2025年ももう3月。まあ毎度のことですが今年も多くの新作映画が公開されますね！

3月にはアカデミー賞の発表もありますし、すでに話題作がたくさん。というわけで、今回は2025年前半に公開される注目の新作映画9本を紹介していきます。

今回はアカデミー賞ノミネート作品をはじめ、独創性たっぷりの個性的な作品が多い印象です。それではどうぞ！

『Broken Rage』

世界のキタノのバイオレンス映画最新作。ですが、今回はいつものキタノバイオレンスにあらず。

自己言及的に暴力描写とコメディ描写を同じ映画の中に詰め込んだ実験的作品。『TAKESHIS'』のような匂いもするメタいキタノワールドを楽しみたいですね。

キタノ映画初の配信作品というところも興味深い。

『ノー・アザー・ランド 故郷は他にない』

今なお続くイスラエル・パレスチナ情勢についてのドキュメンタリー作品。

故郷を撮影する活動家のパレスチナ人青年と、彼の活動を支持するイスラエル人ジャーナリストの4年間もの交流を捉えたもの。この異色ともいえるあらすじだけで非常に観たい（観なければ）と思いますね。

『SKINAMARINK スキナマリンク』

低予算ながら大ヒットというまさにインディホラーの代表のような映画であり、日本公開前から話題となっている作品です。

暗闇に潜む恐怖を題材として実験的な映像や手法を組み合わせることで観念的なホラー要素へと導いていく感じは湿った怖さというか、まさに現代的。次世代ホラーの新たな代表作になりそうな予感です。

『名もなき者 A COMPLETE UNKNOWN』

若き日のボブ・ディランの半生を描く伝記映画というだけで観たい作品。フォークシンガーとして時代の寵児になっていくディランや彼の葛藤、そしてエレキギターを手にして歌う姿。

歌詞が作品名にも引用されている名曲『ライク・ア・ローリング・ストーン』の演奏シーンは間違いなくテンションあがると思います。

主演はティモシー・シャラメで、『ウォーク・ザ・ライン』のジェームズ・マンゴールド監督と製作陣も期待できそう。劇中ではティモシー・シャラメ自身が歌っており、絶妙に似ていて良い歌声なのもいいですね。

『ANORA アノーラ』

アカデミー賞最有力のひとつと目されるヒューマンドラマ。

ストリップダンサーの女性とそのクラブの御曹司とのラブストーリー。予告編にもありますが、おとぎ話的な筋書きから始まることでスライドさせた先にある現実というものが浮き彫りになっていきます。

まさにシェイクスピア流古典を彷彿とさせる設定をどのように現代に落とし込むか楽しみですね。

『エレクトリック・ステイト』

『アベンジャーズ エンドゲーム』の監督であるルッソ兄弟によるSFロードムービー作品。

クリス・プラットとミリー・ボビー・ブラウンが主演、コミック原作でNetflix配信...と正にマーベルと『ストレンジャー・シングス』が合わさったような匂いがプンプンのエンタメ性に酔いしれたいですね。

『エミリア・ペレス』

フランスの巨匠ジャック・オーディアール監督作であり、アカデミー賞にもノミネートされている本作。

メキシコの麻薬カルテルのボスが過去を捨ててトランスジェンダー女性として新たな人生を歩むというミュージカルドラマ。

主演のカルラ・ソフィア・ガスコンがトランスジェンダー俳優としてはじめてアカデミー賞にノミネートされたことも話題の一作。そのほかにも話題たっぷりの作品で、いろいろな意味でぜひ観てみたいですね...。

『ファレル・ウィリアムス ピース・バイ・ピース』

シンガー、ラッパー、プロデューサー、ファッションブランドのディレクターなどなど非常に多彩なファレル・ウィリアムスのドキュメンタリー映画。

しかし、予告編でもわかる通り、全編レゴで制作されたアニメーション映画なのです。さらにこれは本人の意向によるものとのことだから驚き。

ケンドリック・ラマー、スヌープ・ドッグ、バスタ・ライムス、ジェイ・Zなどなど豪華なラッパーたちの出演もテンション上がります。

『ミッション：インポッシブル ファイナル・レコニング』

説明不要のトム・クルーズ主演アクションシリーズ『ミッション・インポッシブル』最新作。

撮影期間にパリ五輪への出演も話題になった本作。カーチェイスあり、空中戦あり、海中もなんなら氷上もありの安定のド迫力シーンの数々。過去作との因縁も感じさせる新作となっています。

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