クライテリオン・コレクション
現地語社名 | The Criterion Collection, Inc. |
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種類 | 非公開会社 |
業種 | 映画ソフトの企画、制作、販売 |
設立 | 1984年 |
創業者 |
|
本社 | 、 |
事業地域 |
アメリカ合衆国 イギリス |
主要人物 |
Jonathan B. Turell (CEO)[1] Peter Becker (President)[2] |
製品 |
レーザーディスク (1984–1999) VHS・ベータマックス (1985, 1989) DVD (1998–現在) Blu-ray (2008–現在) Ultra HD Blu-ray (2021–現在) VOD (一部作品) (2008–現在) Criterion Channel (2019–現在) |
所有者 | ボイジャー社 (1985–97) |
従業員数 | 40[1] |
親会社 | ヤヌス・フィルムズ |
部門 |
Eclipse from the Criterion Collection Essential Art House from Janus Films |
ウェブサイト |
criterion |
クライテリオン・コレクション社(英: The Criterion Collection, Inc.)は、アメリカ合衆国の映像ソフトメーカーである。通称は「クライテリオン社」[3]。
主に歴史的に重要な映画のディスクを販売し、ライセンス供与、修復、配給に重点を置いている。
解説
[編集]1984年に設立。アメリカ合衆国を拠点にするソフトメーカーで、制作国やジャンルにこだわらず、多岐にわたる「名作」と呼ばれる映画のディスクを販売している[3]。
フィルムで製作された古典作品は自社で徹底的なリマスターを行っており、学術的エッセイや解説など特典映像の収録も充実させるなど、非常に質の高いパッケージを販売することで知られる[3]。また、家庭用ビデオのリリースにおける特定の側面の標準化に貢献してきた[4][5]。
日本での展開は行っていない。だが国内メーカーが販売するソフトより質が高く、加えて基本的にDVDやブルーレイは日本よりも海外のほうが安いことから、クライテリオンの輸入盤ソフトは国内でも人気があるという[3]。なお、同社からは黒澤明や小津安二郎の監督作品など、日本映画は50作品程がブルーレイで発売されており[3][6]、国内のメーカーが発売するソフトに同社の映像素材や特典が流用されることもある。業界内でもクライテリオンのファンは多く、『七人の侍』4Kリマスター版のパッケージ化を担当したスタッフは制作の際にクライテリオン盤ブルーレイをオペレーターに見せて「これを超えてくれ」と指示を出したという[7]。
これまでにVHS、ベータマックス、レーザーディスク、DVD、ブルーレイ、Ultra HD Blu-rayと時代に合わせた各フォーマットで、ボックスセットを含め1000以上の作品のソフトを制作・配給している。また、これらの映画とその特典は、同社が運営するオンラインストリーミングサービスを通じて入手することができる。日本では、規格が異なるDVDソフトは再生が困難だが、同一規格のブルーレイは再生が容易である[3]。
主なリリース作品
[編集]日本映画
[編集]黒澤明監督作
[編集]小津安二郎監督作
[編集]溝口健二監督作
[編集]大島渚監督作
[編集]市川崑監督作
[編集]小林正樹督作
[編集]新藤兼人監督作
[編集]鈴木清順監督作
[編集]勅使河原宏監督作
[編集]- アントニー・ガウディー
- 砂の女
是枝裕和監督作
[編集]伊丹十三督作
[編集]その他
[編集]- 楢山節考 (1958)
- 修羅雪姫 (1973)
- 地獄門
- ゴジラ (1954)
- 同作から『メカゴジラの逆襲』までの15作を収録したセットも発売
- HOUSE ハウス
- めめめのくらげ
- ライク・サムワン・イン・ラブ
- 子連れ狼シリーズ
- ミシマ:ア・ライフ・イン・フォー・チャプターズ
- 乾いた花
- 宮本武蔵三部作
- 大菩薩峠 (1966)
- 三匹の侍
- 復讐するは我にあり
- ドライブ・マイ・カー
- CURE
- 座頭市シリーズ
- 『新座頭市物語 笠間の血祭り』までの25作を収録
海外映画
[編集]参考文献
[編集]- ^ a b c “The Criterion Collection Inc.”. Hoover's. 2022年12月3日閲覧。
- ^ Bachman, Justin (April 16, 2014). “How Hulu Found a Subscriber Lure in Obscure Films”. Bloomberg Business July 29, 2015閲覧。
- ^ a b c d e f 牧田想市 (2020年7月8日). “クライテリオン製日本映画のブルーレイまとめ”. Movie Traveler 2022年12月4日閲覧。
- ^ “Criterion Mission Statement”. March 30, 2009閲覧。
- ^ How Criterion Collection Brings Movies Back From the Dead – Gizmodo on YouTube
- ^ シネフィル編集部 (2016年9月19日). “世界の名作だけをソフトパッケージ化するクライテリオン・コレクションの藤田敏八監督の梶芽衣子『修羅雪姫』のクリップがかっこよすぎ〜”. 株式会社miramiru. cinefil 2022年12月4日閲覧。
- ^ 吉田伊知郎 (2023年8月18日). “映画の誕生を見届ける職人集団 " 東京現像所 / Togen " 03:アナログからデジタルへ ー 黒澤映画編 (後編) 映画の修復に挑む Togenスタッフインタビュー”. otocoto 2024年6月1日閲覧。