ベルーナ
本社 | |
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | |
本社所在地 |
日本 〒362-8688 埼玉県上尾市宮本町4番2号 |
設立 | 1977年6月14日(創業:1968年9月) |
業種 | 小売業 |
法人番号 | 5030001041663 |
事業内容 | 通信販売 |
代表者 | 代表取締役社長 安野清 |
資本金 | 106億12百万円(2024年3月31日現在) |
売上高 |
連結:2082億98百万円 単独:1132億83百万円 (2024年3月期) |
営業利益 |
連結:97億87百万円 単独:12億95百万円 (2024年3月期) |
純利益 |
連結:58億39百万円 単独:44億53百万円 (2024年3月期) |
純資産 |
連結:1361億82百万円 単独:935億61百万円 (2024年3月31日現在) |
総資産 |
連結:3006億91百万円 単独:2629億43百万円 (2024年3月31日現在) |
従業員数 | 連結3825名(2024年3月) |
決算期 | 3月31日 |
主要株主 |
(株)フレンドステージアセットマネジメント 42.79% 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)5.27% 株式会社日本カストディ銀行(信託口)3.88% 安野清 3.01% 安野公 3.01% (2024年3月31日現在) |
主要子会社 |
(株)オージオ 100% さが美グループホールディングス(株)100% |
外部リンク | www.belluna.co.jp |
株式会社ベルーナは、埼玉県上尾市に本社を置く通信販売企業。通販事業の他、通販用ソリューション事業、ファイナンス事業、店舗販売事業、不動産事業、ホテル事業などを手掛ける[1]。
概要
[編集]東京証券取引所プライム上場企業。主力のカタログ通販では全国に1,000万人超の顧客データベースを保有する。通販のデータベースやインフラ等を活用し、カタログ通販のほかにも食品などの単品通販や金融、受託、不動産事業などを手がける。
創業者で現代表取締役社長の安野清[2]が、本田技研工業を退職し23歳で1968年に印鑑の訪問販売「友華堂」を創業[3]。その後、陶器の通信販売で規模を拡大し、扱う商品を広げるうちに主力になったのが女性用のブラウスやジャケットなどのアパレル商品だった[4]。
1986年に総合ファッションカタログ「ベルーナ(BELLUNA)」を創刊し、1990年に社名を株式会社ベルーナに変更。「ベルーナ」は当時社長が飼っていたシェパード犬の名前「ベルナ」をもじったもので、ラテン語で「美しい月」という意味がある[5]。
事業領域の拡大により業界の中でも突出した成長性・収益性を確保していたが、リーマン・ショックにより金融・不動産に関わる事業環境が悪化したことを受け、2009年3月期には上場以来初の赤字決算となった[6]。
2008年7月には展示会販売事業への行政処分(同年6月には撤退)[7]、2004年〜2008年までのダイレクトメール送付における心身障害者用低料第三種郵便物制度の不正利用発覚などの不祥事[8]があった。さらに、2010年には社員がインサイダー取引で金融庁から課徴金納付命令を受ける[9][10]など不祥事が相次いだこともあり、コンプライアンス体制を強化している。
2012年に実店舗事業を開始、全国のショッピングモールに「BELLUNA」を出店している。2018年には東京証券取引所一部に上場していたさが美グループホールディングス株式会社を100%子会社化した。
2018年10月、公式キャラクター「べるーにゃ」が誕生した[11]。
事業内容
[編集]カタログ通販が主体であったベルーナだが、現在の事業は以下の8セグメントからなる[12]。((株)エルドラドが行っている飲食店事業、ゴルフ場運営事業は、2025年3月期第1四半期以降は「その他事業」から「プロパティ事業」に区分変更される[13]。)なお、以下の各セグメント売上高及び各セグメント利益は2024年3月期[12]のものである。
