打撃不振にあえぐ「韓国の至宝」が〝スランプ〟から抜け出せずにいる。

 キム・ヘソン内野手(金慧成=26)はKBO(韓国プロ野球)のキウムからポスティングシステムでドジャース入り。26日(日本時間27日)にはアリゾナ州フェニックスで行われたブルワーズとのオープン戦に「7番・二塁」で先発出場したが、3打数無安打で5回の守備から退いた。2試合連続で快音を響かせられず、これでオープン戦の通算成績は打率0割8分3厘(12打数1安打)。とうとう1割も下回る低空飛行となった。

 ロバーツ監督は前日、開幕をマイナーで迎える可能性について「今すぐ決断する必要はない」と明言を避けつつ完全否定はしなかった。守備力を高く評価し、打撃面に疑問符をつけたとあって、いっそう求められたのが打席での結果だった。

 だが、無情にも結果は右直、三ゴロ、空振り三振の3タコ。母国・韓国メディアも逸材のマイナースタートをいよいよ覚悟してきたようだ。

「マイデイリー」は「キム・ヘソンにマイナーリーグの拒否権はない。チームが要求すれば、マイナーリーグに向かわなければならない」と報道。さらに「OSEN」も「監督は信じていたのに…打率1割も崩壊。マイナー行きの危機」とし「このままでは本当にマイナーリーグに行かなければならなくなるかもしれない。簡単ではない現実の壁に直面し、危機の兆候であることは確かだ」と差し迫った状況を伝えている。

 3年総額1250万ドル(約19億6000万円)で憧れの舞台の入り口に立ったキム・ヘソンは、ここから巻き返せるのか。