特急列車の日光地区乗り入れを再開し、以後は東武日光駅にJRからの直通特急列車も発着している状況にある[2]。シーズン時に運転されるJR線首都圏各方面からの臨時特急列車も現在は全て栗橋駅から東武日光線に乗り入れた上で東武日光駅発着となっており、当駅に発着する定期列車は宇都宮駅との間を走る短距離普通列車のみであるが、秋などの修学旅行シーズンに運転される東京都・神奈川県・埼玉県などからの修学旅行列車は当駅に発着しており、現在当駅に発着する数少ない中距離運用列車となっている。

なお、2017年5月に運行開始した「TRAIN SUITE 四季島」の停車駅となるのに合わせて、2016年5月から2017年3月まで駅舎の改修工事を行い[5]、2017年3月25日に完成した[6]

年表

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駅構造

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相対式ホーム2面2線を有する地上駅。原則として駅舎側の1番線を使用し、跨線橋(エレベーター併設)で連絡する2番線は日中時間帯の一部の列車のみ使用する。構内の線路は駅北側の東武日光線を潜った先まで続いており、1番線ホームの有効長は非常に長い。今市側に留置線1本を有する。

かつては2番線ホームの反対側に3番線があったほか、構内に多数の側線・留置線を有していたが、既にほとんどが撤去され空き地となっている。

駅舎は1912年(大正元年)8月に落成した2代目のもので、洋風木造2階建て延べ床面積363平方メートル、幅55.51メートル、奥行き20.02メートルある[3]。駅舎2階にはかつての一等車利用者用待合室「ホワイトルーム」があり、現在は駅ギャラリーとして一般公開している。駅舎右手にある屋根のついた広場は団体待合所であるが、現在はほとんど使われていない。1階には貴賓室もあるが普段は公開していない。貴賓室は広さ約40平方メートルで、シャンデリアと大理石製の暖炉が備えられている。

大宮支社管轄の直営駅駅長配置)で、Suica対応自動改札機みどりの窓口設置駅。また、管理駅として市内の文挟駅下野大沢駅今市駅を管理する。

のりば

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番線 路線 行先
1・2 日光線 今市鹿沼宇都宮方面

(出典:JR東日本:駅構内図

利用状況

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JR東日本によると、2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員976人である[利用客数 1]

2000年度(平成12年度)以降の推移は以下のとおりである。

乗車人員推移
年度 1日平均
乗車人員
出典
2000年(平成12年) 1,154 [利用客数 2]
2001年(平成13年) 1,063 [利用客数 3]
2002年(平成14年) 1,048 [利用客数 4]
2003年(平成15年) 1,054 [利用客数 5]
2004年(平成16年) 1,013 [利用客数 6]
2005年(平成17年) 976 [利用客数 7]
2006年(平成18年) 966 [利用客数 8]
2007年(平成19年) 946 [利用客数 9]
2008年(平成20年) 962 [利用客数 10]
2009年(平成21年) 876 [利用客数 11]
2010年(平成22年) 896 [利用客数 12]
2011年(平成23年) 815 [利用客数 13]
2012年(平成24年) 851 [利用客数 14]
2013年(平成25年) 872 [利用客数 15]
2014年(平成26年) 929 [利用客数 16]
2015年(平成27年) 1,050 [利用客数 17]
2016年(平成28年) 1,024 [利用客数 18]
2017年(平成29年) 1,098 [利用客数 19]
2018年(平成30年) 1,102 [利用客数 20]
2019年(令和元年) 1,046 [利用客数 21]
2020年(令和02年) 475 [利用客数 22]
2021年(令和03年) 588 [利用客数 23]
2022年(令和04年) 798 [利用客数 24]
2023年(令和05年) 976 [利用客数 1]

駅周辺

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バス路線

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駅前
国道119号上

その他

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関東の駅百選に選定されている。選定理由は「明治時代の面影を残す白亜の木造建築の駅」。

隣の駅

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東日本旅客鉄道(JR東日本)
日光線
今市駅 - 日光駅

