トラックドライバーのつぶやき

トラックドライバーの日常と日々思うこと

期待と現実の狭間で過ごした休日

今日は待ちに待った休日
朝からやることリストを見つめ、一つ一つ実行しようとするも、結局中途半端に終わってしまった
2週間ほど放置していた簿記の勉強もやっと始めたけれど、15分ほど画面を見ていると、睡魔に襲われて内容が全然入ってこない
気を取り直して、簡単に部屋の掃除をすることにした

少しして、下取り予定の旧端末を回収に業者がやってきた
運が良ければ11000円になる予定なので、ちょっと期待してしまう

とりあえずビールでも飲みながら料理をして、この空虚な気持ちを紛らわせようと思い、冷凍春巻きを揚げて、昨日作った具だくさんミートソースを和えた簡単パスタを作った
お腹が満たされたので映画を観ることにしたけれど、選択ミスでまた睡魔に襲われる始末
結局、諦めて愛猫と昼寝をすることにした
リラックスした休日を過ごせたけれど、なんだか1日を無駄にした気がして、もう少し満足できる休日にしたかったな
明日から5連勤…長いけど、頑張ろう

【充実した休日】

休日の今日は、6時までゆっくり寝ることができ、とても気持ちよく起きた
部屋の収納スペースが散らかっていたため、午前中は片付けを行い、気持ちもスッキリした

スッキリしたあとは、休日の醍醐味!お昼前からビールを呑みながらもんじゃ焼きを堪能

その後は映画を観る時間

めぐりあう時間たち
初めて観たこの映画は、重たいテーマで深く考えさせられる作品だった

プラダを着た悪魔
久しぶりに観たが、メリル・ストリープのカッコ良さに改めて感動した

マイ・インターン
こちらも以前観たことがあったが、こんなに感動する映画だったとは思わなかった…また観てよかった

久々に充実した休日を過ごし、明日からの仕事も頑張れそうだ

トラック運転手の一日:配達先での心温まる瞬間

今日の配達先は片道40分〜50分ほどの場所。
荷物はトラック3台分なのでドライバーも3名。
私は1番目で、助手を連れて港へ向かうと、2番目、3番目のコンテナが先に上がってきた。
助手を2番目のドライバーに引き継ぎ、20分ほど待っていると、ようやくコンテナが上がってきた。
コンテナを積んで出発し、工場に到着。
まずは御手洗いへ向かい、手を洗って戻ろうとすると、女性に声をかけられた。

「あんなに大きなトラックを運転してるの?すごいね!運転が好きなの?」と、明るい表情で柔らかい雰囲気の女性が話しかけてきた。

私はほっこりしながら「はい」と返答。

女性はにっこり微笑んで、「頑張ってね!」と軽く私の肩ポンポンと叩きながら去っていった。

こうして、話しかけてくれる方がたまにいるのだが、とても気持ちが温かくなりやる気が湧いてくる。

「よし!」今日も頑張ろうと気合がはいり、気持ちよく仕事を進めることができた日だった。

また、明日も頑張ろう☆

今日の助手と、配達先でのこと

米の配達のために助手を連れて出ることに、しかし、12フィートのコンテナを2本載せる台車が足りなかったため、10トントラックに乗り換えることにした。

普段はセミATのトレーラーを使っているが、今回は久しぶりのMT車。緊張とワクワク感を抱きながら、約40分で目的地に到着した。

配達先の人に設置の許可を得るためにトラックを降りようとすると、工場の方から手招きが見えたので、OKサインと判断し、そのまま設置を行った。エンストもせず、無事に設置を完了した。

トラックを降りて伝票を渡しに行くと、見覚えのある顔があった。
「ひさしぶり!元気だった?」その人は、5年以上前に私が4トントラックで配達していた頃の荷受け担当者だった。彼がこの会社にいることは知っていたが、顔を見るのは初めてだった。久しぶりの再会に嬉しい気持ちになった。

以前は20代前半だった彼も、今では28歳になり、少し落ち着いて大人っぽくなっていた。あれから5年以上が経ち、時の流れを感じるが、時折見せる彼の天然な表情には懐かしさを覚えた。
作業をしながら彼は私と助手のところへやってきて、少し雑談を楽しんでいた。彼もまた久しぶりの再会を喜んでいるようだった。

