政府が備蓄米21万トンを放出する方針を示したコメ高騰問題。NHKによると、卸売業者から大手スーパーに「コメあるよ」と米の売却を打診する動きが見られるそうな。転売ヤー?

本日、西友に行ってみたところ米価格はまだ4000円前後だった。備蓄米放出の方針を示したのは14日だし、入札に関する事業者向けの説明会が17日、18日。まだ価格が下がる時期や、そもそも下がるのかは不透明である。そんな中でひときわ安く人気だったのが「台湾産米むすびの郷」だ。

・1000円以上安い

5kg税込3229円のこの輸入米。3000円超えてるから高騰前の米価格で考えるとあまり安さを感じない人もいるかもしれないが、ゆめぴりか(5kg税込4525円)とかこしひかり(5kg税込4417円)などの日本ブランド米よりは1000円以上安く売られていた

それゆえか、コーナーも広く置いてあるストックも減っていて、売り場ベースで見てもその人気が垣間見える。しかし、1000円も安く輸入米ともなると気になるのは味だ。どんな味なんだろう? そこで購入してみた。

・輸入時期が記載

袋には輸入時期と包装時期が別々に明記されている。この米は昨年2024年の12月19日に輸入されたものの様子。裏には日本のお米と同じ種類のジャポニカ種であることが記載されている。

種で言うと、以前、食べた業務用スーパーの輸入米「カルローズ」はカリフォルニア州オリジナルの中粒種だった。ということは、理論上、むすびの郷はカルローズよりさらに日本米に味が近い可能性がある。炊く前の粒の感じも日本米と違いは見受けられない。


炊いてみたところ……


香りにもクセはなく、炊きあがりもふっくらしている。食べてみても、粒が立っていて甘みもあった。違いがないどころか、むしろウマイ! 同種とは言え、クオリティーの高さが感じられる。

・全員で食べてみた

ただ、やはり私個人の感想だけでは客観性に欠けるかもしれない。そこで今回も、出社している編集部メンバー全員に食べてもらい様子をうかがってみよう。編集部メンバー6人の意見はまとめると以下の通り。


砂子間正貫「全然変わらないですね。普段から食べたいレベル。これが1000円も安いのは凄い」


P.K.サンジュン「カルローズは似てると言っても口の中でパラッと解けるのを感じたけど、これは本当に同じ。粘り気もあってふっくらしてる。どちらが好きかは好みによると思うけど」


あひるねこ「持って帰っていいっすか?」


──などなど、オールグリーンすぎて議論にすらならなかった。1000円も安いのは普通にコスパが良い。これはお米界の黒船と言えるのではないだろうか。

コメ高騰に伴って注目度が高まる輸入米。米の価格は、主食ゆえに我々日本人と切っても切り離せないところである。

黒船と例えたけど、もしも、米の価格を内輪で釣り上げているのだとしたら、そんなことしてる場合じゃないんじゃない? むすびの郷を食べた後に、改めて冒頭のニュースを見ると、正直そう感じずにはいられなかった。

参考リンク:NHK
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.

▼原料玄米表記はこんな感じ