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全自動Zabbix
Zabbix自動登録+αのお話
 CN:九龍真乙(くりゅうまおと)
 所属:自宅ラック勉強会
 Twitter @qryuu
2013/5/52
自己紹介
 Zabbixでの監視は便利です。
 HW監視、死活監視、リソース監視、グラフ表示
 でも、監視対象を登録するのはめんどくさいです。
 じゃぁ自動化しちゃいましょう。
 もちろんZabbixの機能で!(スクリプトとか作らずに)
趣旨
2013/5/53
 Zabbixは監視対象を自動的に登録する機能がありま
す。
 自動登録には2種類あります。
 Agent自動登録
 ディスカバリ自動登録
Zabbixの自動登録
2013/5/54
 Agent自動登録
 Zabbixエージェントを起動すると、アクティブチェックの
項目を確認するために、Agent→Serverという通信が
発生します。
 このときにAgentは自分のホスト名をZabbixサーバに
通知して、Zabbixエージェント(アクティブ)のアイテム一
覧を取得します。
 このときに通知されたホスト名がZabbixサーバに登録さ
れていないときに自動的にホスト登録するのがAgent自
動登録です。
2種類の自動登録(Agent)
2013/5/55
 Zabbixサーバは指定されたIPアドレスレンジを走査し
て、監視対象を見つけ出して登録することができます。
 これがディスカバリ自動登録です。
 ディスカバリ自動登録ではIPアドレスの他に、SNMP
ポーリングや指定ポートの応答、Zabbixエージェント
へのポーリングなどを行う事ができます。
 ポーリングによって値を収集することが出来るので、こ
の値を元に任意のテンプレートとリンクさせる事もできま
す。
2種類の自動登録(ディスカバリ)
2013/5/56
2013/5/57
2種類の自動登録
Zabbixサーバ
Zabbixエージェント
ポート応答
SNMPエージェント
Ping応答
Zabbixエージェント
自動登録 ディスカバリ
 それぞれの自動登録の方法について実際に見ていき
ます
設定方法
2013/5/58
Agent自動登録
 [設定][アクション]の画面でイベントソース[自動登録]を
選び[アクションの作成]をクリックします。
2013/5/59
 自動登録はホスト登録されていない(名前が一致しな
い)Agentからの通信が合った場合に動作するので、
『自動ホスト登録』せずにメール通知だけすることも出来
ます
 [アクション]で設定するのはその際の本文になります。
Agent自動登録
2013/5/510
 自動登録の実行条件はホスト名の部分一致もしくは、
経由したプロキシの選択です。
 自動登録設定を複数作る事で、グループ分けやホスト
毎に異なるテンプレートを紐付けることができます。
Agent自動登録
2013/5/511
 Agent自動登録の実行条件ではホスト名でしか条件
分岐が出来ないため、Agent自動登録でテンプレート
リンクの仕分けをしたい場合は、ホスト名からOSや役割
が判断出来るようにする必要があります。
Agent自動登録
2013/5/512
 自動登録で出来る動作は以下の通りです。
 [メッセージの送信][リモートコマンド][ホスト追加]
[ホストグループへの登録][テンプレートリンク][ホスト無効化]
Agent自動登録
2013/5/513
 実際の使用では、[メッセージの送信][ホスト登録]
[ホストグループ登録] [テンプレートリンク]が主に使わ
れると思います。
 ホストグループへの追加、テンプレートリンクでは新規
作成は出来ないため、事前に作成しておく必要があり
ます。
Agent自動登録
2013/5/514
 Agent自動登録されたホストは[エージェントインター
フェイス]の設定が[IPアドレス]ではなく、[DNS]として
登録されます。
 このため、DNS、DDNSが適切に運用されている環境
で無い限り、パッシブ型の監視アイテムやPing等のシ
ンプルチェックができません。
 これらが無い環境の場合は、全てのAgentアイテムを
[Agent(アクティブ)]にしたテンプレートをつかって
運用するとよいでしょう。
Agent自動登録
2013/5/515
 ディスカバリ自動登録では、指定されたIPアドレスレン
ジを定期的にスキャンして新たな監視対象を探します。
2013/5/516
ディスカバリ自動登録
 スキャンする際に同時に、ポートやエージェントの応答
を取得することができます。
2013/5/517
ディスカバリ自動登録
 ディスカバリ設定は候補を集めてくるだけなので、実際
にホスト登録などを行う場合にはアクション設定が必要
です。
 設定][アクション]の画面でイベントソース[ディスカバリ]
を選び[アクションの作成]をクリックします。
2013/5/518
ディスカバリ自動登録
 Agent自動登録のときと同様、[アクション]はメール通
知の際の本文設定です。
2013/5/519
ディスカバリ自動登録
 アクションの実行条件では、ディスカバリで収集した値
を元に、実行条件を指定することができます。
 機器名やOS情報、ポート情報などから条件設定できる
ため、Agent自動登録より柔軟な設定が可能です。
2013/5/520
ディスカバリ自動登録
2013/5/521
ディスカバリ自動登録
 ディスカバリ自動登録では、定期的にスキャンを行うた
め、監視追加の他に、監視停止や監視削除も行うこと
ができます。
 Agent自動登録
