すい【水】
読み方:すい
[音]スイ(呉)(漢) [訓]みず
〈スイ〉
1 みず。「水火・水害・水滴・水道・水分・水泡/汚水・温水・海水・給水・洪水(こうずい)・散水・浸水・薪水・断水・排水・噴水・防水・名水・用水・流水・霊水」
2 川・湖など、水のある場所。「水域・水運・水軍・水産・水陸/湖水・山水・治水・背水」
[難読]水綿(あおみどろ)・水黽(あめんぼ)・水夫(かこ)・水鶏(くいな)・水母(くらげ)・水団(すいとん)・手水(ちょうず)・礬水(どうさ)・水脈(みお)・水翻(みずこぼし)・水準(みずばかり)・水上(みなかみ)・水無月(みなづき)・水泡(みなわ)・水松(みる)・水雲(もずく)
すい【水】
読み方:すい
1 水曜日。
み【▽水】
みず〔みづ〕【水】
読み方:みず
1 水素と酸素との化合物。純粋なものは無色・無味・無臭で、常温で液体。1気圧ではセ氏零度で氷に、約100度(99.974度)の沸点で水蒸気になり、密度は4度で最大。他の物質に比べて比熱・融解熱・気化熱が大きく、さまざまな物質をよく溶かす。地球上に広く分布し、海洋・氷雪・湖沼・河川・地下水や大気中の水蒸気などとして存在し、自然界を循環する。動植物体の構成成分としても大きな割合を占め、生命に不可欠。化学式H2O
2 湯などと区別して、温度の高くないもの。「—を飲む」「水道の—」
4 液状のもの。「ひざに—がたまる」
6 勝負が長引いたとき、一時中止させること。水入り。「—が入る」
7 建築で、水平、または水平をあらわす線。
[下接句] 油に水・魚(うお)と水・蛙(かえる)の面(つら)に水・筐(かたみ)の水・君(きみ)は舟、臣は水・君子の交わりは淡きこと水の如(ごと)し・立て板に水・寝耳に水・焼け石に水
みず〔みづ〕【水】
読み方:みず
《原題、(イタリア)L'Acqua》アルチンボルドの絵画。板に油彩。縦67センチ、横51センチ。「四大元素」と総称される寄せ絵の連作の一。さまざまな魚介類で構成される。ウィーン、美術史美術館所蔵。
もい〔もひ〕【▽水】
水
作者佐多稲子
収載図書少年少女日本文学館 19 母六夜・おじさんの話
出版社講談社
刊行年月1986.6
収載図書女の宿
出版社講談社
刊行年月1990.7
シリーズ名講談社文芸文庫
収載図書白と紫―佐多稲子自選短篇集
出版社学芸書林
刊行年月1994.12
水
水
水(抄)
水
水
作者ヨシイドク,ヨシイミツ
収載図書ねむりばこ
出版社新風舎
刊行年月2004.7
水
水
水
水
水
水
水
水
水
水
水
水
水
水
水
水
- 手拭ノコトヲ云フ。〔第二類 金銭器具物品之部・東京府〕
- 手拭ノコトヲ云フ。〔第二類 金銭器具物品之部・大阪府〕
- 手拭ノコトヲ云フ。〔第四類 衣服之部・愛知県〕
- 手拭ノコトヲ云フ。〔第二類 金銭器具物品之部・静岡県〕
- 手拭ノコトヲ云フ。〔第二類 金銭器具物品之部・福島県〕
- 手拭ノコトヲ云フ。〔第二類 金銭器具物品之部・宮城県〕
- 手拭ノコトヲ云フ。〔第二類 金銭器具物品之部・石川県〕
- 手拭ノコトヲ云フ。〔第二類 金銭器具物品之部・岡山県〕
- 手拭ノコトヲ云フ。〔第二類 金銭器具物品之部・山口県〕
- 手拭ノコトヲ云フ。〔第二類 金銭器具物品之部・徳島県〕
- 手拭ノコトヲ云フ。〔第二類 金銭器具物品之部・香川県〕
- 手拭ノコトヲ云フ。〔第二類 金銭器具物品之部・佐賀県〕
- 手拭ノコトヲ云フ。〔第二類 金銭器具物品之部・宮崎県〕
- 手拭ノコトヲ云フ。〔第二類 金銭器具物品之部・高知県〕
- 手拭ノコトヲ云フ。〔第二類 金銭器具物品之部・大分県〕
- 手巾ノコトヲ云フ。〔第二類 金銭器具物品之部・大分県〕
- 手拭ノコトヲ云フ。〔第二類 金銭器具物品之部・福岡県〕
- 手拭ノコトヲ云フ。〔第二類 金銭器具物品之部・滋賀県〕
- 手拭ノコトヲ云フ。〔第四類 衣服之部・鳥取県〕
- 手拭ノコトヲ云フ。〔第四類 衣服之部・広島県〕
- 手拭ノコトヲ云フ。〔第四類 衣服之部・京都府〕
- 手拭ノコトヲ云フ。〔第二類 金銭器具物品之部・北海道〕
- 同上(※「すいたら」参照)。〔第七類 雑纂〕
- 手拭。
- 〔犯〕手拭のこと。
- 手拭を云ふ。
- 手拭。略して「すい」ともいふ。
- 手拭。高松。
