RIDGEとは? わかりやすく解説

ridge

別表記:リッジ

「ridge」とは、「頂上部」や「尾根」「畝を付ける」といった何かの一番高い所の連なりや何かを細長く直線状に盛り上げる行為のことを意味する英語表現である。

「ridge」とは・「ridge」の意味

「ridge」は、名詞動詞としての働きを持つ英単語である。名詞としては「(長く伸びた頭部頂上部」「尾根・山の背」「海嶺」「畝」という意味を持つ。また、「(長く伸びた高気圧」「クジラ背骨」などを指す場合もある。医療などで「(骨の)突起部」を指す場合にも用いられる動詞としては「(屋根に)棟を付ける」「(畑に)畝を立てる」などの意味使用される他動詞として扱われることが多いが、「畝状に隆起する」「畝状に波立つ」などの意味自動詞として使用するともできる

「ridge」の発音・読み方

「ridge」は「ríリッジ)」と発音する最初「r」発音である。これは「有声接近音」で、舌を口蓋垂に近づけて、声帯振動させて発音する。「l」の発音とは全く違うので注意が必要である。次の「í」は、短い無声前舌母音である。舌の位置前寄りで、口を半開きにした状態で発音する日本語の「イ」に近い発音であるが、母音短く無声である点が異なる。また、ここには強勢置かれるので、強め発音することを意識する最後の「dge」は「」という発音になる。「ʒ」は「有声後部歯茎摩擦音」と呼ばれるもので、舌を歯茎後部当てて摩擦音発音するのがポイントである。

「ridge」の活用変化一覧

動詞「ridge」は、一般的な動詞の活用に倣う。「(基本形)ridge」「(過去形)ridged」「(過去分詞形)ridged」「(過去分詞形)ridging」である。

「ridge」の語源・由来

「ridge」の語源には複数の説がある。一つは、古英語の「hrycg」という説である。これは「尾根」という意味だけでなく、「山脈」「山の頂上」といった意味でも使われた。また、古ノルド語の「hryggr」という言葉語源として挙げられることもある。これは、「背骨」や「」を表す言葉であり、英語の「rigid堅い)」や「rigor(厳格さ)」といった言葉とも関連があるとされる。この説によれば、「ridge」は、もともとは土地表面にある「しわ」や「」を指す言葉だったと考えられる。他にも「ridge」の語源として、「red(赤い)」に由来するという説もある。これは、イギリスやアイルランド一部地域で、「ridge and furrow」と呼ばれる畝を作る農法が行われていたことが背景にある。この農法では、土地赤茶色色素含まれ土壌埋め立てて畝を作るため、「red(赤い)」という言葉用いられたとされている。

「Ridge回帰」とは

「Ridge回帰」(ridge regression)は、機械学習における回帰分析一種である。多数説明変数を持つデータに対して過剰適合防止するために使用される回帰分析とは、説明変数目的変数の関係をモデル化し、未知データ対す予測を行うための手法である。例えば、物価所得関係性分析し将来物価予測する場合などに用いられる

「the RIDGE」とは

「the RIDGE」は「有限会社グレイシーズ」が販売するマネークリップ・カードケースである。紙幣の他、15カード収納することができる。非常にコンパクトなサイズに収まるように設計されているのが大きな特徴である。また、スキミング犯罪対策にも力を入れており、「RFID Blocking」という非接触型カード防犯機能持っていることも特徴一つである。アルミニウムチタニウムカーボンファイバーなど多様な素材用意しており、好み目的応じた商品選択することができる。

「snow ridge」とは

snow ridge」は「の積もる山脈」を意味する英語のフレーズである。写真映像小説や詩などの芸術分野用いられることが多い。また、スキースノーボードなどのウィンタースポーツ分野や、アウトドア登山キャンプなどの分野でもよく使われる表現である。自然の美しさ力強さ表現する言葉としてだけでなく、嵐や吹雪時には過酷な自然環境表現する言葉としても用いられる

「ridge」を含むその他の用語の解説

「ridge」を含む用語には以下のようなものがある。「Blue Ridge Mountains」は、アメリカ合衆国東部にある山脈の名前である。バージニア州ノースカロライナ州テネシー州ジョージア州またがっており、美し景観文化的・歴史的な価値持っている。「ridge line」は「稜線」という意味である。「ridge of the nose」は「鼻筋」のことである。「ridge of the epidermis」は「表皮隆線」という意味である。

「mountain ridge」とは


mountain ridge」とは、山脈一部であり、「山の尾根」や「山の稜線」とも呼ばれる一般的に山脈中でも特に高く険し地形連なっている部分を指す。

「ridge」の使い方・例文

「ridge」は以下の例文のように使用することができる。

「The hiker could see the ridge of the mountain in the distance.」(登山者遠く山の尾根を見ることができた)
「The farmer used a plow to ridge the soil for planting potatoes.」(農夫ジャガイモ植え付けのために土を起こすよう、鋤を使用した
「The ridge on the roof of the house helps to divert rainwater into the gutters.」(家の屋根の棟は、雨水に流すのを助ける)
「The horse galloped over the ridge and disappeared into the valley below.」(馬は尾根越えて谷に消えていった)
The carpenter used a chisel to ridge the edge of the wooden plank.」(大工は、木製の板の縁を削るために鑿を使った
「The farmer used a tractor to ridge the field for planting corn.」(農夫コーン植え付けのために畑を起こすよう、トラクター使用した