売上高308億51百万円、セグメント利益41億43百万円[12]。北海道から沖縄までの国内施設と海外4施設[14]を運営。さらに毎年2施設の新規開業を目標にしている[15]。
- 国内ホテル[14]
- 定山渓ビューホテル
- 洞爺サンパレスリゾート&スパ
- ザ・レイクスイート 湖の栖
- ニュー阿寒ホテル
- 裏磐梯レイクリゾート 五色の森
- ルグラン旧軽井沢
- ルグラン軽井沢ホテル&リゾート
- ホテル浜比嘉島リゾート
- 札幌グランベルホテル(すすきの駅)
- すすきのグランベルホテル
- 京都グランベルホテル(京阪鴨東線祇園四条駅)
- 大阪グランベルホテル(大阪地下鉄堺筋本町駅)
- 梅田ホリックホテル
- GINZA HOTEL by GRANBELL
(以上の施設は2024年9月現在営業中のもの[14])
- 海外ホテル[14]
(以上の施設は2024年9月現在営業中のもの[14])
化粧品健康食品事業
[編集]売上高147億18百万円、セグメント利益9億26百万円[12]。化粧品を扱う「株式会社オージオ」では「OZIO」「なちゅライフ」の2つのブランドを展開。「株式会社リフレ」は健康食品やサプリメントを扱う[14]。
グルメ事業(グルメ通販事業)
[編集]売上高324億38百万円、セグメント利益10億91百万円[12]。食品と花を扱う「ベルーナグルメ」、ワイン専門通販「My Wine Club」からなる。月に1回商品を届ける「頒布会」や、単品販売、お中元やバレンタイン「ギフト」など様々な販売形態を展開しており、国内におけるワイン通販売上シェア調査(東京商工リサーチ調べ)で度々1位を獲得している[14]ほか、おせち通販にも29年(2024年時点)の実績がある[18]。
ナース関連事業(看護師向け通販事業)
[編集]売上高129億75百万円、セグメント利益4億81百万円[12]。「ナースリー」「アンファミエ」の2つのブランドを展開し、看護師向け通販市場では圧倒的なシェアを有している[14]。
呉服関連事業(和服販売事業、衣裳レンタル事業)
[編集]売上高232億48百万円、セグメント利益13億57百万円[12]。「BANKAN」「わものや」「さが美」「東京ますいわ屋」の店舗を全国に展開しており、希少性の高い本格的な着物からカジュアル着物、和装雑貨まで、多様な商品を販売している[14]。
アパレル・雑貨事業(アパレル・雑貨通販事業)
[編集]売上高742億51百万円、セグメント損失29億92百万円[12]。「ベルーナ」「ベルーナユナイテッド(BELLUNA店舗)」「RyuRyumall」「iellio(イエリオ)」「ミン(A HAPPY MARILYN)」「アイシーネット(Import Collection YR)」「丸長(daily-3)」「セレクト(Pierrot)」。ベルーナの中核事業である[14]。
データベース活用事業
[編集]売上高167億25百万円、セグメント利益51億50百万円[12]。ソリューション事業、封入同送サービス、通販代行サービス、ファイナンス事業からなる[14]。
その他の事業(アパレル卸売事業など)
[編集]売上高38億33百万円、セグメント損失1億52百万円[12]。百貨店や生協などに向けたアパレル卸売事業を子会社のフレンドリー株式会社で行っているほか、保険事業も展開している。なお、子会社の(株)エルドラドが行っている飲食店事業・ゴルフ場運営事業は、2025年3月期第1四半期以降「その他事業」から「プロパティ事業」に区分変更される[13]。
沿革
[編集]- 1968年9月:埼玉県上尾市で印鑑の訪問販売「友華堂」として創業[19]。
- 1977年6月:埼玉県大宮市奈良町37番12号に株式会社友華堂を設立[19]。
- 1983年
- 1986年8月:総合カタログ『ベルーナ』を創刊[19]。
- 1990年4月:株式会社ベルーナに商号変更[19](旧法人)。
- 1992年4月:株式額面金額を変更するため、形式上の存続会社であるツバサ電機株式会社と合併し、存続会社の商号を(新)株式会社ベルーナに変更。
- 1994年9月:日本証券業協会に株式を店頭登録[19]。
- 1995年:阪神・淡路大震災をきっかけに事業の多角化に乗り出す[1]。
- 1998年
- 1999年4月:ワインの通信販売を開始[19]。
