コンテンツにスキップ

DEBF3

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『DEBF3 (Digitalian is eating breakfast 3)』
小室哲哉スタジオ・アルバム
リリース
録音 Bunkamura Studio
Syn Studios
Ocean Way Recording
ジャンル EDM
J-POP
World music
Dubstep
Dutch Trance
New Romantic
レーベル avex trax
プロデュース Nick Wood
チャート最高順位
小室哲哉 アルバム 年表
Far Eastern Wind -Complete-
Far Eastern Wind -Spring / Summer-
Far Eastern Wind -Autumn / Winter-
小室哲哉 meets VOCALOID
(2012年)
DEBF3
(2013年)
DEBF EDM 2013 SUMMER
(2013年)
EANコード
EAN 4988064386673
テンプレートを表示

『DEBF3 (Digitalian is eating breakfast 3)』(デジタリアン・イズ・イーティング・ブレックファスト・スリー)は、小室哲哉2013年3月6日にリリースしたオリジナルソロアルバム。

概要

[編集]
  • 今回のアルバムのタイトルは『Digitalian is eating breakfast 3』のイニシャルを取って『DEBF3』に省略された。また小室は「次回作は更に短くなって『D4』にしようと思っている」と語っていたが、次作では DEBF のタイトルではなく、『TETSUYA KOMURO EDM TOKYO』になっている。
  • 前作『Digitalian is eating breakfast 2』から約2年ぶり、ボーカリストをフィーチャーした新曲と、DOMMUNEのライブ音源を収録した2枚組のオリジナルソロアルバム。Digitalian is eating breakfastシリーズの3作目となる。
  • 本作は小室哲哉の本領とも言えるジャンル、EDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)をコンセプトに制作。また、今回は小室本人のセルフプロデュースではなく、英国出身の音楽プロデューサーニック・ウッドのプロデュースとなっている[1]。ニック・ウッドは『Digitalian is eating breakfast 2』にも作詞で参加している。
  • 自分以外のプロデューサーを起用した理由について、小室は「俯瞰で導いてくれる人が必要。日本だと相手もやりにくいだろうから、海外の僕に対して変に知識のない人にしたい」と語っていた。
  • 「EDMのアルバム」という形で作られてはいるものの、海外のEDMブームで主流となっている派手目なダブステップや、プログレッシブ・ハウスといったジャンルはあまり意識されていない。
  • アルバムの製作期間は2ヶ月弱で、小室は「このままあとアルバム2枚作れるくらいすんなり作ることが出来た」と語っている。
  • 本作のレコーディングの際に小室が直接スタッフと顔を合わせたのは数人ほどで殆どのスタッフとはSkypeで連絡をとった。
  • ボーカルは全てフィーチャリングで、1・2のような小室自身の歌唱楽曲は収録されない。
  • 1月30日にはアルバム収録曲で、フジテレビ『みんなのKEIBA』のテーマソングである「Now1 (ナウワン)」(track 09)がiTunes Storeで先行配信された。ちなみにtrack04の(TK Remix)は今回のアルバムのテーマに沿ってEDMバージョンになっている。
  • 2月20日にはiTunes Storeでプレオーダーがスタート。アルバム収録曲の「WATCH the MUSIC feat. Capitol A, Alain Clark」も先行配信された。また、iTunes Store予約購入限定で、「Jerusalem feat.eli walks」が収録される。
  • iTunesのエレクトロニック部門・総合部門ランキング共に1位。

収録曲

[編集]

CD

[編集]

