温泉ブログ 山と温泉のきろく

山好き女子の温泉と食と山旅の記録です。

山と温泉のきろく


※当サイトのリンクにはプロモーションが含まれます

塩原温泉郷 古町温泉 本陣 宿泊記 土曜日1人泊でもリーズナブル!日本酒の品揃えが驚くほど豊富な宿

日本酒と温泉が好きな人なら間違いなく気に入る、食事おいしく夜通し貸切で極上の温泉を楽しめる宿

東北新幹線の那須塩原駅から路線バスで1時間ほど、塩原温泉郷の古町温泉エリアにある全5室の温泉宿、本陣。

土曜日も2食付きで1人泊可能な宿で、食事も大変おいしくお湯も良い、そして日本酒の品揃えが大変豊富な宿であるという評判を聞き、1度泊まってみたいと思っていた宿でした。

宿泊してみると食事はお値段以上どころではないすばらしさ。2024年2月現在、土曜日に2食付きのスタンダードプランで1人で泊まると16500円、平日なら15400円なのですが、創作料理のコースで品数も多くすべてがおいしい。

そして日本酒のラインナップも想像以上でした。全5室の宿でこれほどの種類の日本酒を、すべて良い状態でキープしておけるとは……ご主人の並々ならぬこだわりが感じられます。詳しくは後述しますが、日本酒好きな方はぜひ「利き酒セット」プランで予約することをおすすめします。(到着後の追加オーダーができないようなので)

温泉も期待以上にすばらしく、2つある浴室は夜通し貸切利用可能でお湯もすばらしい!

もっと早く泊まれば良かった!絶対リピートしたい!と思える宿でしたので、レポートしたいと思います。

◆ お知らせ ◆
noteでメンバーシップ運営中!
温泉宿や登山についてのブログには書けなかった情報や本音、日記などが読めます。

著書では、ひとり旅をもっと楽しみたい方に向けたおすすめの温泉宿もたくさん紹介しています。

 

東北新幹線那須塩原駅からバスで1時間ちょっと、バス停から宿まで送迎あり

本陣のある塩原温泉郷に首都圏から公共交通機関で向かうには、東北新幹線の那須塩原駅で下車してJRバスの塩原温泉行きのバスに乗車するのがスムーズです。

こちらのページから、塩原温泉行きのバスの時刻表を参照できます。少し早めに着いて温泉街を散策しても良かったのですが、1週間の疲れもあってゆっくり出発したかったので、チェックインできる15時少し前に塩原温泉に着くバスで予定を組みました。

12時12分東京駅発の仙台行きのやまびこ号に乗車。連休1週間前の普通の土日ということもあってか社内には余裕があり、隣の席に誰も座らなかったので悠々と席でお昼ご飯をいただきます。

今日は金沢の穴子寿司。ご飯の上にふんわりと穴子がのせてある穴子飯も好きだけど、しっかり握ってある穴子寿司も食べやすいしおいしい。

ランチをいただいてちょっとウトウトしていたら、13時20分、1時間少々の乗車で那須塩原駅に着きました。

東京も晴れていましたが、那須塩原も気持ちのいい青空。
こんなに天気がいいと「前後で登山も楽しめる温泉地を選べば良かったかな……」などと考えてしまったりもするのですが。

那須塩原駅から路線バスで向かう温泉地の中でも、那須湯本温泉や大丸温泉は那須岳の登山と合わせて楽しみやすいのですが、本日の目的地である塩原温泉周辺にはアクセスが良く気軽に登れる山はありません。