- 2000年
- 2002年
- 2007年3月:看護師向け事業の展開を目的に(株)ナースリーの全株式を取得し子会社化[19]。
- 2011年4月:ミセスファッション店「BELLUNA」オープン[19]。
- 2012年10月:経営資源及び事業運営の効率化を目的に金融サービス事業(消費者金融事業)を㈱サンステージに統合[20]。
- 2013年8月:看護師向け通販を展開する(株)アンファミエの全株式を取得し子会社化[19]。
- 2016年5月:衣装レンタル業を展開する(株)マイムの全株式を取得し子会社化[19]。
- 2018年
- 2019年6月:女性向けファッション通販サイト「RyuRyumall」を開設[19](カタログ『RyuRyu』をネット通販化したもの)。
- 2021年4月:Karakami HOTELS&RESORTSから定山渓ビューホテル(北海道札幌市)を取得[25]、同年8月1日に再オープン[26]。
- 2022年
- 2023年3月:Karakami HOTELS&RESORTSから洞爺サンパレスリゾート&スパ(北海道有珠郡壮瞥町)など2施設を買収[28]。
- 2023年
カタログ・通販サイト
[編集]カタログ
[編集]- 『ベルーナ(BELLUNA)』 - ミセス向け総合ファッションカタログ
- 『ルフラン』 - ミセス向け総合ファッション・雑貨カタログ
- 『素敵な生活』 - 総合生活雑貨カタログ
- 『ラナン(Ranan)』 - 大人の女性向け総合ファッションカタログ
- 『ジーラ(GeeRA)』 - ファストファッション通販カタログ
- 『いきいき家族』 - 食品宅配カタログ
- 『笑顔の晴れごはん』 - 全国各地の食品お取り寄せカタログ
- 『旨い酒が飲みたい』 - 酒専門通販カタログ。日本酒通販国内売上3年連続№ 1(※東京商工リサーチ調べ、2016~2018年度)
通販サイト
[編集]- 『ベルーナネット』 - 大人の女性向けファッション通販サイト
- 『RyuRyumall(リュリュモール)』 - 若い女性向けのファッション通販サイト
- 『ベルーナグルメ』 - グルメ専門通販サイト
- 『My Wine CLUB(マイワインクラブ)』 - ワイン通販国内売上高11年連続No.1のマイワインクラブ(※東京商工リサーチ調べ、2008~2018年度)
主要グループ会社
[編集]- 株式会社オージオ
- 株式会社サンステージ
- さが美グループホールディングス株式会社
- 株式会社グランベルホテル - 「グランベルホテル」「ホリックホテル」「ルグラン」などのホテル運営を手掛ける子会社
- ホテル浜比嘉島リゾート
- 裏磐梯レイクリゾート - 2015年 1月、ベルーナの関連会社にあたる株式会社フレンドステージ[30] が、リベレステ株式会社より星野リゾート裏磐梯ホテル(旧・裏磐梯猫魔ホテル[31][32] )を買収[33] 。移管時に施設改修し、2015年10月オープン[31][32] 。
- 定山渓ビューホテル - 2021年4月、Karakami HOTELS&RESORTSから買収。
- SAPPORO HOTEL by GRANBELL(仮称)- 2025年頃オープン予定[34]
- 小樽グランベルホテル(仮称)[34]
- 株式会社グランベル北海道 - 2023年9月、Karakami HOTELS&RESORTSから買収。
- 洞爺サンパレスリゾート&スパ
- ザ・レイクスイート 湖の栖
- ニュー阿寒ホテル
関連項目
[編集]脚注
[編集]- ^ a b 「ベルーナ 安野清社長「震災機に事業多角化、紙とネット融合に活路」【40周年記念インタビュー】 」日本流通産業新聞オンライン 2023年11月26日
- ^ 「Kiyishi Yasuno / 安野清 (ヤスノキヨシ)」LEADERS FILE
- ^ 「安野清 プロフィール 『健全なる冒険 勝算を見極めて果敢に挑む』より 」HMV&BOOKS
- ^ 逆境を乗り越えた先にある“楽しみ”とは――ベルーナ安野 清氏
- ^ ベルーナ第27期事業報告書
- ^ 「有価証券報告書第33期」株式会社 ベルーナ 平成21年6月29日
