上場企業は株式会社のうちのごく一部です。 株式とは会社の資産等の持ち主である権利を 細分化したものであり、逆に言えば株式額面上の 金額を会社に投資している払い込み証書のような ものです。 株式を新規に発行すると会社は資産（おおむね現金）が増えます。 しかしある程度の信用と流通マーケットがないと 誰も株を買ってくれません。資産拡大が難しいと いうことになります。 そこで、日本であれば東証、大証、明証やJASDAQ といった市場を設けて買い手と売り手が一定の ルールで取引を行っています。 しかし、内容のない会社の株式が流通していたら 危なくて株に手を出せません。そこで買い手の権利を 保護するため、上場するには基準があります。 信用と実績が必要ということです。 そんなわけで、上場企業は株式会社のうち、その 基準を満たした一部に過ぎないということになります。

株式会社で上場していない企業はたくさんありますよ。 例えば出版関係では小学館や講談社、各新聞社なども。 上場していないからと言って信用度が低いわけではありません。 上場して株を売ることで資金を調達しなくても、十分に資金調達力や信用がある所も多くあります。 また上場すると、イロイロと面倒な場合もあります。

上場するには基準があって、それを満たしてなければしたくてもできませんし、 逆に満たしていても「敢えてしていない」ところも存在します。 ぶっちゃけた話株式上場ってのは「資金調達目的」ですから、「その必要がない（それ以外の手段で調達できる）」のであればする必要がありません。 逆に上場するとライブドアや村上ファンドのようなところに牛耳られる危険性もあります。 その辺をメリットメデリットを考え、上場しない企業は多数あります。

株式会社はすべて上場してるわけではありませんよ。 上場してる企業を株式会社と呼ぶわけではありません。 資本金3000万以上で（他にも役員の数とか規定はありますが）あれば 株式会社は設立できます。 上場するには株主の数を増やしたり、上場規定というものがあってそれをクリアしないと上場することはできません