基本的な事実間違い

櫻井よしこWEBサイト
http://blog.yoshiko-sakurai.jp/archives/profile/message/cat40/

彼らの目標は清朝最盛期の版図復活です。そこには朝鮮半島インドシナ半島カザフスタンキルギスタン、沖縄が含まれます。

あの〜基本的なことですが、「冊封体制に入ること」イコール「中国の版図に入ること」ではありませんよ。その謂いでいうなら、遣唐使を出していた平安日本は、唐の版図に含まれてたことになってしまいます。もちろんそんなわけがありません。李氏朝鮮も、安南も、タウングー朝も、アユタヤ朝も、キルギスも、コーカンド汗国も、琉球王国も、清朝最盛期の版図ではありません。

戦争は、力が均衡しているときに起き易く、力が大きく離れているときには起きにくい。

大嘘ですね。ベトナム戦争ソ連のアフガン侵攻、湾岸戦争イラク戦争、くらいの反例を挙げれば充分でしょうか。力が均衡していたアメリカとソ連は直接衝突しなかったですね。

つまり、日米安保が正常に機能しているなかで、中国が台湾を奪おうとすれば、必然的に日中戦争になるのです。逆に、日本が戦争はいやだ、台湾防衛はしないと言えば、中国は簡単に台湾を奪うでしょう

安保新ガイドラインに従えば、たしかに米中戦争が日中戦争に直結するのでしょう。
しかしアメリカの台湾関係法を無視して、こんな妄想をシミュレートしても意味ないでしょうに。あえて問うならば、アメリカが台湾防衛するのかしないのか、また中国がアメリカを排除しうる実力を保持できるのか、でしょう。

「台湾を押さえれば、沿海州から日本列島、フィリピンにつながる第一列島線が支配され、日本のシーレーンは脅かされます。朝鮮半島は自動的に中国の掌中に落ち、日本は事実上中国に併合された形になります」

日本を防衛するために台湾へ、ですか。かつて日本を防衛するために朝鮮へ、朝鮮を防衛するために満洲へ、満洲を防衛するために華北へ、と進んだ挙げ句どうなったか、思い出せませんか。勝手に敵を作っておいて、その影におびえるなど笑止千万ですよ。

pFad - Phonifier reborn

Pfad - The Proxy pFad of © 2024 Garber Painting. All rights reserved.

Note: This service is not intended for secure transactions such as banking, social media, email, or purchasing. Use at your own risk. We assume no liability whatsoever for broken pages.


Alternative Proxies:

Alternative Proxy

pFad Proxy

pFad v3 Proxy

pFad v4 Proxy