それもあって、大丸温泉には2年に1度ぐらいのペースで泊まっているのに、塩原温泉に行くのはちょっとひさびさになってしまいました。

駅前には宿に送迎車が何台も、新幹線で到着する宿泊客を待っているようでした。

バス乗り場案内で確認すると、塩原温泉方面に向かうバスは向かって右端にある①の乗り場から出るようです。

①のりばに向かうと、出発時刻まではまだ10分以上あるのですが、既にバスは待ち構えていて席も半分ほど埋まっていました。

慌てて席に着き、車内で発車時刻を待ちます。結局発車時刻までに9割の席が埋まりました。

那須塩原駅を出たバスは、20分ほどで在来線の「西那須野駅」を経由します。この日は西那須野駅から乗ってきた方もけっこういて、席が足りず立っている人もいました。

時間帯によっては西那須野駅始発のバスもあるので、在来線を利用する場合はそちらを利用したほうが確実かもしれません。

1時間少々の乗車で、終点塩原温泉バスターミナルに着きました。

どこにも寄らずにここまで来ましたが、このバスは滝などの景勝地の側も通るので、途中下車して散歩などしても楽しそうですね。

予約時に備考欄にバスの到着予定時刻を書いておいたので、宿の方が車で迎えに来てくれました。

バスターミナルから本陣までは徒歩10分少々の距離。普段なら送迎をお願いしたりせず歩いていってしまうのですが……真冬のはずの2月中旬の予約だったので天気が天気が悪ければ雪が降ることもあるだろうと思い、念のため送迎をお願いしていたのでした。

なのでこちらの道程の写真は、チェックアウト後にぶらぶらと歩きながら撮影したもの。

温泉街を抜けて橋を渡り、公園沿いの道を歩いて行くと「本陣」入口の看板が見えました。

冬なので木々の葉は落ちているものの、庭はとても立派だし、瓦屋根の建物も風格があります。

なんでも、真田幸村の子孫である12代目の藩主の別邸を新築復元した建物だそうで、それゆえに「本陣」という名前がついているのだそうです。

正面玄関から中へ。

玄関橫に自動販売機と冷蔵庫が設置してありました。客室内に冷蔵庫がないので、こちらの冷蔵庫を共同で利用して良いとのこと。

自動販売機のラインナップはソフトドリンクのみなので、部屋でビールなど飲みたい場合は買ってきたほうが良さそうですね。

料金はほぼ市価で良心的でした。

帳場の前にはちょっとした売店があり、化粧品やお茶などを販売していました。この日は、お茶の無料試飲をやっているとのことでポットにお茶が入っていました。

チェックインし、部屋に案内してもらいます。

【部屋】★★★★☆ シンプルな和室だが寝具は寝心地よくWi-Fiの速度も良好

本陣は全5室の宿で、客室はすべて10畳の和室です。
平屋なので階段を上る必要はなく、浴室、客室、食事処がすべて1フロアにあります。

案内いただいた部屋は最も浴室に近い「梅」の部屋でした。夜通し入浴可能な宿なので、部屋がお風呂に近いのはうれしいですね。

それでは、ドアを開けて中へ。

部屋には既に布団が敷いてありましたが、10畳間なのでそれでも広々。

座卓は壁際に寄せてありました。1人なのでこの形は落ち着きますね。

ポットは湯わかし機能のないタイプ。お茶菓子は黒糖入りと思われる温泉まんじゅうでこれもおいしかった!急須はなく、ティーパック2つと湯呑みが置いてありました。

クローゼットの中には羽織、浴衣、帯、タオル、バスタオル、歯ブラシ。

基本的なものはしっかり揃っており、何の不満もありません。

エアコンは別にありますが、冬場の暖房はテレビの下にあるストーブを利用します。天気のいい日だったこともありますが、暖房もしっかり効いていて部屋はかなり暖かかったです。

座卓の上には食事時間や浴室、冷蔵庫の利用について書かれた紙が置いてありました。

実は書いてあることはすべて、お部屋に案内いただく際に口頭でも説明いただいていたのですが、後から見返せるのでこのように置いてあるのはとても助かりますね。

また、客室内の壁の目立つところ(テレビの橫)にWi-Fiのパスワードが掲示してあり、速度も十分速かったです。コンセントの数も多くて、スマホの充電やノートPC利用時に困ることもなく、快適なお部屋でした。

