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人工現実感(バーチャルリアリティー)に必要な技術革新を推し進める研究・開発に取り組んでいる小池教授。立体的な映像を映し出す3Dディスプレイや、コンテンツを制作するためのCG技術、さらには視覚だけでなく聴覚や触覚、嗅覚、味覚といった五感全てで体験できるバーチャル空間の開発など、ソフトとハードの両面で研究を行っています。
小池教授は「製品づくりに必要な基本技術の開発だけでなく、実用化を見据えたプロトタイプを作ることを大切にしています。実際に3Dディスプレイのようなプロダクトを学会や展示会で発表することがあるのですが、立体的に映し出された画像に触れようとしたり、初めての体験に驚きの表情を浮かべたりしている人々の姿を見ると、とてもうれしいですし、やりがいを感じます」と語ります。美術品をCGで再現する研究や電気刺激により炭酸を感じることができる電気味覚の研究など、企業との共同研究を紹介。Column 「“実世界指向メディア”に関わるさまざまな研究」では、小池研究室の取り組みも掲載しています。
「私は常に30年後の未来を想像しながら研究を続けていますが、未来予測は難しいもの。1つのブレイクスルーで社会や科学技術が一気に発展することもあり、バーチャルリアリティーの分野でもそれを期待しています。究極的には、現実とまったく区別がつかない世界を体験できるようなシステムを作ることを、1つの目標にしています」と研究で実現したい未来を語ります。
バーチャルリアリティーの可能性を追究し、人々に未来と夢を与える研究を推し進める小池教授のインタビュー、ぜひご覧ください。
(掲載先:広報誌「HOSEI」2024年12・1月号)
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