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 Wi-Fiが遅いとき、その原因を究明するのは意外と難しい。インターネット回線や通信機器、Wi-Fiルーターの置き場所など、さまざまな要因が考えられるからだ。図1に原因究明のためのチェックシートを用意した。項目を1つひとつ確認して原因を探り、解決方法を試してみよう。

図1 Wi-Fiが遅いと感じるとき、原因を特定するのは意外と難しい。このチェックシートを参考にして原因を探り、解決策へと進もう
図1 Wi-Fiが遅いと感じるとき、原因を特定するのは意外と難しい。このチェックシートを参考にして原因を探り、解決策へと進もう
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まずは通信インフラ 次に設置場所をチェック

 恒常的に遅いと感じているなら、ネット回線や通信機器といった土台の部分を点検しよう。まずは回線からだ。

 光回線は高速通信が売り物だが、10年以上前に契約したままならスペックを再確認(図2)。特にマンションは注意が必要だ。最大通信速度100Mbpsの光回線でも、建物内がメタル回線のVDSL方式だと実効速度が遅くなる。もっと高速な回線が利用可能になっていないか調べてみよう。

図2 光回線に契約したのが10年以上前なら、回線自体が遅い可能性がある。まずは契約内容を確認し、もっと高速なサービスが利用できないか調べてみよう
図2 光回線に契約したのが10年以上前なら、回線自体が遅い可能性がある。まずは契約内容を確認し、もっと高速なサービスが利用できないか調べてみよう
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 Wi-Fiルーターも10年以上前に購入した製品や、それ以降の製品でも低価格モデルの場合、規格が低速なWi-Fi 4かもしれない(図3)。

図3 10年以上前に購入したり、価格が安かったりしたWi-Fiルーターは、規格がWi-Fi 4かもしれない。それでは高速な光回線を使っていても宝の持ち腐れだ
図3 10年以上前に購入したり、価格が安かったりしたWi-Fiルーターは、規格がWi-Fi 4かもしれない。それでは高速な光回線を使っていても宝の持ち腐れだ
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