女性専用トイレは食事処の前にあり(他は男女共用)

本陣の客室にはトイレ・洗面所はなく、共用のものを利用します。
部屋のすぐ近くにあるトイレは男女共用で、食事処の前のトイレは女性専用とのことでしたので、私は専ら女性専用のほうを使っていました。

なんと、この日は私以外の宿泊客が全員男性で。それもあって共用のほうには行きにくかったのですが……女性専用があって良かったです。

女性用の札がかかっている右側のドアが女性用トイレ。突き当たりに見えるのが食事処です。

中に入ると洗面台が1台。
独立した「洗面所」はないので、歯を磨いたりするのもこちらか、あるいは脱衣所にある洗面所を利用します。

洗面台の上には紙コップや消毒用アルコール、化粧水や全身用ジェルなどが設置されており、ハンドソープと紙タオルもあって至れりつくせり。何の不自由もありません。

トイレの個室もきれいでウォッシュレット付き。暖房もついていました。

館内で天然の山水を使っているため、ウォッシュレットの水圧が弱い旨が掲示されていました。たしかに弱めでしたが、使えないほどではなかったです。

【風呂】★★★★☆ 夜通し利用可能な浴室2つを、空いているときに貸切で利用

本陣には浴室が2箇所あり、どちらも空いているときに貸切で利用します。

こんな感じで貸切札をかけてから中に入ります。

じゃらんの「浴室情報」では「男湯と女湯の内湯が1箇所ずつある」ということになっていたので、もしかしたら以前は貸切利用ではなく、男湯と女湯だったのかもしれませんね。

貸切札置き場の上に、温泉分析書が掲示してありました。

泉温45.8度、ph7.4、ほぼ中性、無色透明無味無臭の単純温泉ということで、そこだけ見るとあっさりしたお湯をイメージしますが……後述しますが良い意味で裏切られました。

浴室の入口にはさまざまなブランドのシャンプー&コンディショナーが置かれたシャンプーバーがあり。
お安めの宿泊料金なのにここまでしっかりと用意されている宿は少ないと思います。女性には特に、ありがたいサービスですね。

向かって右側、広めの貸切風呂

まずは右側の浴室へ。

入って正面に脱衣カゴが4つ並び、手前に洗面所。しっかりと清掃されており、清潔感がある脱衣所です。

洗面台の周りには、洗面所にもあった豆乳の化粧水&ジェルと、それとは別のブランドのクレンジングと化粧水、ハンドソープ、消毒用アルコール、ヘアピン、コットンと綿棒ヘアゴムのセット、ドライヤーが設置してありました。

ドライヤーは高級品ではないけれどちゃんと風量のあるもの。
ヘアブラシやコームは、客室や洗面所、脱衣所にはたぶんなかったと思うので、必要な方は持参しましょう。

では、浴室へ。

おお……良い……。

壁際にシャワー付きの洗い場が2箇所あり、シャワーの水圧も問題なし。

シャンプー&コンディショナーとボディシャンプーが設置してありました。
脱衣所の外にシャンプーバーもありましたが、私は浴室内に置いてあったパンテーンがけっこう好きなので、こちらを使いました。

体を洗って浴槽へ。

無色透明無味無臭、と書いてあったけれど、ほんのり黄色っぽい色がついていて、ほんのりモール泉ぽい香りもするような……。

浴槽に身を浸すと、気温低めのこの時期にちょうどいい、41~42度の適温のお湯です。
大きな窓があるので、開けて入ると風が入ってきて、露天風呂に入っているときのような爽やかな気分も楽しめます。