- 手ぬぐい。〔一般犯罪〕
- 手拭。〔掏摸〕
- 手拭。「びら」は布片で水に濡らすところより。〔鳶〕
- 手拭のこと。略して「すい」ともいう。
分類 ルンペン/大阪、京都府、佐賀県、北海道、大分県、大阪府、宮城県、宮崎県、山口県、岡山県、広島県、徳島県、愛知県、掏摸、東京府、滋賀県、犯、犯罪、石川県、福岡県、福島県、露店商、静岡県、香具師、香川県、高知県、鳥取県、鳶/職人
水
水
姓 | 読み方 |
---|---|
水 | みず |
水 | みずさき |
水 | みずざき |
水 | みずたか |
水
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/16 01:34 UTC 版)
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この項目では、水に関する文化的な事項を主として解説する。水の化学的・物理学的な事項は「水の性質」を参照。
概要
水は、ヒト(人)を含む多くの生命体にとって不可欠な物質であり、地球と似た生命が発生・存続しうる惑星の位置を指すハビタブルゾーンは、惑星表面に液体の水が存在しうる温度を保てる恒星からの距離が主な基準となる(→#生物と水)。人は、尿や汗として、成人男性で1日4リットル余り、成人女性で1日3リットルの水を体外に排出し、これは体内にある水の10%程度に相当し、飲み物に含まれる飲料水を20代男性で1日1.8リットル、20代女性で1.4リットル飲む必要がある[2]。水は様々な産業活動にも不可欠である。
古代ギリシャではタレスが「万物のアルケーは水」とし、エンペドクレスは四大元素の1つで基本的な元素として水を挙げた。古代インドでも五大の1つとされ、中国の五行説でも基本要素の一つと見なされている。18世紀の後半まで、洋の東西を問わず人々はそうした理解をしていた。それが変わったのは、19世紀前半に、ドルトン、ゲイリュサック、フンボルトらの実験が行われ、アボガドロによって分子説が唱えられたことによって、 地球上には多くの水が存在しており、生物の生育や熱の循環に重要な役割を持っている。この水の存在は、気象学や海洋学などの地球科学、生態学における大きな要因の一つである。水蒸気は最大の温室効果ガスでもある[5]。
地球の水の総量は約14億 km3(= 1.4×1018 m3)と言われ、その97 %が海水として存在し、淡水は残り3 %に過ぎない。地球表面の淡水のほとんどは氷河や氷山として、固体の形で存在している。氷の状態の淡水の大部分は南極大陸とグリーンランドが占めている[6]。
この中で、淡水湖、河川水、地下水浅が、人間が直接に利用可能な水で、総量の1 %未満である。飲料水として利用できる水はさらに少ない。海水は天然および人工の全ての汚れを合わせ高濃度に汚染されているため、水資源としての利用価値はほとんどない[6]。
地球における継続的な水の循環は水循環と呼ばれている。太陽から与えられたエネルギーを主因として、固相・液相・気相間で相互に状態を変化させながら、蒸発、降水、地表流、土壌への浸透などを経て、地球上を絶えず循環している。また、この循環の過程で地球表面の熱の移動や浸食、運搬、堆積などの地形を形成する作用が行われる。
太陽系外惑星には、大量の液体の水を保持している可能性のある惑星が複数見つかっている。例えばケプラー22bやグリーゼ581d、HD 85512 bといった惑星は、地球と同じような環境で水の海を持つと推定されている。しかし、GJ 1214 bやかに座55番星eといった惑星は、地球と異なり、高温高圧の超臨界水の海を持つとされている。
2011年にクエーサーのAPM 08279+5255の降着円盤に、地球の水の140兆倍という膨大な量の水が発見された。APM 08279+5255は、宇宙誕生から16億年後の時代に存在する天体であり、このことは、既にこの時代に大量の水が存在していた事を示している[7]。
2012年にはハッブル宇宙望遠鏡の観測により、GJ 1214 bが高温の水蒸気の大気を持つことが確認された。大気の下には超臨界水の海が存在する可能性がある[8]。
