チャームロッカー

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映像作品(映画、アニメ、ドラマ)のネタバレ一切無し魅力紹介をしています。

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映画『ピンク・フラミンゴ』62/100点

 

批評

全編が本当に下劣で、すべてが想像を超えてくる映画となっている。

 

今作の大まかな内容は、「世界一の下劣を決めるために変人たちが悪事を働いて対決する」という人間劇だ。

このあらすじを見て戸惑う方も多いのではないだろうか。登場人物には変人しかおらず、中には人間性を疑うほどだ。そんな変人たちが起こす行動には最後まで下劣で衝撃的で、すべてが想像を超えてくる。

 

今作は意外にも話が割とちゃんとしている。

話に不要な要素もあるが、世界一の下劣になるための作戦が練られたり、いざ勝者が決まったときの説得力も話の展開の中で十分に培われている。

 

しかし、描写が過激すぎるゆえに私から今作を勧めることはない。濡れ場の場面があるのと、性器がはっきり映る場面があるため、子供の視聴はできないが、今作に興味があり下品な描写がとても見たい方はどうぞ。

 

スタッフ・キャスト

監督:ジョン・ウォーターズ

脚本:ジョン・ウォーターズ

キャスト:ディヴァイン デヴィッド・ローチャリー ミンク・ストール エディス・マッセイ メアリー・ヴィヴィアン・ピアース チャニング・ウィルロイ 他

 

1972年制作/92分/アメリ

 

映画『べニーズ・ビデオ』1/100点

 

批評

ただただ意味不明な映画となっている。

 

今作の大まかな内容は、「主人公がある取り返しのつかないことをしてしまい、家族にも協力を求める」という人間劇だ。

 

今作はほとんどにおいて理解できるように作られていない。

そもそも主人公がなぜ取り返しのつかないことをしてしまったのか、主人公だけでなく各登場人物が一体なぜこのような行動を取るのか、この場面は一体何を意味するのかなど、理由が全く分からなかったり、各登場人物が何を考えているのかも読み取れない。

ただし、主人公が家族に協力を求めてからはようやく話が見えてきて、家族との会話の中に巧みな伏線を交えている。

 

しかし、今作に至ってはその伏線回収の部分以外に面白いところがなく、それ以外は意味不明だ。

私から今作を勧めることはないが、考察が好きな方で今作に興味がある方はどうぞ。

 

スタッフ・キャスト

監督:ミヒャエル・ハネケ

脚本:ミヒャエル・ハネケ

キャスト:アルノ・フリッシュ アンゲラ・ヴィンクラー ウルリッヒ・ミューエ 他

 

1992年制作/105分/オーストリア・スイス

 

映画『インソムニア』67/100点

 

批評

オリジナル版以上に面白い設定を活かした映画となっている。

 

映画『不眠症 オリジナル版 インソムニア』のリメイクである今作は、基本的な設定以外、オリジナル版とは話がほとんど異なる。

新たな登場人物の追加、意味深で終わらせていたオリジナル版の場面の修正、オリジナル版の気まずい場面の改変などにより、より大衆向けにおすすめしやすくなっている。

今作の大まかな内容は、「ある事件の犯人を追っていたところ、主人公の刑事が他人には知られたくない取り返しのつかないことをしてしまい、不眠症に陥ってしまう」というサスペンス劇だ。

事件の捜査をしていくと同時に、主人公の葛藤を描いていく。

 

今作は事件の解明が本筋ではなく、主人公の心の移り変わりを描いていく。それもオリジナル版以上に丁寧にだ。

具体的には、主人公が起こした取り返しのつかないことに対する後悔による不眠症の苦しみ、不眠症による幻覚や、主人公が冷静さを失っていく様子、ひょっとしたら自分が起こしたことは故意だったのか、それすらも分からなくなるといった葛藤の様子が描写される。

冷静さを失っていった主人公は本来の良心さえも失っていき、それは序盤と比べたら明らかなものとなっている。それもオリジナル版で腑に落ちにくい展開が解消され、主人公の心情を考えると納得のいくものとなっている。

 

オリジナル版を観た方や面白い設定が見たい方におすすめである。

 

スタッフ・キャスト

監督:クリストファー・ノーラン

脚本:ヒラリー・サイツ

キャスト:アル・パチーノ ロビン・ウィリアムズ ヒラリー・スワンク マーティン・ドノヴァン ニッキー・カット ポール・ドゥーリイ ジョナサン・ジャクソン 他

 

2002年制作/119分/アメリ

 

映画『不眠症 オリジナル版 インソムニア』34/100点

 

批評

面白い設定が見られる映画となっている。

 

今作の大まかな内容は、「ある事件の犯人を追っていたところ、主人公の刑事が他人には知られたくない取り返しのつかないことをしてしまい、不眠症に陥ってしまう」というサスペンス劇だ。

事件の捜査をしていくと同時に、主人公の葛藤を描いていく。

 

今作は事件の解明が本筋ではなく、主人公の心の描写を描いていく。それ故に視聴者は劇中で一貫して不安を抱くのだ。

それは主人公が起こした取り返しのつかないことが原因だが、他人にはどうしても知られたくないため、それを隠し通しつつ事件の捜査をしていく。

主人公が不眠症になるほど不安を抱くのは納得させられ、それもどうにもできないことゆえに劇中一貫して不安なまま展開される。

 

設定は面白いものの、それほど上手く設定を活かせていなかったり、突っ込みどころが多いのが残念である。

何でも良いから暇をつぶしたいという方は観ても損はしないのではないだろうか。

 

スタッフ・キャスト

監督:エーリク・ショルビャルグ

脚本:エーリク・ショルビャルグ

キャスト:ステラン・スカルスガルド スヴァーレ・アンケル・オースダル 他

 

1997年制作/92分/ノルウェー

 

劇場版『SHIROBAKO』30/100点

 

※初めに、今作はアニメ『SHIROBAKO』の続編であり、アニメの視聴は必須となります。

 

批評

アニメに引き続き、現実的な話の中にお話的要素を自然に融合させた映画となっている。

 

アニメ『SHIROBAKO』(以下、前作)の続編である今作は、前作から劇中内で時間が経過しており、時間の経過を利用した話となっている。

今作の大まかな内容は、「武蔵野アニメーションでオリジナル劇場アニメを制作する」というお仕事アニメ劇だ。

劇場アニメを制作するといっても、実は前作とは状況が異なる。

 

今作は前作とはまた違った暗い方向性での現実を描いている。

前作からしばらく時間が経過した現在の武蔵野アニメーションは実は状況が異なり、おそらく多くの視聴者にとって予想外の状況となっているだろう。そんな状況による登場人物の変化や、前作では出てこなかったまた違った汚い考え方の人の登場などだ。

 

ところが、前作に比べると脚本に明らかに粗が多く、前作がとても好きな方にはおすすめできない。前作にあった良さが今作には散見されていなく、物足りなく感じてしまうだろう。

前作の続きがどうしても知りたいという方には観ても損はしないのではないだろうか。

 

スタッフ・キャスト

監督:水島努

脚本:横手美智子

キャスト:木村珠莉 佳村はるか 千菅春香 髙野麻美 大和田仁美 佐倉綾音 山岡ゆり 葉山いくみ 米澤円 井澤詩織 田丸篤志 松風雅也 中原麻衣 吉野裕行 小林裕介 檜山修之 こぶしのぶゆき 浜田賢二 他

 

2020年制作/119分/日本

 

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