脚注

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記事本文

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  1. ^ a b c d e f 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、469頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  2. ^ a b 『週刊JR全駅・全車両基地 No.05 上野駅 日光駅 下館駅ほか92駅』朝日新聞出版、2012年9月9日、12 - 13頁。 
  3. ^ a b c JR日光駅:駅舎の設計者が判明 追跡10年、郷土史家が近く発表”. 毎日jp (2012年12月14日). 2012年12月19日閲覧。
  4. ^ 美の巨人たち『世界の駅シリーズ④ 日光駅は誰が作ったのか?』(テレビ東京系列局2015年3月14日初回放送)より
  5. ^ 日光駅をリニューアルします ~観光駅としての魅力をさらに向上させます~』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道大宮支社、2016年4月21日。オリジナルの2020年5月30日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20200529165249/https://www.jreast.co.jp/press/2016/omiya/20160421_o03.pdf2017年1月2日閲覧 
  6. ^ a b “JR大宮支社 日光駅の改修が完成”. 交通新聞 (交通新聞社). (2017年4月3日) 
  7. ^ a b 「観光都“日光駅”の貫禄整う」『交通新聞』交通協力会、1956年10月2日、2面。
  8. ^ a b (監修)「鉄道の日」関東実行委員会『駅の旅物語 関東の駅百選』(初版)人文社、2000年10月14日、206 - 207・226頁頁。ISBN 4795912807 
  9. ^ 2008年3月 Suicaがますます便利になります』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2007年12月21日。オリジナルの2016年3月4日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20160304095817/https://www.jreast.co.jp/press/2007_2/20071214.pdf2020年5月29日閲覧 
  10. ^ 日光駅 エレベーター使用開始日時のお知らせ』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道大宮支社、2022年2月9日。オリジナルの2022年2月9日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20220209062608/https://www.jreast.co.jp/press/2021/omiya/20220209_o03.pdf2022年2月9日閲覧 
  11. ^ 日光駅にエレベーターを整備します』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道大宮支社、2020年12月23日。オリジナルの2020年12月23日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20201223084806/https://www.jreast.co.jp/press/2020/omiya/20201223_o01.pdf2020年12月23日閲覧 

利用状況

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  1. ^ a b 各駅の乗車人員(2023年度)”. 東日本旅客鉄道. 2024年7月20日閲覧。
  2. ^ 各駅の乗車人員(2000年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月8日閲覧。
  3. ^ 各駅の乗車人員(2001年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月8日閲覧。
  4. ^ 各駅の乗車人員(2002年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月8日閲覧。
  5. ^ 各駅の乗車人員(2003年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月8日閲覧。
  6. ^ 各駅の乗車人員(2004年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月8日閲覧。
  7. ^ 各駅の乗車人員(2005年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月8日閲覧。
  8. ^ 各駅の乗車人員(2006年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月8日閲覧。
  9. ^ 各駅の乗車人員(2007年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月8日閲覧。
  10. ^ 各駅の乗車人員(2008年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月8日閲覧。
  11. ^ 各駅の乗車人員(2009年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月8日閲覧。
  12. ^ 各駅の乗車人員(2010年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月8日閲覧。
  13. ^ 各駅の乗車人員(2011年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月8日閲覧。
  14. ^ 各駅の乗車人員(2012年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月8日閲覧。
  15. ^ 各駅の乗車人員(2013年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月8日閲覧。
  16. ^ 各駅の乗車人員(2014年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月8日閲覧。
  17. ^ 各駅の乗車人員(2015年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月8日閲覧。
  18. ^ 各駅の乗車人員(2016年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月8日閲覧。
  19. ^ 各駅の乗車人員(2017年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月8日閲覧。
  20. ^ 各駅の乗車人員(2018年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月21日閲覧。
  21. ^ 各駅の乗車人員(2019年度)”. 東日本旅客鉄道. 2020年7月18日閲覧。
  22. ^ 各駅の乗車人員(2020年度)”. 東日本旅客鉄道. 2021年7月28日閲覧。
  23. ^ 各駅の乗車人員(2021年度)”. 東日本旅客鉄道. 2022年8月12日閲覧。
  24. ^ 各駅の乗車人員(2022年度)”. 東日本旅客鉄道. 2023年7月9日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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