判定とは? わかりやすく解説

はん‐てい【判定】

読み方:はんてい

[名](スル)

物事判別し決定すること。また、その決定。「合否を—する」「写真—」

ボクシング柔道レスリングなどで、規定時間内に勝負つかないとき、審判優劣判断して勝敗決めること。また、その決定。「—勝ち」


判定

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/09 00:19 UTC 版)

判定(はんてい)とは、審判員(レフェリー)とは別に、試合時間終了時にルールにより勝敗がついていない場合、試合の勝敗を決定することであり、採点による得点方式、勝者・引き分けを判断するだけの方式などがある。このとき、判定する人物を、判定員ジャッジなどと呼ぶ。

格闘技における判定

判定員は特に柔道レスリングボクシングキックボクシングK-1総合格闘技などの格闘技で配置され、試合中、審判員は選手と共に試合場に位置するが、判定員は指定の席で試合を観戦する。制限時間が経過して試合終了となった場合に判定員が付けた判定を発表して決着となる。

なお、これらの競技ではレフェリーを主審、ジャッジを副審と呼称する場合があり、また試合において、判定の際にレフェリー(審判員)がジャッジ(判定員)の1人となる場合とならない場合がある。その他、レフェリーが判定に参加しない競技においても、レフェリーとジャッジを兼任し、試合により、一方を担当する者もいる。さらに、プロ格闘技においては時折、ジャッジとは別に、サブレフェリーなる呼称があるが、判定は行わず、レフェリーの補佐役を務める場合が多い。

アマチュア格闘技

アマチュアでは、有効な攻撃があった場合にポイント(柔道では技あり、有効)が加算され、判定はそのポイントの合計で決められる。ポイントは審判員または判定員が瞬時の判断で認める。

ポイントが同点の場合は審判員または判定員が試合全体を見て改めて優劣をつける場合があり、これを優勢勝ち(負け)と言う。判定員による場合は主に旗判定(判定員が1人1本旗を持ち、優勢と思わしき選手の色の旗を掲げる)が用いられる。

プロ格闘技

プロでは、3人のジャッジが試合終了後に判定結果を下し、2人以上の支持を得た方が勝者となるのが一般的である。採点結果がリングアナウンサーに手渡され、それを読み上げて勝敗を発表する。偶然のバッティングなどのアクシデントで試合続行不可能となった場合、規定のラウンドを経過していれば判定に入ることもあり、これを負傷判定(テクニカル・デシジョン)と呼ぶ。

最も広く採用されているのは10点満点の減点方式(テンポイント・マスト・システム)である。ジャッジは各ラウンドごとに採点を行った上でこれらの合計が多い方を支持する。ダウンがあれば減点され、それがない場合は相手へのダメージ、クリーンヒット、アグレッシブ度で優劣を判断の上で差が付けられる。双方がダウンしても9-8などにせずどちらか一方に必ず10点を付ける。反則による減点はラウンドではなく試合全体の合計点より執行され、規定体重超過など試合前の契約違反があればあらかじめ減点された状態で試合を行う場合もある。互角の場合は10-10となるが、WBAなどの場合、各ラウンドごとにできる限りポイント差を付ける事が求められ(あくまで奨励)、これをラウンド・マスト・システムと呼ぶ。ただし、団体によってはハーフ・ポイント・システム(0.5ポイント刻み)を採用する場合もある。ハーフポイントでは最終的なポイント差が0.5の場合ドロー判定となる。また、WBCK-1パンクラスでは決まったラウンドごとに途中経過を公開する公開採点制度(オープン・スコアリング・システム)を採用している。トーナメント戦など決着を付けなければならない試合では、ドロー判定を出したジャッジが改めて優劣を出すか、ラウンド・マスト・システムの延長戦(ハーフポイントの場合、ポイント差0.5でも決着)を行う。

英語では判定結果により以下の呼称が用いられる。

ユナニマス・デシジョン(Unanimous Decision, UD)
3人のジャッジが一方の選手を支持した場合(3-0)
マジョリティ・デシジョン(Majority Decision, MD)
2人のジャッジが一方の選手を支持し、もう1人が引き分けであった場合(2-0)
スプリット・デシジョン(Split Decision, SD)
2人のジャッジが一方の選手を支持し、もう1人のジャッジがもう一方の選手を支持した場合(2-1)

