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自作キーボード用キースイッチの選択について

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キーボードを自作したいけどキースイッチに何を選べばいいかわからん、という人向けの解説です。

キースイッチの種類

大まかに分けて「Clicky」「Linear」「Tactile」という3種類があります。

Clickyというのは押したときにカチカチいうやつです。一番メカニカルキーボードらしさがありますが、音がうるさいというデメリットもあります。

Linearというのは押したときにクリック感がないやつで、ぎゅっと押し込むとひっかかりなしに底まで到達します。ただしキー入力自体は半押しくらいで反応するので、慣れると軽く打てるようです(私は使ったことないですが)。

TactileというのはClickyとLinearの中間みたいなやつで、真ん中あたりに軽いひっかかりがあるタイプです。

(2022-06-13追記:2018年当時はタクタイル派だったのですが、現在ではすっかりリニア派に変わってしまいました。軽く打ちたい・速く打ちたいという指向だと、ひっかかりはないほうがいいみたいです。)

おすすめのキースイッチ

現在では日本国内でも本当にいろんなスイッチが買えるのでおすすめというのも難しいのですが(贅沢な悩みですね)、「定番」「無難」ということであればこのあたりでしょうか。

  • Gateron Red (リニア 45g)
  • Gateron Brown (タクタイル 45g)
  • Kailh Box Red (リニア 45g)
  • Kailh Box Brown (タクタイル 45g)

いずれも10個500円くらいで入手できます。

このへんを基準として、「重ため」「軽め」「高速(少し押し込むだけで入力できる)」「静音」などキースイッチごとにさまざまな個性があります。あとは「滑らか」「押し心地がいい」「音がいい」「見た目がかわいい」などの要素もありますが、このあたりを気にしだすと沼まで一直線なので気をつけましょう。楽しいぞ。

触ってから選びたい

キースイッチは叩いてなんぼですので、カタログだけで選ぶのはなかなか難しい面もあります。東京には遊舎工房さんという自作キーボードの専門店があるので(あと岐阜の白銀ラボか)、触ってから選びたい人にはおすすめです。また、Cherryの赤軸・茶軸あたりであればこれらを装備した市販のキーボードがあるため、ヨドバシカメラとかで発見できるかも。

それ以外だとTALPさんがたまにキースイッチのおためしセットを販売しています。

ピン数を選ぶ

キースイッチを購入する場合、3pinと5pinが選択可能になっている場合があります。3pinというのは真ん中の大きなでっぱりと、信号を伝えるための2本の金属ピンのことで、5pinの場合はそれにさらに小さいプラスチックの2本の足が付きます。

使い分けですが、自作キーボードキットには

  • a) 3pinでないとだめ
  • b) 5pinでないとだめ
  • c) どっちでもいける

という3パターンがあるので、自分の作りたいキーボードの仕様を確認して選択しましょう。

a)の「3pinでないとだめ」というのは、基板に穴が3つしか空いていないので5pinが刺さらないというタイプです。このタイプはニッパーで足をカットすれば5pinも使うことができます。

b)の「5pinでないとだめ」というのは、スイッチプレートが無く基板に直接キースイッチを付けるタイプです(いわゆる「PCBマウント」)。筆者の知る範囲では霞襲が該当します。

上記を反転すると、「基板に穴が5つ空いている」かつ「スイッチプレートがある(プレートマウント)」キーボードであればc)の「どっちでもいける」ということになります。経験的にはこのタイプが一番多いです。

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