生物体を構成する物質で、最も多くを占める物質は水である。核や細胞質で最も多い物質でもあり、細胞内の物質を代謝する際の媒体としても利用されている。通常、質量にして生物体の70 % – 80 %が水によって占められており、そのうちわずか数パーセントでも不足すると生命活動に不都合が現れる場合がある。
生きている細胞には(理想的な溶媒である)水が多く含まれており、生命現象を司る化学反応の場を提供し、また水そのものが種々の化学反応の基質となっている。体液として、体内の物質輸送や分泌物、粘膜に用いられる。また高分子鎖とゲル化することで体を支える構造体やレンズにも利用されている。クマムシのように厳しい環境にも耐えられる生物は、体内の水分を放出し、不活性な状態を作り出すことができる。
なお、「生物は太古の海で誕生した」とされることがある。生物の化学組成と海水の組成が似ていることもその説の根拠の1つである。地上の生物もその先祖をたどれば水中生活を送っていた、とされる。
陸上のように、常に水に浸かっていない環境では、生物にとって最も重要な問題の1つが水の確保である。陸上の無脊椎動物では、周囲が湿っていなければ活動できない種も多い。陸上生物に見られる進化的形態の多くが、水の確保や自由水が限られた環境への適応である。クマムシの場合も、頻繁に乾燥にさらされる環境への適応として、休眠の能力が発達したと考えられている。
地球外生命の探査においても、液体の水が星表面または内部に安定して存在している星である事が生物が存在する条件の一つとして考えられている。水以外を溶媒とした生物も理論上は考えられるが、低過ぎる沸点や存在量の不足など何らかの問題を持っており、水より生物は発生しにくいだろうと考えられている(代わりの生化学)。
人体における水分量は年齢・性別によって異なり、新生児で約80 %、成人で60 %前後、高齢者は50 %台となる。また女性は男性に比べて体内の脂肪分が多い関係で水分量は同年代の男性に比べてやや少ない[9]。そして「その人体の水のうち45 %までが、細胞内に封じ込められた水で、残り15 %が血液・リンパ液など細胞の外にある水[10]」と言われている。この細胞内液、細胞外液の両者を総称して体液と呼ぶ。この体液が生命の維持、活動に重要な役割を果たす。
なおニッスイによると、1日に排出される水の量は体重60 kgの成人男性で2500 mLであり、内訳としては尿が1400 mL、糞100 mL、汗500 mL、肺からの呼気500 mLである。また、1日に必要な水の量は当然2500 mLで、一般に飲料水から1200 mL、食物から1000 mLが摂取され、残りは体内で行われた代謝の結果生じた水を300 mL得ているという[9]。一方で、ハーバード健康出版局は1日に必要な水の摂取量を約1400 - 1900 mLとしており、そこには食事によって得られる水分も含まれる[11]。
水は強力な水素結合で水分子同士が引き合っているために蒸発潜熱が多い。このため汗が蒸発することにより、非常に効率良く体温を放散できる。しかし、発汗しても液体として流れ落ちる量が多い時は、この限りではない。
体内の水分量が不足した状態を医学的には脱水と呼ぶ。水分喪失量に対して水分摂取量が不足することによって起こる。脱水症状が長引くと、尿路感染症、腎臓結石、便秘などの特定の症状のリスクが高まるほか、持続的な注意や作業記憶などの認知スキルを弱めることがわかった[12]。水分摂取不足、あるいは水分喪失過剰、あるいは水分摂取不足と水分喪失過剰の同時進行によって起きる。具体的には、高温の環境、重作業、激しい運動、発熱、下痢、嘔吐、食事不足などが原因となって起きる。
人体が過剰な水分を投与された場合、細胞外液の浸透圧が異常に下がり、低ナトリウム血症によって悪心、頭痛、間代性の痙攣、意識障害などの症状を引き起こす。これを水中毒と言い、輸液ミス、心因性多飲、SIADHなどの結果として見られる。なお致死量は体重65 kgのヒトで10 – 30 L/日である。
