米Googleが提供する検索サービス(Google.co.jpやGoogle.comなど)で9月26日、「NASA DART」と検索すると、画面左上から無人探査機が出現し、画面上の小惑星に衝突するようになった。
衝突後、その衝撃で画面が少し傾く。この傾斜は「askew」を検索した場合と同じ角度だ。
これは、米航空宇宙局(NASA)が同日、無人探査機を小惑星に衝突させる実験「NASA DART」を行ったため。NASAがGoogleと協力して準備していたものだ。
DARTはDouble Asteroid Redirection Test(二重小惑星進路変更実験)の略で、地球を脅かす可能性のある隕石の軌道を、無人探査機を隕石に衝突させることで変更できるかどうか確認するのが狙いだ。
DARTでは、地球から1100万km離れた小惑星「ディモルフォス」に無人探査機を衝突させた(この小惑星が地球に衝突する危険はもともとない)。NASAは軌道が変わるかどうか今後観察していく。
軌道が変わり、この実験が成功したら、NASAはこの方法で地球に激突しそうな小惑星の軌道を逸らせるようにしたいとしている。
【修正:2022年9月28日午前11時 地球とディモルフォスの距離を修正しました】
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