仮想環境などで、Agent導入済みの仮想マシンを
クローンして監視登録する場合など。
 OSホスト名はクローン時のウィザードなどで変更できま
すが、Zabbix_agentd.confのHostnameを都度変更す
るのは面倒です。
 HostnameItem=system.hostname
 を有効化すれば、OSのホスト名を使用するため、ク
ローン後にZabbix_agentd.confを編集する必要がなく
なります。
2013/5/522
ポイント
 ディスカバリ自動登録では、Zabbixエージェントや
SNMPエージェントの値を使用することが出来ます。
 Zabbixエージェントの[system.uname]
 SNMPエージェントの[sysDescr.0]
 を使えば、サーバのOS情報やNW機器の機種情報が
取得できるため、テンプレートリンクの際に有効な仕分
け情報とすることが出来ます。
2013/5/523
ポイント
 せっかく、ホスト登録を自動化したら、マップ作成の自
動化しましょう。
 [一般設定][アイコンのマッピング]ではインベントリの
情報から自動的にアイコンを紐付ける事ができます。
2013/5/524
アイコンマッピング
 ホストインベントリの情報は、アイテム設定で
[ホストインベントリフィールドの自動設定]で登録したい
インベントリを選択することによって自動登録することが
可能です。
2013/5/525
アイコンマッピング
 マップ定義でアイコンの自動マッピングを選択すること
で、 NW機器やサーバ毎に自動的にアイコンが変わる
マップにすることができます。
 これなら、マップ作成毎にアイコンを選択する手間がか
かりません。
 ただし、自動アイコンではステータス毎のアイコン定義
が出来ないので、障害・正常の判断は、文字情報やア
イコンのハイライトで判断します。
2013/5/526
マップの自動作成
 マップアイコンの設定
 アイコンタイプ[ホストグループ]で[ホストグループ内の
ホスト]を選択した場合、ホスト一覧マップを自動生成す
ることが出来ます。
 アイコンマッピングと
組み合わせることで、
マップ作成が自動化できます。
2013/5/527
マップの自動作成
 ローレベルディスカバリでは、プロトタイプとよばれる基
本設定を作っておくことで、NICやディスクなど、ホスト毎
に構成(名前や数)が異なるアイテムを自動的に監視
することができます。
2013/5/528
アイテムの自動生成
(ローレベルディスカバリ)
 ホストやテンプレートの一覧画面で、ローレベルディスカ
バリを設定したいホストの[ディスカバリ]リンクをクリック
します。
2013/5/529
アイテムの自動生成
(ローレベルディスカバリ)
 まず、[ディスカバリルールの作成]でNIC一覧や、ディス
ク一覧など、リスト形式で取得できるアイテムを定義し
ます。
2013/5/530
アイテムの自動生成
(ローレベルディスカバリ)
 [名前]や[キー]の部分は通常のアイテム設定と同様で
す。
 Zabbix2.0ではファイルシステム一覧を取得するための
キー [vfs.fs.discovery]とNIC一覧を取得するための
キー[net.if.discovery]が追加されました。
 [フィルター]の[マクロ]はリストの中で、特定の正規表現
にマッチする物だけを呼び出す際に使用します。
 SNMPのようにリストの値をそのまま使う場合には、設定
は必要ありません。
2013/5/531
アイテムの自動生成
(ローレベルディスカバリ)
 ディスカバリルールの定義が終わったら、アイテム、トリ
ガー、グラフのプロトタイプを設定します。
 設定方法は通常のアイテムと変わりませんが、可変部
分についてはディスカバリルールのマクロやSNMPのマ
クロなどのを使って設定します。
2013/5/532
アイテムの自動生成
(ローレベルディスカバリ)
 アイテム1つ分の設定だけ行えば、ディスカバリによって
見つかった分だけ、自動的にアイテムが複製され、監
視されます。
 名前やアイテムキーが重複しないように必ずマクロを
使って設定をおこなってください。
2013/5/533
アイテムの自動生成
(ローレベルディスカバリ)
2013/5/534
スクリーンのダイナミックアイテム
 スクリーンを設定する際、[ダイナミックアイテム]に
チェックを付けると1つのスクリーンを定義するだけで、
複数のホストの情報を切り替えて表示することができま
す。
 ダイナミックアイテムが設定されているスクリーンを開く
と、プルダウンで表示するホストを選択出来るようになり
ます。1つのスクリーン設定で、全ホストようのスクリーン
設定のように使う事ができます。
2013/5/535
 Agent自動登録、ディスカバリ自動登録で、ホストを自
動登録して、適切なテンプレートと紐付ける、ホストグ
ループで自動グループ分けする。
 自動登録されたホストはローレベルディスカバリでアイ
テム、トリガー、グラフを自動設定する
 アイコンのマッピング、ホストグループ内のホストを使っ
てマップを自動生成する。
 スクリーンのダイナミックアイテムを使って、自動登録さ
れたホストもスクリーンで確認出来るようにする。
2013/5/536
全自動Zabbix
2013/5/537
全自動Zabbix
 これで、どれだけ監視対象ホストが増えても、設定稼働
は増えませんね。
 ※監視サーバの負荷監視はちゃんとやってください。
 ご静聴ありがとうございました。
2013/5/538
おわり

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