十分な水を飲むことは多くの理由で重要である。細胞に栄養素を供給し、体温と血圧を調節し、関節を滑らかにし、感染を防ぎ、臓器が正しく機能し続けるのを助ける。水はまた、食物が消化管を通って移動し続け、腎臓の健康をサポートする。全米医学アカデミーは、健康な男性が1日あたり13カップの水分を摂取することを示唆しているが、そのすべてが水や液体や無糖の炭酸水である必要はない。多くの食品にはかなりの量の水分が含まれている。尿の色は、水分摂取量を監視する簡単な方法である。水分補給されているとき、尿は透明と軽いわらの色の間にあるべきである。濃い黄色または琥珀色は、より多くの水を飲む必要があることを示している[12]。
安全な水を飲めるかどうか、ということは人間の健康に大きな影響を及ぼしている。汚物などに触れた不衛生な水を飲むと、感染症(コレラや腸チフス、赤痢など)で命を落とす者が出る。そしてこれらの病気は伝染する。体力の弱い乳幼児は、不衛生な水を摂ると、しばしば酷い下痢を起こし脱水症状で死亡する。老人も免疫力が弱く、不衛生な水で命を落としやすい。また、不衛生な水は寄生虫の問題も引き起こす。
古代でも中世でも、人類のほとんどは水道無しで生活していたと考えて良い。都市で暮らすにしても上水道が無かった。安全な水を飲む方法として古代から行われている1つの方法は、煮沸(しゃふつ)してから口に入れる方法である。他にも、太陽光による殺菌を行う太陽水殺菌などがある。
水の使用形態は大きく都市用水と農業用水に分けられ、さらに都市用水は生活用水と工業用水に分けられる[13]。
世界の水の使用量は、1995年の段階で年間約3570 km3で、内訳としては、農業用水が約2503 km3/年で約7割を占め最大、工業用水が約715 km3/年、生活用水が約354 km3/年だった、とも推定されている。水使用量は1950年から1995年までで2.6倍になっているともされ、2025年には30億人以上が水の量と質の限界(水ストレス)に直面する、とも予想されている[14]。仮想水という指標で水の使用量が計算されている。
家庭での水の使用量は、地域によって著しく異なる。途上国の中には、1日1人当たり数リットル程度の国も見られる。その一方で、先進国では1日1人当たり数百リットルという国が多く、途上国と先進国の間には大きな差がある。日本の家庭の使用量も他の先進諸国と同様、特に多い部類に入る[注 9]。
日本での使用状況の1例として東京の家庭でのそれを挙げると、1日で1人当たり242 Lの水を使っている(2005年現在、東京都水道局調べ)。家庭での水の使用量のうち、28 %がトイレ、24 %が風呂、23 %が炊事、17 %が洗濯であった(2002年、東京都水道局)[15]。
ローマ帝国(古代ローマ)は、土木技術に秀でており、ローマに水を引くべく水道を建設した。これのおかげでローマの住むローマ市民は公衆浴場を利用することができた。ローマには公共の水洗トイレもあった。石製のベンチ状の物の下を水が流れており、ベンチには穴があいており、そこにこしかけて用をすれば、排泄物が流れてゆくのである。ローマのように水がふんだんにある都市生活は世界的に見て例外的であり、他に類を見ない状態であった。 ローマ帝国の時代、ローマという都市に住む人々は風呂に頻繁に入っていたわけだが、その後、彼ら(かつてのローマ帝国の中核的市民。今のローマ市民やイタリア人)は頻繁に風呂に入る習慣は失った[注 10]。
都市では、都市で生活する者に安全な飲料水をいかにして届けるかということは、都市を治める者、政治を行う者にとって大きな問題である。
日本の江戸では、水不足の状態を改善するために、1652年に玉川上水の建設が計画され、翌1653年、まずは本線が建設された。難工事で幕府の用意した資金は底をついてしまい、玉川兄弟は自宅を売って建設を続行したという。承応3年(1654年)6月から、江戸市中への通水が開始された。
京都では1885年(明治18年)に琵琶湖第1疏水を着工し、1890年(明治23年)に完成した。
中世ヨーロッパでは、各都市は外敵を防ぐべく壁を建設し(城塞都市)、自治が行われ、独立性が高く、小さな国のような様相を呈する都市が多かった。ヨーロッパの都市では、街の広場などに、都市の近くの山などから水道で水を引き、その水を出す fonte フォンテ (イタリア語、ポルトガル語。フランス語では fontaine フォンテーヌ、日本語では「泉」)を設置して、飲料水を市民に提供している都市が多かった。市民は桶を持って広場にやってきて、この「泉」で水を汲んで、水が入った重い桶を持って家まで運び、各家でそれを使うのである。つまり「水道」があるといってもそういう程度のことであったのであり、基本的に各家まで引かれていたわけではない。