Disc 1

[編集]
Arranged by Nick Wood, Big Al Mawdsley and Tetsuya Komuro
  1. WATCH the MUSIC feat. Capitol A, Alain Clark
    Lyrics: Nick Wood Music: Tetsuya_Komuro & Nick Wood
    • 今回のアルバムで最初にデモが出来上がった。ダブステップを基調とした楽曲。2月20日にはプレオーダーのスタートと同時に先行配信された。
    • 曲の雰囲気はケミカル・ブラザーズを意識している。
    • Capitol A (Antoine Green) とオランダ、ハールレム出身のボーカリストAlain Clarkがゲスト参加。
    • 「WATCH THE MUSIC」という言葉は、先に制作されたtrfのミニアルバムのコンセプトとして考えたタイトルだったが、小室自身がかなり気に入っており、そこから派生した形で本作にも使うことになった。
  2. Piece Electro
    Music: Tetsuya_Komuro
    • グリーン・デイが2012年に出したアルバム群からインスパイアされて作られたインスト曲。
    • ギターはSean Halleyによるものである。
    • 中盤のシンセ・リフの部分は、ニックが小室に「歌を入れちゃだめかい?」と言ったが、小室は「絶対インストでいきたい」と譲らなかった。
    • シンセ・リフのコード進行のアイディアは随分前から存在していたものを再構築して作られた。
  3. Drive feat. Saffron Le Bon
    Lyrics: Nick Wood Music: Tetsuya_Komuro & Nick Wood
    • ボーカルを務めるサフロン・ル・ボンは、Duran Duranのボーカル、サイモン・ル・ボンの娘である。
    • 『Drive』というタイトルは車で聞いて欲しいという思いを込めて付けられた。
    • ミックスはデヴィッド・ゲッタなどのミックスも手がけている「ヴェロニカ・フローラ」が担当。
  4. Now1 (TK Remix)
    Music: Tetsuya_Komuro
    • 9曲目の『Now1 (Album mix)』のTKリミックスバージョン。オリジナルバージョンは番組のことを考えたアレンジだったが、このアレンジでは小室が好む音色とBPMで作られた。ミックスも小室本人が手掛けている。
    • イントロのレトロなシンセの音はOB-8で作っている。
    • 曲中でオケヒットが多く使われているが、これはサンプリングではなくNord Waveで作られた音である。
  5. The Generation feat. Zeebra, DABO, SIMON[要曖昧さ回避]
    Lyrics: Zeebra, DABO, SIMON[要曖昧さ回避] Music: Tetsuya_Komuro
    • このアルバムで唯一日本語の歌詞がある楽曲。
    • 前作でも共演したZeebraと、DABO、SIMONが参加した。
  6. Human Illumination feat. Silvio Anastacio
    Lyrics: Nick Wood Music: Tetsuya_Komuro & Nick Wood
    • ボーカルはNick Woodの代表作『Passion』のボーカルを務めたシルビオ・アナスタシオが参加。歌詞はニックによる造語が多く使われている。
    • 小室曰く、ニック・ウッドが唯一自分の色を出したという楽曲。
  7. Golden Highway feat. Miss Pooja, u-zhaan
    Lyrics: Nick Wood Music: Tetsuya_Komuro & Nick Wood
    • インドのバングラスターMiss Poojaと日本のタブラ奏者U-zhaanが参加している。
    • たまたまU-zhaanがインドにいたため、インドでタブラを録ってデータを送ってもらった。
    • 「EDMは電子楽器だけじゃなくてもできる」ということを表現する楽曲だと小室は語っている。
  8. Don't Stop Us Dancing feat. IAMX
    Lyrics: Nick Wood Music: Tetsuya_Komuro & Nick Wood
    • 元Sneaker PimpsのIAMXがボーカルとして参加。このアルバムのゲストボーカルの中で最初に参加が決まった。
    • "Don't Stop Us Dancing because midnight"という歌詞は、風営法によるクラブの規制に対して、小室のメッセージや願いが込められている。
    • IAMXのボーカルはアムステルダムで録られた。
    • 小室はIAMXについて「どこかニューロマンティックの匂いを感じさせる人」と語っている。
  9. Now 1 (Album mix)
    Music: Tetsuya_Komuro
    • フジテレビ『みんなのKEIBA』テーマソング。1月30日に先行配信された。
    • 小室がテーマとなるコードとフレーズと作り、オーケストラの部分はニックが担当した。

Disc 2

[編集]
DOMMUNEライブ音源
<2011.12.23 HARAJUKU PERFORMANCE+DOMMUNE LIVE PLUS !!!!!>
  1. Jupiter - Gustav Holst
  2. Self Control (方舟に曳かれて) - TM NETWORK
  3. Love again (RAM RIDER Remix) - globe
  4. TK DRUM SOLO - TETSUYA KOMURO
  5. 奇跡 - TETSUYA KOMURO
  6. WOW WAR TONIGHT ~時には起こせよムーヴメント - H jungle with t
  7. Many Classic Moments - globe
<2012.8.11 FREEDOMMUNE 0<ZERO> A NEW ZERO 2012>
  1. DOMMUNE INTRO 2 - TETSUYA KOMURO
  2. genesis of next - globe
  3. GET WILD '89 - TM NETWORK
  4. DOMMUNE INTRO - TETSUYA KOMURO
  5. OVER THE RAINBOW - globe

iTunes Store予約注文限定楽曲

[編集]
  • Jerusalem feat. eli walks
2012年にデビューした新鋭アーティストイーライ・ウォークスがアレンジを担当。
トラックは非常にシンプルに作られている。

mu-moショップ販売 特典CD

[編集]
  • TETSUYA KOMURO / "AQ140" (Instrumental Live Version)
2012年の8月11日に開催されたフェス『FREEDOMMUNE 0<ZERO> A NEW ZERO』で演奏したライブ音源
浜崎あゆみに提供した楽曲「You & Me」のデモ・トラック

使用機材

[編集]
moog 
  • Slim Phatty
オーバーハイム 
  • OB・12
  • OB-8
Clavia
  • Nord Lead1
  • Nord Lead2X
  • Nord Wave
KORG
  • Kronos X
Roland
  • JUPITER-80

スタッフ

[編集]
  • Produced : Nick Wood (Disc-1)
  • Mixed :
    • Big Al Mawdsley (Disc-1,#1,#2,#9)
    • Vernonica Ferraro (Disc-1,#3,#7)
    • Jack Joseph Puig (Disc-1,#6,#8)
    • 小室哲哉 (#Disc-1,#4,#5)
    • 岩佐俊秀 (Disc-2)
  • Recorded, Synthesizer Programming (for TK) : 岩佐俊秀
  • Mastered : Brian Gardner
  • A&R : 佐々木淳
  • Art Direction & Design : 今川鉄兵
  • Photograph : Maciej Kucia
  • General Producers : 伊東宏晃, 阿久津明, 樋口慎太郎, 遠藤日出樹
  • Executive Supervisor : 千葉龍平, 林真司, 竹内成和
  • Executive Producer : 松浦勝人

[2]

脚注

[編集]
pFad - Phonifier reborn

Pfad - The Proxy pFad of © 2024 Garber Painting. All rights reserved.

Note: This service is not intended for secure transactions such as banking, social media, email, or purchasing. Use at your own risk. We assume no liability whatsoever for broken pages.


Alternative Proxies:

Alternative Proxy

pFad Proxy

pFad v3 Proxy

pFad v4 Proxy