皆さんは、カメラ・オブスクラという装置を知っていますか?
原理はピンホールカメラと同じもので、古代中国や古代ギリシャの時代から知られていたと言われています。その原理を、タイムラプス技術と融合させたのが、ロマン・アレー(Romain Alary)とアントワン・レヴィ(Antoine Levi)。彼らの動画は、1部屋サイズのカメラオブスクラを作り、それを撮影したものです。
いや、部屋に外の風景が映ってるって、何が起きているのかよく分からないよ…ということで、カメラ・オブスクラの原理を簡単に説明したいと思います。この原理のポイントはとってもシンプル。それは小さい穴を暗い箱、あるいは部屋に開ける事。そうすると明るい光がピンホールを通って暗い部屋の反対側に到達すると外の景色を逆さまに映しだすという仕組み。ルネッサンスの画家はこの原理と鏡を上手くつかって、正確な遠近感を描くのに役立てたそうです。
2013年を生きるロマンとアントワンが行ったのもこれと同じ事です。彼らは1部屋を丸々カメラ・オブスクラにして外の景色を古壁や戸棚に映し出します。そして、その様子をデジタル一眼を使って撮影して、太陽や雲、そして歩道を通る人々の動きをおさめています。このプロジェクトは1年ちょっと前から行われていて、寝室や船のキャビンなどをカメラ・オブスクラにした動画があります。最新作はトップの動画であるパリのアパートメントのものです。
ロマンとアントワンは、撮影場所を募集しています。オススメの部屋があるよ、という方はこちらまで。ただ部屋全体をカメラ・オブスクラにするのは実はそんなに難しい事ではありません。やってみたいという方はこちらの動画を参考にしてみてください。
綺麗な動画ですねー。景色のよいホテルとかに泊まったらやってみたいですね。
mio (米版)