中近世のヨーロッパの水事情を理解するための例の1つとして、フランスの首都のパリの水事情について説明すると、パリの水事情は劣悪であった。16世紀・17世紀・18世紀と、パリ市民は安全な飲料水をたっぷりと確保できていたわけではない。基本的に、風呂に入る、などということは考えられない状態であった。やることと言えば、布に水や湯を含ませて身体を拭くということだったり、せいぜいやるとしても、身体があまりに臭くなったら、桶やたらい(金たらい)を用意して、服を脱いでその中で立って、桶にくんだ水をチョロチョロと身体にかけて流し、数分後にはそそくさと身体を拭く、という程度であった。
汚水の扱いも酷い状態で、パリに下水道が整備されていなかったため、市民は、汚物を家(アパルトマン)の前の街路に捨てていた。当時、パリの街路は道の端や真ん中に水が集まるようにしてあり、雨になるとそこを雨水が流れるのだが、そこに汚物が大量に流れ、街全体に悪臭が漂っていたのである。そのような状態が常態化すると、終いには、建物の3階・4階などに住み、いちいち1階まで歩いて降りる手間を面倒に感じる者などでは桶に入った汚物を窓から直接放り投げるような不届き者すらもいた。パリの街を歩くには、足元の汚水にも気を付けなければならないし、同時に、頭上にも注意を払って汚物をかけられないように気を付ける必要すらあったのである。
この状況が変わったのは19世紀のことで、オスマンが行ったパリ改造(オスマニザシオン)の成果であり、オスマンは、パリ市民のために安全な水を豊富に確保するために、パリから100 kmも離れた水源からパリに水を引くという決断を行い、それが成功し、各家庭に充分に水を届けることが可能になり、その結果、当時、パリの各家庭でバスタブを置き風呂に入るということがちょっとした流行になった[16]。
地域によっては現代でも水道が無い国が多い。毎日水をバケツなどで家まで運ぶ地域もある。さらに、水源が遠いため自力で長距離を歩かなければならず、その労働を担う子供が通学さえままならない地域もある[要出典]。
日本では行われていないが、国や地域によっては、虫歯の予防のために水道水にフッ化物が添加されている。一方、ほとんどのボトル入り飲料水にはフッ化物が含まれていないため、こうした地域では水道水を飲んだ方が口腔の健康上望ましいと考えられている[17]。
水は人類にとって最も身近で重要な物質であり、かつ様々な態様を見せることから、水をモチーフとした数々の芸術作品が生み出されている。
水そのものを取り入れた作品として、庭園における池や噴水などがある。
他にも、世間や市場に普遍的な物(貨幣や情報など)を水に喩えて、「洪水のような」「氾濫する」などと表現されることがある。
地球上の水
位置
淡水湖
河川水
地下水浅
地下水深
土壌水
氷河
大気
塩水湖
海洋
存在比 (%)
0.009
0.0001
0.31
0.31
0.005
2.15
0.001
0.008
97.2
太陽系の水
太陽系外の水
生物と水
人間と水
人体と水
人間の健康と水
水の利用
世界の水の使用量
家庭での水の使用状況と用途
水道
水と芸術
代表的な慣用句
脚注
注釈
出典
関連項目
外部リンク
水曜日
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水曜日(すいようび)または水曜(すいよう)は、火曜日と木曜日の間にある週の1日。
各言語での名称
日本語や朝鮮語の名称は、七曜の1つである水星(Mercury)の日にちなむ。また、五行思想の最後で、水は水行をする。
ロマンス諸語ではメルクリウスの日であるが、英語: Wednesdayのようにゲルマン諸語ではオーディンの日である。これは古代ローマで、ゲルマン神話の魔術神オーディンを自分たちのメルクリウスのような神と見なしたからである。
ベトナム語では第4を意味する「thứ tư」が水曜日の意味にも使われ、またドイツ語でも「真ん中の日」(Mittwoch)と呼ばれるのに対し、中国語では「星期三」もしくは「禮拜三」という。
