脳科学者の茂木健一郎氏が、25日までに公開されたお笑いジャーナリスト・たかまつななのユーチューブチャンネルに出演。日本のお笑いは「オワコン」と再びブッタ斬った。

 たかまつが一連のフジテレビ問題を踏まえ「飲み会の空気がおかしいなというのは、たくさんあって。上の人の悪ノリとか、付き合わなきゃいけない。性加害起きやすい現場だなと思った」と語ると、茂木氏は「本当は(番組は)客観的な立場からキャスティングすべき。それが『俺たちひょうきん族』(フジ)の辺りから制作側が(出演者側に)インクルーヴしちゃった」「スタッフ笑いは斬新で、最初は面白かったんですけど、だんだん馴れ合いに見えてきた」と吐露。

「『松本(人志)さん、また出てよ』とか『中居さんのMCでまた番組作らせてよ』とか、同じ仲間目線になってきて、番組のクオリティー落ちてきた気がする」とズバリ指摘した。

 その上で「結局、視聴者のリテラシーの問題で、お笑い芸人が面白いかどうかって、テレビに出ているかどうかとは関係ないはずなんだけど」と、いまだTV至上主義が残っていることに触れ「世間の人はいまだにテレビ見てるんだよね。何なんだろう。テレビが偉いという保守性というか。俺は全く見てない」と述べた。

 そんな茂木氏がオススメするのは、ネットフリックスのコメディ「Mo/モー」。亡命申請を題材にした物語で、テキサスに暮らすパレスチナ人・モーのコミカルな奮闘劇を描く。

 茂木氏は「お笑い芸人の皆さんとは仲良くしてるんですよ」と前置きし「M―1の決勝と海外でウケるコメディは全く別もの。俺は海外のコメディに圧倒的にひかれちゃう。もう1回言うけど、日本のお笑いはオワコンで、日本の地上波テレビもオワコン。もっと前頭葉使ったコメディやろうね、と。何回も言ってるけど、通じないんだよ!」と訴えた。過去に「日本のお笑いはオワコン」と発言し、一部で炎上したが、今もその思いは変わらないという。

 日本の芸人では、とにかく明るい安村やチョコレートプラネットが、海外のオーディション番組で評価されたが「あれって日本のお笑いが通じたわけではなく、あの番組で通じただけ」とピシャリ。「コメディの本チャンのところからは何も触れられてもいない」と冷静に分析していた。