湯口からは常時、適温の源泉がドバドバとかけ流されていました。

成分的には単純温泉だそうですが、炭酸水素塩泉に近い成分だと思います。湯上がりは肌がすべすべになる、美肌の湯でした。

向かって左側、ややコンパクトな貸切風呂

次にもう1箇所の、向かって左側の貸切風呂へ。

こちらは脱衣所もややコンパクトで、脱衣カゴが3つ。

洗面台の上のアメニティやドライヤーは、もう1つの脱衣所と同等のものがセットしてありました。

では、浴室へ。

浴室・浴槽もこちらのほうがややコンパクトでしょうか。

でも、小さい浴槽のほうがお湯が入れ替わるのが早くて湯の新鮮さを感じやすかったりもしますよね。

1人で入るなら落ち着く広さ。こちらのお湯もやや黄色みがかっています。

窓を開けて、風を感じつつ青空を眺めつつ、1人でゆったりと湯浴みを楽しみます。

全5室の宿で貸切風呂が2箇所なので、満室の日は夕食前の時間帯などはもしかしたら混み合うこともあるかもしれません。
お湯もすばらしいし、早めにチェックインしてゆったりと楽しめたので、お風呂の満足度もかなり高かったです。

【食事】★★★★★ 利き酒セットを追加オーダーしたらつまみも追加で出てきてびっくり

本陣は食事の評判がかなり良かったので、期待して宿泊しましたが、期待以上のすばらしさでした。

食事は朝夕共に食事処でいただきます。

各テーブル毎にかなりしっかりとしたパーテーションがあり、他のお客さんが見えないようになっているのがうれしかったですね。

この日は私の他に男性1人客と、男性のグループ客が1組でした。

恐ろしいほど日本酒のラインナップ豊富!本陣のドリンクメニュー

こちら↓が、夕食時に卓上に置いてあったドリンクメニューです。

ビールは瓶のみですが各社あり、サワー、ソフトドリンク、焼酎、ワインと一通り揃っていてグラスワインもありました。

しかし……この宿はとにかく日本酒です!
ドリンクメニューの左上に「利き酒セット1000円」「プレミアム利き酒セット1650円」とあり(どちらもおつまみ付き・予約制)と但し書きがしてあります。

予約時に「利き酒セット」付きのプランがあり、このプランで予約するか、あるいは予約時に利き酒セットを申し込んでおくなどしておかないと、当日になって注文するということはできないのだそうです。

「しかし、利き酒セットってその場でお酒を注げばいいだけのはずなのに、なぜ予約しないと出してもらえないんだろう」

と思っていたのですが、その理由は後からわかりました。

そんなわけで日本酒のメニューです。お酒の名前の橫にある数字は、利き酒ではなく単品オーダーしたときのお値段です。

すごい品揃え……。1000円の利き酒セットはこの中から3種類を選び、1000円で提供されます。利き酒セットプランで予約していた場合は、1セット分がプランの料金に含まれています。

そしてこの他に「プレミアム」なお酒もありました。
「新政」や「十四代」など入手困難な日本酒が10種類ほど用意されており、こちらは3種類1650円で利き酒セットがオーダーできます。(利き酒セットプランで予約の場合は差額の650円を支払うことでオーダー可能)

それから「本日のサービス酒」として550円でオーダーできるお酒が何種類か。
こちらもいいお酒ばかりだと思うので、口を開けてから日が経つので早めに空けたいお酒なのかもしれないですね。

そして、こちらが食事処の隅にあったお酒の冷蔵庫です!見ているだけで興奮しますね。

ちなみに、左側に写っている黒い冷蔵庫は「プレミアム日本酒」だけが入っている冷蔵庫でした。光があたらないようにしているのかもしれませんね。

夕食はおつまみ(鮎の塩焼き)付きの「利き酒セット」プランで

本陣の夕食は18時ごろから一斉スタート。食事の用意ができると、部屋に声をかけてもらえます。

前菜と、卓上で調理する鍋があらかじめセットしてありました。

そして利き酒セットです!何も言わなくてもお水も一緒に出してもらえるのもうれしい!