キリスト教における水曜日
灰の水曜日はキリスト教徒の懺悔の日である。正教会を始めとする東方教会では、イスカリオテのユダがキリストを裏切った日であると伝承する。このため特定の時期を除き斎の日とする。
日本における水曜日
学校
小中学校では生徒の下校時間が早くなる傾向がある。これは、教職員が教科会や会議、研究授業を行うためである。また他校から教員を呼ぶもしくは出張し勉強会を行うことが多く、スケジュールを合わせるために周辺学校で保護者や生徒対応で忙しい月曜日や金曜日を避け、水曜日に一律で設定されることが多い[1]。一部地域では月曜日や木曜日に行うところもある。
企業
定時退社日
多くの企業では定時の帰宅を促す「定時退社日」または「ノー残業デー」に指定されている[2]。
休業とする業種
日本の不動産業者やUR都市機構の営業所、住宅メーカーなど、多くの地域では定休日にすることがある。これは週の中間なのでちょうどよい水曜日を定休日としている説と、週末を現地案内や契約、週明けを契約書類の作成にあてるため水曜日を定休日としている説と、俗説として契約が「水」に流れるのを嫌うからという説もある[3][4]。ただし不動産業者によっては地域によって異なり、水曜日と日曜日を休業としている地域もある。また、長野県では火曜日を定休日にしており、北日本地域などでは日曜日を定休日としている。これは不動産業者が物件を紹介する際に他の会社が休んでいると仕事にならないため、定休日を一律としている[5]。
同様の傾向は自動車販売店(カーディーラー)などにおいても見られるが、定休日は運営会社の方針で定めているため、理髪店や美容院のように組合や業界で定めていたりかつての大型小売店のように法令で定めているわけではないので、必ずしもこれらの業種全てが水曜定休というわけではない。カーディーラーによっては月曜日ないしは火曜日が休業とするところがある。
市場では水曜日を休業している。これに関連して水曜日を定休日としているサービス業もあり、鮮魚店と青果店[3]、チェーン店を除く飲食店などでこの傾向がみられる[4]。
大手スーパーではイオングループ(旧ジャスコ・旧ダイエー)は水曜日を定休日としていた(その他のスーパーは火曜日がほとんどであった)。
開業医が運営する医療機関(医院・診療所)でも半日ないしは全日休診とするところがある。休診日の設定は医療機関の権限で自由に定めることができるため(行政が関与できるものでもない[6])、必ずしも全ての医療機関が水曜日を休診にしているわけではないが(水曜日、日曜日以外では木曜日が多い)[7]、これは医療界特有の事情であり、土曜日に診察する医療機関が多くその振り替えもあることと、医療機関が所属している学会や勉強会が水曜日に開催されるところがあるためとされている[7]。
発売日
週刊誌
漫画週刊誌では週刊少年マガジンと週刊少年サンデーの発売日である。その他の週刊誌では特定ジャンルの週刊誌が発売される曜日でもある。テレビ雑誌であるザテレビジョン・週刊TVガイド・NHKウイークリーステラや、スポーツ週刊誌である週刊プロレス・週刊ベースボールの発売日である。
音楽ソフト
CDの発売日に指定するにちょうどよい曜日でもある。これは、CDを月曜日に工場から出荷させて火曜日に店頭に並ばせれば、オリコンの集計上6日分の売上が計上され、上位に行くことが期待できるためである。かつては直前の月曜日や火曜日に祝日があるときは、各社とも直後の木曜日に発売日を設定していたが、最近はこのパターンでも水曜日に発売日を設定するレコード会社が増えてきた。また、2015年より洋楽のCDアルバムに限り、金曜日にも発売される事が多い[8]。
水曜日に関する作品
- 今日は何の日
- 「ニーボの日」
- 映画
- 『水曜日の戀』(1933年、米国)
- 『水曜ならいいわ』(1966年、米国)
- 『ビッグ・ウェンズデー』(1978年、米国)
- テレビドラマ
- 楽曲
- テレビ番組
- 『水曜ロードショー』(日本テレビ・TBS)
- 『水曜どうでしょう』(北海道テレビ放送)
- 『水曜スペシャル』(テレビ朝日)
- 『水曜スーパーテレビ』『水曜スーパーキャスト』『水曜特バン!』『スイスぺ!』
- 『水曜プレミア』(TBS)
- 『水トク!』(TBS)
