21日午前6時50分ごろ、鹿児島県南九州市頴娃町(えいちょう)のJR指宿枕崎線御領(ごりょう)―石垣間で、指宿発枕崎行きの普通列車(1両編成)の車輪が空転するトラブルがあり、76分の遅れが出た。大量発生したヤスデが線路に群がり、踏みつぶした車輪がスリップしたらしい。このトラブルで2本が運休し、3本が遅れ、約200人に影響が出た。 JR九州によると、トラブルのあった列車の通過後、線路を点検したところ、ヤスデはいなくなっていたという。 ヤスデはムカデに似た節足動物の一種で体長は数センチ。落ち葉の下など湿った所にすみ、春と秋に異常発生することがある。 鹿児島県の薩摩半島南部では1999年秋にもヤスデが大量発生し、同市頴娃町の指宿枕崎線で列車の車輪が空転するトラブルが起きている。