2時間ほどで荷物を下ろし終え、サインを書いてもらった伝票を受け取ると、帰る準備をした。すると彼は「3日後にも同じ荷物があるから、また来てよ」と言いながら見送ってくれた。以前とは別人のように穏やかになった彼にほっこりし、私も年々目尻が下がってきているのを感じた。

帰り道、助手との会話があった。助手は48歳で、広島から来ていることがわかった。この助手とは月に2回一緒に配達に行くが、こうした会話は初めてだった。
荷受けの彼のおかげで、心が打ち解けたのかもしれない。

穏やかな気持ちで仕事ができた日だった。

助手の話

先日のこと、配達に出る際に助手がつくのだが、その助手がなかなか面白い人物だった話(※呼び名は助手1とする)

いつものようにコンテナを積み、配達先の伝票を受け取りに事務所へ向かうと、入口付近でウロウロしている見慣れない人がいた
軽く会釈をして事務所に進むと、助手名簿に初めて見る名前が記載されていたので上司に尋ねると、その人は最近から派遣されてきたとのことだった

伝票を握りしめて戻ると、先ほど事務所の入口ですれ違った人がトラックの前で待機していた

『助手1さんですか?』と訪ねると、彼は頷いた
この人が今日の助手のようだ
黒縁メガネをかけた中年男性である

助手1を見ていると、腰に手を当てているではないか
痛みがあるのかと尋ねると、『少し』とのことだった

今日の業務はコンテナ2本分であり、腰痛を抱えながらではかなり厳しいものがある
そこで私は『結構きつい業務なので早めに報告したほうがいいですよ』と助言したが、相手は『やってみます』と返答したため、様子を見ることにした

助手1を連れて配達先へ向かうと、15分ほどで到着した
少し待ち時間があったので、ラジオを聞きながら待っていると、助手1がトイレに行きたいと言い出した
トイレは工場の中にあるため、詳細は中の人に尋ねるように説明した
助手1がトイレへ向かうと、コンテナの設置時間になっていることに気づいた
私はトラックを動かし、コンテナを設置した後、助手1が戻ってきた
助手1は『ここの中で荷物を下ろすのですか?』と聞きながら周囲を見回し始めた

工場の中に入ると、助手1の姿が見えなくなった
後ろについてきていると思っていたのだけれど、どうやら置いてきてしまったようだ
荷物を下ろすための”キャスター(4つの車輪がついた台車)”を探していると、助手1がやってきた
私は荷物の下ろし方を説明し、仕事を開始したが、助手は悪戦苦闘しながらも頑張っていた
2時間ほどで荷物を下ろし終え、次のコンテナを取り、別の現場へ向かう途中に助手1に手順を説明した
向かう現場は入口や駐車場所が狭いため、誘導が必要であることを伝えた
10分ほどで到着したが、やはり混雑していた『時間がかかりそうだ』と思い、焦っても仕方がないと様子を伺っていると、タイミング良く1台のトラックが荷物を下ろし終え、出ていくところだった『よし!』と気合が入った

助手1にトラックから降りて周りを見て誘導するよう告げると、『はい!わかりました』と元気よく返事をした助手に感激したが、その直後、自分の目を疑った
助手1はおもむろにリュックに手を伸ばし、中からお菓子のようなものを取り出して2コ、3コと口の中に放り込んでいた
私はその光景に一瞬言葉を失った…数秒後、「お菓子は後で食べてちょうだい」と言ってしまった
すると助手1は『お腹がすいているもので…』と返した
数年配達に出ているが、初めて見るタイプの助手1に驚き、反面笑いそうになったが、ぐっとこらえた。
今は仕事中だからと伝え、業務を遂行するよう促した

なんとかその現場を1時間ほどで終え、会社へ戻る道中で助手1に『最後の方はだいぶ慣れてきていたね』と伝えると、『体が慣れて覚えてきたようです』と助手1は誇らしげに言った

この仕事は、まだまだわからないことや発見が多いので飽きることがない
助手も十人十色で、いろんなタイプがいるのだと、つくづく思った一日であった

おわり

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