とびきりおいしいお酒は酔っぱらう前に飲んでおきたくて……最初から「プレミアム」のセットでお願いしました。

新政、十四代、花陽浴……なかなか飲めない貴重なお酒ばかりです。

いただきます……!
そんなに大規模な宿というわけではないのに、こんなに日本酒を用意していたら品質管理が大変ではないのかしら……?と思っていたのですが、どれも状態がすばらしく、おいしいお酒です。

小鉢に入ったサラダは玉ねぎとおそらく小松菜?とツナ。マヨネーズベースの味付けでおいしい。

前菜はホタル烏賊の酢味噌、海老の真丈、鶏肉のせせりっぽい部位を黒胡椒をふって焼いたもの。
お品書きがなかったので、提供時に説明のなかった料理については食べてみての説明になり、食材など間違っている部分もあるかもしれませんがご了承ください。

こちらが加熱前の鍋。

立派なきのこ数種類に、おそらく上州豚、春菊などの寄せ鍋です。加熱前からおいしそうですが、食事が始まったタイミングで火を入れてもらいました。
「火を点けて大丈夫ですか?」とちゃんと聞いてくれたのもうれしかったです。個人的には、すき焼きなどの牛肉の鍋だと加熱し過ぎると固くなるので「これから食べる!」というときに着火したいのですが、豚肉なのですぐに火を点けてもらいました。

お刺身はまぐろと帆立、赤海老。山の宿だけどお刺身もおいしいです。

そして「熱いうちにどうぞ」と持ってきてくださった鮎の塩焼き。

実はこちらは、基本のコースに含まれる料理ではなく「利き酒セットに付いてくるおつまみ」なのだそうです。1000円の利き酒セットだけでもコスパいいと思っていたのに、おつまみもついてくるなんて……すご過ぎでは?付け合わせの「しそ巻き」も含め、日本酒との相性がすばらしいです。
そして「このおつまみが付くから予約なしでは提供できないのか!」と納得しました。

熱々で持ってきていただいた茶碗蒸し。

具だくさんな茶碗蒸しで、中には大きめの帆立や梅干しが入っていました。いわゆる「紀州蒸し」というやつですね。

ここで利き酒セットを追加!
「追加オーダーってできるのだろうか……?」と思いながら聞いてみると「大丈夫ですよ」とのことでオーダーしました。

スタンダードな1000円の利き酒のほうから「花巴」「佐久の花」「超裏 雅山流」を。うす濁りの花巴が特に好みでしたが、どれもすばらしくおいしい!

そして、日本酒をオーダーするときにご主人に「馬刺しって食べられます?」と聞かれたので「はい」と答えていたのですが……利き酒セットを追加すると、おつまみもまた付いてくるんですね!

馬刺しをしかも3種盛りで!上から時計回りに「ロース、もも、はつ」とのこと。辛味噌に醤油を入れたものを付けていただくという、食べ方にもこだわりが光ります。どれもすばらしくおいしかった!

そして、鍋がいい感じで煮えてきました。豚肉の寄せ鍋は野菜がくたくたになるまで煮て、少し冷めてきたぐらいが1番おいしい気がします。

野菜に隠れて加熱前は見えませんでしたが、鍋の中にタラも入っていました。
出汁の味もちょうど良く、おいしかったです!

そして料理も終盤。チーズたっぷりのトマトソースのココットグラタン。具は海老とブロッコリーです。洋風の料理も全部おいしいなー。

最後は肉料理でチキンソテー。スパイシーに焼いた鶏肉も、付け合わせのキャロットたぺとサラダもすべておいしかったです。

最後はご飯と蛤のお吸い物と漬けもの、そして……赤いのはほぐした筋子(たぶん)。

いくらよりはやや塩気が強く、飲んだ後の〆のご飯にぴったりの味わいでした。お酒もこの筋子をつまみにすべてなくなりました。

デザートのフルーツゼリーもしっかりと手作りされている味!大変おいしくいただきました。

朝食も品数豊富で、食後のコーヒーまですべておいしい

朝食は、7時30分か8時から。夕食の際に開始時刻を聞かれますので時間が来たら食事処に向かいます。

朝食のおかずもたっぷりあり、すぐそこに日本酒の冷蔵庫があるので、私はまたお酒が飲みたくなってしまいました。(さすがに注文しませんでしたが……)