なお、グラップリングブラジリアン柔術、立ち技のシュートボクシングはアマチュアのようにポイントを加算する方式を採用している。

また、プロレスでは試合後の判定はなく、時間切れとなった場合は引き分けとしているが、1970年代までは他のプロ格闘技同様の判定で勝敗を決めた試合も存在した。一方、UWFルールの場合、持ち点制を採用しており、時間切れとなった時点で持ち点が多いほうを勝利としていた。

機械判定

また、写真判定ビデオ判定、人間ではなく機械により判断される場合も、「判定」と呼ばれる。なお、判定に際しては客観性が常に求められる。しかし人間にそれを求めることには、常に問題がつきまとう。何かの理由で個々の物件に関して思い入れを持つことは珍しくないし、その場の状況や、判定を求められるものの順序などによっても影響を受ける。従って判定の基準を明確にし、判断の妥当性を検証することや、判定される対象それぞれに不利にならない様にすることなどが求められる。

団体スポーツにおける判定

現に団体スポーツの判定の場合、両者に関わりを持たないものに判定させるのがよいが、それができない場合、両者から同等数の判定を出す、あるいは交互に判定を出す、と言った方法をとっている。実際には、これらの点を勘案しつつ、その中から実行可能な形を求めることになる。しかし、それよりも優れているのは人間の能力だけによらないことだとして、機械を利用して判定することもある。技術の進歩によって可能性が広がっており、写真判定、ビデオ判定、機械による計測の結果に基づき得られたデータにより判定を下す様々な方法が行われている。

関連項目


判定

出典:『Wiktionary』 (2021/11/22 05:10 UTC 版)

この単語漢字
はん
第五学年
てい
第三学年
音読み 漢音

発音

名詞

(はんてい)

  1. 物事比較判断して、その是非勝敗ルール上の成否基準値到達などを決めること。
  2. スポーツなどで、規定終了時までに決着つかないとき、審判試合内容などをもとに勝敗判断すること。

動詞

活用


「判定」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



品詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

「判定」に関係したコラム

  • バイナリーオプションのラダーとは

    バイナリーオプションのラダーとは、通貨ペアの価格が指定した時間に指定した価格以上・以下に到達するかどうかを予想するオプション商品の総称です。2012年5月現在、ラダーを提供している日本国内のバイナリー...

  • バイナリーオプションのレンジとは

    バイナリーオプションのレンジとは、通貨ペアの価格が一定期間、指定された価格帯の中で推移するかどうかを予想するオプション商品の総称です。2012年5月現在、日本国内のバイナリーオプション業者のうち、レン...

  • FXのティックとは

    FX(外国為替証拠金取引)のティック(tick)とは、取引時間の最小単位のことです。また、為替レートの値動きごとに描画したチャートをティックチャート、あるいは、ティックといいます。ティックの元データと...

  • バイナリーオプションの初心者向け入門サイト一覧

    バイナリーオプションは、FXと同じように外国為替を扱う商品ですが、仕組みや取引のルールはFXと異なります。次のリストは、これからバイナリーオプションを始めようとする初心者向けに、バイナリーオプションの...

  • バイナリーオプションのハイローとは

    バイナリーオプションのハイローとは、ある時点での通貨ペアの価格がその後に上がるか下がるかを予想するオプション商品の総称です。ハイローは、ハイアンドロー、HIGH&LOW、HIGHLOWとも呼ばれていま...

  • 株式分析のゴールデンクロス、デッドクロスをエクセルで表示するには

    株式分析のゴールデンクロス、デッドクロスをエクセルで表示する方法を紹介します。ゴールデンクロスとは、短期の株価移動平均線が、長期の株価移動平均線を下から上に突き抜けることです。また、デッドクロスとは、...

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「判定」の関連用語

判定のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



判定のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
特許庁特許庁
Copyright © Japan Patent office and INPIT. All Rights Reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの判定 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA) and/or GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblioに掲載されている「Wiktionary日本語版(日本語カテゴリ)」の記事は、Wiktionaryの判定 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA)もしくはGNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS     

pFad - Phonifier reborn

Pfad - The Proxy pFad of © 2024 Garber Painting. All rights reserved.

Note: This service is not intended for secure transactions such as banking, social media, email, or purchasing. Use at your own risk. We assume no liability whatsoever for broken pages.


Alternative Proxies:

Alternative Proxy

pFad Proxy

pFad v3 Proxy

pFad v4 Proxy