酢酸ナトリウムの加水分解

目次

1. 化学反応式
2. 反応前後の物質の色・匂い
3. 実験時の注意点とその理由
4. 使用する触媒
5. 実験時に加えるものとその理由

1. 化学反応式

CH₃COONa + H₂O ⇄ CH₃COOH + NaOH
(酢酸ナトリウム)　　(水)　　(酢酸)　 　(水酸化ナトリウム)

2. 反応前後の物質の色・匂い

物質名	反応前	反応後
酢酸ナトリウム	無色、無臭(もしくはわずかに酢酸臭)	(混合後) 無色、(酢酸臭が強まる場合がある)
水	無色、無臭
酢酸	-

3. 実験時の注意点とその理由

酢酸ナトリウムの結晶が固まっている場合は、よく砕いてから水に溶かす。

理由：溶解速度を速め、反応をスムーズに進めるため。

必要に応じて、溶液を加熱する場合は、急激な温度変化を避ける。

理由：急激な加熱は突沸を引き起こす可能性があるため。

4. 使用する触媒

• 触媒名: なし 

5. 実験時に加えるものとその理由

加えるもの	理由
フェノールフタレイン溶液	溶液のpH変化を確認するため。 酢酸ナトリウムの加水分解により、溶液が塩基性になることを示すため(無色から赤色に変化)。
加熱	加水分解を促進するため。 (指示薬を使用しない場合に)酢酸の生成を確認しやすくするため(匂いで確認)。