むくみ(浮腫)は、漢方では表にあるように水湿や水滞と総称されます。むくみといっても、身体表面のむくみから体内の水分代謝の低下によるむくみまで発生部位は様々です。身体内部の臓器の機能はむくみに深く関係します。胃腸系の機能が低下すると、消化不良、胃もたれや下痢などの症状がでてきます。加齢につれて腎の機能が低下すると(腎虚)、頻尿、足腰の倦怠感や下肢のむくみが出やすくなります。肺の機能が不良になると、発汗が低下したり乏尿となります。また、血行不良による下肢の冷えやむくみも無視できません。漢方的には、それら各成因に対処した方剤が選択されます。