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石沢麻依

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

(いしざわ まい、1980年[1] -)は、日本の小説家である。

略歴

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宮城県仙台市出身[1]。10歳の頃に夏目漱石を愛読[2]。高校では文芸部に所属する[2]東北大学文学部で心理学を学び、同大学院文学研究科で西洋美術史を専攻し、修士課程を修了[3]。2017年からドイツハイデルベルク大学の大学院の博士課程においてルネサンス美術を専攻している[3]

2021年、『貝に続く場所にて』で第64回群像新人文学賞、第165回芥川賞を受賞した[1]

作品リスト

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単行本

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小説

  • 『貝に続く場所にて』講談社、2021年7月、のち講談社文庫                     
    • 「貝に続く場所にて」 - 『群像』2021年6月号
      • 単行本化の後、芥川賞受賞に際し『文藝春秋』2021年9月号に再録。
  • 『月の三相』講談社、2022年8月                                
    • 「月の三相」 - 『群像』2022年5月号

エッセイ

  • 『かりそめの星巡り』講談社、2024年11月

単行本未収録作品

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小説
  • 「マグノリアの手」 - 『群像』2022年11月号
  • 「獏、石榴ソース和え」- 『群像』2023年2月号
  • 「マルギット・Kの鏡像」‐『文學界』2023年5月号
  • 「トルソの手紙」‐『すばる』2023年5月号
  • 「琥珀の家の掌」‐『群像』2023年10月号
  • 「木偏の母」‐『すばる』2024年2月号
  • 「エコー、あるいはEの消失」‐『新潮』2024年6月号
  • 「鳥を飼うひと」‐『群像』2024年11月号
エッセイ等
  • 「石沢麻依への15の問い」 - 『群像』2021年9月号
  • 「母との『カラマーゾフ事件』」 - 『文藝春秋』2021年9月号
  • 「特殊性と普遍性の狭間でもがく」(李琴峰との対談) - 『文學界』2021年11月号
  • 「「越境者」から「亡命者」へ至る個の軌跡」 - 『群像』2022年5月号(高橋たか子『亡命者』(講談社文芸文庫)の解説として収録)
  • 「冬人形の旅」‐『新潮』2024年2月号
  • 「失踪のための音楽」‐『新潮』2024年7月号
  • 「透明化される現在を前にして」‐『群像』2024年9月号
  • 「さまよえるチェシャ猫」‐『新潮』2024年11月号

脚注

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  1. ^ a b c 「貝に続く場所にて」(石沢麻依・著)第165回 芥川賞受賞のお知らせ(株式会社講談社) - PR TIMES、2021年7月14日
  2. ^ a b “時の人 石沢麻依さん”. 四国新聞: p. 19. (2021年7月16日) 
  3. ^ a b 「実感が追い付かない」 芥川賞の石沢さんが記者会見 - 河北新報、2021年7月15日

関連項目

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