- 『水曜ノンフィクション』(TBS)
- 『水曜プレミアシネマ』(TBS)
- 『水曜日のダウンタウン』(TBS)
- 『ビッグ・ウェンズデイ』(毎日放送)
- 『水曜エンタ!」(毎日放送)
- 『水曜日のハウマッチ?』(毎日放送)
- 『水曜大特バン』(テレビ東京)
- 『水曜シアター9』(テレビ東京)
- 『水曜エンタ』(テレビ東京)
- 『水バラ』(テレビ東京)
- 『水10!』(フジテレビ)
- 『水曜歌謡祭』(フジテレビ)
- 『水曜アニメ〈水もん〉』(ABCテレビ)
- 『ウエンズデー J-POP』(NHK-BS)
- 店の名前
- バンド名
記号
記号 | Unicode | JIS X 0213 | 文字参照 | 名称 |
---|---|---|---|---|
㈬ | U+322C |
- |
㈬ ㈬ |
全角括弧付き水 PARENTHESIZED IDEOGRAPH WATER |
㊌ | U+328C |
- |
㊌ ㊌ |
丸水 CIRCLED IDEOGRAPH WATER |
脚注
- ^ 学び続ける(横浜市森東小学校)
- ^ 増加する「ノー残業デー」に商機あり 新需要の掘り起こしに活気づく水曜商戦(MONEYzine)
- ^ a b 業種ごとに決まっている!?定休日のナゾとルーツに迫る! - webR25
- ^ a b 不動産・美容院・病院・飲食……業界ごとに異なる「休業日」 - PARAFT
- ^ 長野県は火曜休み!?各県で違う不動産会社の定休日事情 - スマイスターMagaZine編集部
- ^ 平成23年7月から9月に寄せられた主な提案と市の考え方 - 平塚市
- ^ a b 歯医者の定休日はいつが多い?素朴な疑問に即、お答え致します! - どくらぼ
- ^ アルバム・シングル発売日、世界で金曜日に統一 トムソン・ロイター 2015年7月10日配信、8月10日閲覧
水(日本のダム)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2013/04/11 03:06 UTC 版)
水備蓄(みずびちく)は、日本国内に建設されたダムによって行われている。主な目的は、治水・利水である。 こちらも、前項と同じく2009年(平成21年)に事業仕分けの一環として事業中止を名言されていたが、首都圏の水確保の重要性を利根川流域6都県の知事が訴え続け、2011年(平成23年)には事業中止を撤回し建設再開が決定している。
※この「水(日本のダム)」の解説は、「備蓄品」の解説の一部です。
「水(日本のダム)」を含む「備蓄品」の記事については、「備蓄品」の概要を参照ください。
水
出典:『Wiktionary』 (2021/08/11 06:43 UTC 版)
発音(?)
名詞
- (みず)水素原子 2: 酸素原子1 の割合で化合した物質の集まり。外枠に従って形を変え、高い所から低い所に流れる性質をもつ液体の代表。
- (みず)1.のうち生活や飲用、調理等に供するもの。水道水、飲用水。
- (みず)(湯と対比させて)1.や2.のうち温度の低いもの。
- (みず)水溶液。
発音(?)
翻訳
接頭辞
熟語
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- 水位
- 水域
- 水運
- 水泳
- 水煙
- 水温
- 水火
- 水禍
- 水害
- 水干
- 水管
- 水球
- 水牛
- 水禽
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- 水軍
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- 聖水
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- 断水
- 脱水
- 耐水
- 軟水
- 硬水
- 背水
- 決水
- 減水
- 増水
- 香水
- 潜水
- 覆水
- 入水
- 流水
- 量水
- 浄水
- 積水
- 洪水
成句
水
「水」の例文・使い方・用例・文例
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