Ubuntuは,WindowsやMac OSに次ぐ第3のデスクトップPC向けOSの選択肢と呼ばれていた。大手PCメーカーの米Dell社が販売するデスクトップPCのプレインストールOSにも採用され,ニューヨーク・タイムズなどの一般紙がオンライン記事でUbuntuを取り上げた。 筆者自身,2008年4月にリリースされた「Ubuntu 8.04 LTS」を使ったときにはそう感じた。ハードウエアのドライバを組み込まなくても多くの周辺機器が動作するし,さまざまなアプリケーションが簡単にインストールできる。ほとんどの操作がGUIから可能で,明らかに他のディストリビューションよりも便利であるというのが,その理由だ。 しかし,最近リリースされたUbuntu 9.04やUbuntu 9.10を使ってみたところ,そのような考えはなくなりつつある。使い勝手は,FedoraやDebian GNU/Linuxなどの