- ^ 「当社の展示会販売事業に対する業務停止命令及び指示に関するお知らせ」株式会社 ベルーナ 平成20年7月9日
- ^ 「低料第三種郵便物制度の不適切な利用に関する調査報告ならびに再発防止についてのお知らせ」株式会社 ベルーナ 平成21年6月22日
- ^ 「株式会社ベルーナ社員らによる内部者取引に対する課徴金納付命令の勧告について」証券取引等監視委員会 平成21年12月18日
- ^ 「株式会社ベルーナ社員による内部者取引に対する課徴金納付命令の決定について」金融庁 平成22年2月1日
- ^ べるーにゃの部屋
- ^ a b c d e f g h i j 「2024年3月期決算短信」株式会社ベルーナ 2024年5月13日
- ^ a b 「2025年3月期 第1四半期決算短信」株式会社ベルーナ 2024年7月31日
- ^ a b c d e f g h i j k 「事業内容」株式会社ベルーナ
- ^ 「ベルーナ、ホテル事業を"攻め"の成長戦略に位置づけ 安野社長「年2施設の開業目標に」」旅行新聞 2024年09月5日
- ^ 「ベルーナグループの北海道エリアで8軒目のホテル展開、「小樽グランベルホテル」2025年7月の開業見込む」ホテル開発ニュース 2024年09月10日
- ^ 「ベルーナ 2025年4月に「SAPPORO HOTEL by GRANBELL」を開業予定」ベルーナ 2024年1月16日
- ^ 「2025年 おせち料理の通販・予約ならベルーナグルメ」Belluna Gurmet
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x “企業情報 | 沿革”. ベルーナ. 2020年11月12日閲覧。
- ^ a b c d e 「有価証券報告書第48期」株式会社ベルーナ 2024年6月27日
- ^ 株式会社ベルーナによる当社株式に対する公開買付けの結果並びに親会社、主要株主である筆頭株主及び支配株主(親会社を除く。)の異動に関するお知らせ さが美グループホールディングス 2018年6月19日
- ^ さが美グループホールディングス株式会社株式(証券コード 8201)に対する公開買付けの結果及び特定子会社の異動に関するお知らせベルーナ 2018年6月19日
- ^ 株式併合並びに単元株式数の定めの廃止及び定款の一部変更に関するお知らせさが美グループホールディングス 2018年7月24日
- ^ 株式併合並びに単元株式数の定めの廃止及び定款の一部変更等の承認決議に関するお知らせさが美グループホールディングス 2018年8月28日
- ^ 「定山渓ビューホテル」の取得に関するお知らせ - ベルーナ・2021年4月23日
- ^ 「定山渓ビューホテル」2021年8月1日OPEN - ベルーナ・2021年7月21日
- ^ “西武本拠地、今季から「ベルーナドーム」に改称 辻監督「変わらなければいけない年」”. Full-Count(フルカウント) (2022年1月17日). 2022年1月17日閲覧。
- ^ カラカミ、北海道内の全3ホテル売却 ベルーナなどに - 日本経済新聞・2023年3月10日
- ^ “ベルーナが創業170年の酒造会社「谷櫻酒造」を買収 日本酒事業の成長を目指す(FASHIONSNAP)”. Yahoo!ニュース. 2023年6月30日閲覧。
- ^ 株式会社ベルーナ 2015年3月期有価証券報告書によると、フレンドステージ社は、ベルーナの株式を2015年3月末現在29.60%所持する関係にある
- ^ a b 株主優待制度 ベルーナ
- ^ a b 2016年3月4日 株主優待内容の決定に関するお知らせ IRニュース - ベルーナ
- ^ ホテル事業とそれに付随する固定資産の譲渡完了及び 特別利益の計上に関するお知らせ リベレステ株式会社
- ^ a b ベルーナ、札幌に600室超の高級ホテル 地上26階建て 25年春開業目指す 小樽には美術館建設計画 - 北海道新聞・2023年5月16日
- ^ 名称はベルーナドーム 西武の本拠地球場,産経ニュース,2022年1月17日
外部リンク
[編集]- 株式会社ベルーナ
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