俺のシリーズ/秋葉原に新業態「俺のフレンチ グリル&ワイン」オープン
2025年02月26日 17:32 / 店舗レポート
俺のは2月27日、東京・秋葉原に新業態「俺のフレンチ GRILL&WINE(グリル&ワイン)」(東京都千代田区)をオープンする。26日、メディア向け試食会を開催した。
JR「秋葉原駅」昭和通り口から徒歩3分の場所に出店。「俺のフレンチ」の姉妹ブランドとしての位置づけで、同業態の人気メニューに加え、ビーフをはじめとする炭火グリルを中心とした肉料理と多彩なワインを提供する。想定客単価は6000~6500円。日本人7割、インバウンド3割の集客を見込む。40~50代(女性6割、男性4割)をメインターゲットとした。
新業態について、立石寿雄社長は「和牛一頭買いによってさまざまな部位を提供する『俺の焼肉』というブランドの成功がきっかけ。日本はもちろん、インバウンドの方にも好まれる焼肉の良いところと、フレンチを合わせて提供するというのが今回のコンセプトだ」と説明する。
橋本健太郎 営業本部 営業第二部 特命担当SVは「秋葉原のサラリーマンや電車でお越しいただく方、海外のお客様にも喜んでもらえる業態として、炭火グリルを導入している。ワインはグラスに150㏄注ぎ、量も楽しんでもらう。本物の価値を提供することで末永く秋葉原で商売したい。インバウンドも意識したメニューとして、黒毛和牛だけでなく松坂牛や肉寿司も取り入れた」と語った。
同社はこれまで、料理人が素材・産地・技法にこだわった料理をコスパ良くリーズナブルに楽しめるレストラン「俺のイタリアン」「俺のフレンチ」などの業態を展開してきた。原価率が高くとも、回転率を上げて営業すれば通常のレストラン同様に利益を確保できるという考えから、創業当時は立食形式を採用。高品質な商品を良心的な価格で提供するレストランとして拡大してきた。
だが、物価高などの影響を受け、2022年には立ち飲み割烹の「銀座しまだ」を除く全ブランドで立食形式を廃止。現在は「良い物を割安で提供する」というこれまでの提供価値はそのままに、1テーブル2時間制を導入するなどの施策で回転率を高めている。
メニューは、炭火で焼き上げたA5ランク和牛やブラックアンガスビーフをはじめ、ポーク、ラム、ホタテやオマール海老など海鮮のグリルも豊富に取りそろえた。「俺のフレンチ」創業以来の看板商品「牛フィレ肉とフォアグラのロッシーニ」も扱う。
料理の監修は、創業メンバーであり俺のフレンチの料理長を歴任する布川鉄英氏が手がけた。
新メニュー「A5黒毛和牛の『うにく』 ~いくら・コンソメジュレ~」(1個税込858円)は、A5黒毛和牛と雲丹の絶妙な組み合わせを堪能できる一品。トマトのムースに角切りのローストビーフ、コンソメゼリー、いくらと雲丹が入っている。
前菜には、なめらかな口当たりの「スモークサーモンのパルフェ」や、低温調理で仕上げた 「牛タンのカルパッチョ」などを用意。グリル料理は150gから注文できるスタイルを採用。ビーフは、部位、産地、品種(A5ランク和牛、ブラックアンガスなど)をチョイスできる。このほか、肉寿司、レアかつなどをフレンチ風にアレンジするなどインバウンド狙いのメニューも導入した。
ワインは、ソムリエがセレクトしたフランス産のほか、オーストラリア、アメリカ、チリなどニューワールドのアイテムや日本産も含めて豊富にラインアップ。グラスワインは1杯748円からリーズナブルに楽しめる。
グリル&ワインの今後について立石社長は「もう3~4店舗同じ業態で出店すると思う。フレンチの既存店がグリル&ワインに代わることはないが、肉主体のメニューが好まれるようならば、既存店にも肉メニューを追加する」と述べた。
また、同社の展望については「今年は新規で3店舗(業態は非公表)を出店する。来年もそのくらい出せたらと思う。フレンチと焼肉を組み合わせたように、今後は似たような業態を増やす。25年10月期は売上高120億円、営業利益8億円を目標にしている。2027年に上場したい」と語った。
■俺のフレンチ GRILL&WINE
所在地:東京都千代田区神田佐久間町2-11 JD秋葉原ビル2階
営業時間:月~金17時~23時(LO22時)、土日祝12時~23時(LO22時)
定休日:なし
TEL:03-5823-4517
店舗規模:112席(個室16名)
店舗面積:224.79m2(68坪)
URL:https://www.oreno.co.jp/restaurant/french_akihabara
取材・執筆 古川勝平
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