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WIRES-X

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

WIRES-X(ワイヤーズ-エックス)は、八重洲無線が提唱している、VoIP中継ネットワークシステムである。旧規格にWIRES-IIがある。

概要

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アマチュア無線とインターネット回線を用いたVoIP伝送システムである。音声だけでなく、画像などのデータ通信も可能。 インターネットを経由する為、モバイルWi-Fiルーターなどの端末を用いて参加する事も可能で、海外局との交信も可能である。

現在、ノード局を開設する為には、八重洲無線 WIRES-X インターネット回線接続キットHRI-200が必要だが、既設のノード局を経由する場合には、WIRES-X対応機もしくはアナログ機で参加が可能である。 また、日本国内では認められていないが海外ではレピータも存在する。

特徴

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変調方式をP25をベースとしたC4FMとし、高音質・データ通信を実現している。D-STARに比べ音質が良いと言われるが、音声CODECは同じでありデジタルエラーが無い場合、音質に大きな差は無い。 [1]

一方で、エラー発生時の訂正方式はD-STARと異なる為、音質劣化の抑圧度は変わってくる。これについては、マルチパス・フェージング環境下による細かい評価が必要である。

旧規格WiRES-IIと異なり、UPnPが利用できる為ルーターの設定が容易となった。

ノードはアナログ/デジタルモードの切替方式で、1台で同時運用は出来ない。

対応OSはWindows 8/10/11 ※Vista / 7 は対応から外された

変調方式

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音声CODEC

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  • DVSI社 AMBE+2™

デジタル・アナログの相互通信

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ノード局を介す事で、アナログとデジタルの通信が可能。ただしこの時のデジタルとは、WIRES-X対応のC4FMを採用した無線機に限られる。

その他の機能

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  • スマートアクセス機能
  • アクティブモニター機能
  • ニュースステーション機能
  • プリセットサーチ機能
  • グループモニター機能

呼び出し周波数(メインチャンネル)

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JARD(日本アマチュア無線振興協会)による平成27年度の周波数区分表によると、144MHz帯では、145.300MHz 430MHz帯では、433.300MHzとなっているが、ICOMD-STARレピーターシステムなども同じようにされている為、使用する際は注意が必要である


対応機種

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以下に、C4FM(デジタル)対応機種を列挙する。

  • FT1D
  • FT1XD
  • FT2D
  • FTM-400D / FTM-400DH(2013年度グッドデザイン賞 受賞)
  • FTM-400XD / FTM-400XDH
  • FTM-100D / FTM-100DH
  • FT-991/M/S
  • FT-991A/M/S
  • FT-70D
  • FTM-7250D/S
  • FT3D
  • FTM-300D/S
  • FT5D
  • FTM-200D/S
  • FTM-500D/S

類似システム

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他のインターネットを用いたアマチュア無線のシステム。

脚注

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  1. ^ 八重洲無線の無線機は従来より音質にこだわった設計と言われ、スピーカー・筐体の音響設計の差が出ている可能性はある。

出典

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WIRES-Xの仕様について

外部リンク

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