サラダの野菜も新鮮で、ドレッシングもおいしい。

菜の花のお浸しやきんぴらごぼう、かぼちゃのサラダ、豆腐にのっている薬味もおいしい。

左上↓のなめこは、雑穀か何かで和えてあるのでしょうか……ご飯に合う味わい。

南蛮漬け、鯖の塩焼き、ミニオムレツ、明太子。

たっぷりの海老の味噌汁は味も香りも食欲を誘います。

焼き海苔に納豆。漬けものがあっさりとした味わいで食べやすかったのも良かったです。

最後に食後のコーヒーが。

こちらも、きちんと淹れられているのがわかる味。
最初から最後まで食と酒へのこだわりが感じられる宿でした。

食後は最後にお風呂に入りにいった後、10時ギリギリまで部屋でのんびりと過ごしました。

【再訪したい度】★★★★★ またすぐ泊まりに行きたい!と思ってしまったヒット宿

手頃な宿泊料金、すばらしい食事とすばらしいお酒。風呂も良く、1人で泊まりやすい。

本当にすばらしい宿で、とても気に入りました。
とにかく日本酒のラインナップが驚くほどだったので
「季節が変わればお酒の種類も変わるだろうし、また泊まりに行きたい」
と思っています。

少し前に泊まった宿で、鹿児島県の紫尾温泉にある「しび荘」という宿が大変気に入り、鹿児島だというのに同じ年のうちにもう1度泊まりに行ってしまったことがあるのですが……。

本陣はしび荘に出会ったときと同じぐらいの衝撃を受けました。

しかも、うれしいことに東京から行きやすい場所にあるのですから、きっとまたすぐに、泊まりに行ってしまうと思います。

【1人旅に優しい度】70点:1人でも快適に泊まれるし、泊まりやすさもうれしい宿

泊まりやすさ 15/20
ゴールデンウィークなど超繁忙期のみ1人泊不可のようだが、休前日は1人泊可能。
1人泊の料金アップは、2人で泊まったときの1人分の料金+2000円ほどで、良心的なほうだと思う。

食事場所の配慮 15/20
食事会場での食事だが、テーブルとテーブルの間にしっかりと視線を遮ることのできる間仕切りがあり、食事中に他のお客さんの視線が気になることはなかった。

プランの選択肢 10/20
アニバーサリープランや食事のグレードアッププランの1部は1人泊では予約できないが、かなり満足度の高い「利き酒セット」付きのプランが1人で予約できるのはありがたい。

ドリンクオーダー  15/20
日本酒好きならば利き酒セット付きのプランで予約すれば、1人でもドリンクオーダーに困ることはない。日本酒以外のお酒については品揃えは普通だが、私は日本酒が好きなのでかなり満足度が高かった。

フリーWi-Fi完備 15/20
室内でWi-Fi利用可能。速度も普通に速いし安定していた。

◆ お知らせ ◆
2020年10月に著書が発売となりました。
一人旅をもっと楽しみたい方に向けたエッセイです。
一人で泊まれるおすすめの温泉宿もたくさん紹介しています。
pFad - Phonifier reborn

Pfad - The Proxy pFad of © 2024 Garber Painting. All rights reserved.

Note: This service is not intended for secure transactions such as banking, social media, email, or purchasing. Use at your own risk. We assume no liability whatsoever for broken pages.


Alternative Proxies:

Alternative Proxy

pFad Proxy

pFad v3 Proxy

pFad v4 Proxy