リッジ【ridge】

読み方:りっじ

山の背。山稜(さんりょう)。尾根

天気図高気圧の峰。気圧の尾根


氷丘脈(ridge)

圧力受けて作られ壊れた氷の山脈状あるいは壁状の部分新しいものと風化したものとがある。圧迫によって押し下げられた氷脈の下の水中部分はりゅう骨氷(ice keel)と言う

Ridge

名前 リッジ

尾根

(RIDGE から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/14 05:34 UTC 版)

クレタ島イディ山の東側の尾根

尾根(おね)は、と谷に挟まれた山地の一番高い部分の連なりのことである。山稜(さんりょう)、稜線(りょうせん)とも言う。地図上では等高線の突出として示される。

概要

尾根は山頂から始まり谷間へと続く。富士山のような円錐形の山では尾根は明確には存在しない。しかし、降雨と流水によって浸食が進むと谷ができるから、谷と谷の間の盛り上がりとして尾根が生まれる。孤立峰(こりつほう)では尾根は山頂から麓へと伸びるが、多くの山は複数が並んでおり、その場合には尾根は山脈の間をつないで伸びる。ある程度直線的に尾根のつながった山が並ぶのを連峰(れんぽう)という。そのような尾根筋を通り抜ける山行を往々に縦走という。また、そのような尾根筋は分水嶺ともなる。

両側の斜面が急峻な尾根のことを、登山用語では痩せ尾根と言う。これにはいろいろな呼び方があり、鎌尾根、馬の背、剣の刃渡り(つるぎのはわたり)、金冷やし(きんひやし)などと呼ばれる場合がある。アレート: arête)、グラート: grat)、リッジ(: ridge)などとも呼ばれる。氷河の作用(氷食作用)によって作られた痩せ尾根は、日本では特にアレートと呼ばれる場合が多い。氷食によるアレートは、氷河の流下が進行していくことで峰の両側からカールが拡大してきてできる。痩せ尾根の中でも特に急なものは、ナイフエッジ: knife edge)とも呼ばれる[1][2]

「痩せ尾根」の反対に両側の斜面が緩やかな尾根を、登山用語では広い尾根と言う。やせ尾根は崖に近い点で危険であるから、穏やかな尾根の方が安全であるが、他方で緩やかな尾根は尾根筋が明確でないため、尾根筋をたどりにくく、道に迷う危険が大きい。八甲田山雪中行軍が遭難したのも、なだらかな山頂部であるため、尾根筋によって方向が確認できなかったのが大きい理由であった。

道として

山歩きをする場合、尾根筋は位置が把握しやすく、コースがわかりやすいため、としてよく使われる。また、道に迷った場合も尾根筋に出るのがよい。谷間にはいると見晴らしがきかず方向がわからなくなる上、滝や崖があって通れなくなったり、それらからの転落や滑落の危険性があることが多い。また、上記のように尾根筋は分水嶺であることがあり、その場合は下る向きを間違えると全く異なった方向に向かってしまう例もある。

このようなことから、古くから尾根筋は山を踏破する際の通り道として使われた。たとえば熊野古道の山間部はその多くが尾根筋で、要所要所で谷底に下りつつ、また尾根を昇る繰り返しになっている。普通あまり昇降のない部分は尾根筋を通り、ちょっとしたピークではその山腹を通るようなコースである。なお、このような経緯から、山間部奥地では集落は往々にして主たる河川より遙かに水準の高い位置に作られた。

ただし尾根筋は一般に水が十分に得られず、生活には不向きである。集落は山腹から谷間に作られる。山を越える場合、長く続く尾根があれば最も低いところで越える。このような地点をという。

道路は主に河川沿いに造られるが、主流ではそのそばを通り、谷間から分水嶺を超える場合には谷底から山腹を昇って、ある程度のところでトンネルを造ってしまう。そのため、古道をあちこちで横切るコースになる。また、集落より遙かに低いところを新しい道路が通ることになる例が多く、不便さを増幅している。

区分線として

尾根筋ははっきりした区切りとして把握しやすい。また、水系を分けるものでもあり、それによる区分には実質的な意味もある。そのため、尾根筋を区分線とする例が多い。行政区分も、往々にして尾根筋を通る。高い山の山頂が二つ以上の行政区分にまたがる例が良くあるのもこれによる。

脚注

  1. ^ 山用語 区分(3713:地形・尾根) 山どんの資料室
  2. ^ 山岳用語集 あ行 ぶらり山旅

関連項目


「ridge」の例文・使い方・用例・文例

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