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日本でも注目されている韓国のベストセラー本『反日種族主義』が、引き続き売れている。ソウルにいるデイリーNKジャパン記者によれば、ソウル市中心部の大型書店で今週も総合ランキング1位である。 李栄薫(イ・ヨンフン)ソウル大学名誉教授ら、6人の学者の共著である同書のテーマをざっくり言うと、「歴史問題に関する嘘や無知、誤解に基づく韓国の『反日』は、未発達な精神文化の表れであり、これを克服しなければ韓国社会の発展はない」というものだ。 最近の韓国社会の雰囲気とは真逆に置かれる内容だが、否定派も含め、同書を手に取る人が圧倒的に多いのも韓国社会の現実なのだ。日韓関係の悪化を受けて、歴史関係の書籍が全体的に売れているというが、同書に追随する本は見当たらない。 ただ、前出のデイリーNKジャパン記者によれば、同書が売れに売れながらも、その内容に基づく「大論争」が始まる気配はまだ見えないという。同書は従軍慰安婦
Daniel Smithさんの著作,Dynasties and Democracy: The Inherited Incumbency Advantage in Japan の書評を依頼されて書きました。年度末〆切だったのに遅れてしまいご迷惑をおかけして本当に申し訳ないです…。相変わらず英語は下手でしょうがないのですが,最近は適当に日本語で書いたものを英語にするという技術を覚えて多少の省時間化を図ることができるようになってきた気が…(意味なくポジティブ)。それはともかく,本自体面白いものだと思うので,一部をご紹介したいと思います。 「世襲」は日本政治ではしばしば観察されるもので,固有の文化によるものだと解説されることもあるわけですが,本書で著者は比較の視点から,世襲が日本における文化を反映しているものというよりも,選挙制度を中心とする政治制度の配置によって生み出されているものであることを明
普通のレビューはAmazonやブログにたくさんありますので、ちょっと違った書き方で書いてみます。まず、こちらの全文を引用してみます。 livedoor ニュース - 日本人が英語ができないのは、文法が苦手だからだ 日本人はなぜ英語ができないのだろうか。正確に言うと、なぜ英語のできる日本人が、極端に少ないのだろうか。理由は、勉強が足りないから、特に文法が分かっていないからだと思う。 単語をしっかり覚え、文法を学び、十分に練習すれば、外国語はできるようになる。多くの日本人は、単語をちゃんと覚えていないし、文法もあまり分かっていない。練習も足りない。だから、英語ができないのだろう。 マスコミは以前「日本人は会話は苦手だが、文法は得意で、読み書きはできる」と言っていたが、これは嘘だ。実際には会話だけでなく、文法も読み書きも苦手だ。翻訳家などが訳した本には、誤訳や意味不明な訳文がある。読み書きがちゃ
●Tyler Cowen, “Economics and Philosophy reading list”(Marginal Revolution, May 5, 2004) 「経済学と哲学」と名付けられた講義を受け持つことになったとしたら、どんな文献をリーディングリスト(課題図書一覧)に加えたらいいだろうか? ブラッド・デロング(Brad DeLong)がこちらのエントリーでその腹案を開陳している。私なら、デレク・パーフィット(Derek Parfit)の『Reasons and Persons』(邦訳『理由と人格』)もリストに入れることだろう。ジャン=ジャック・ルソーの著作も追加するかもしれない。 ルソーは、『人間不平等起源論』の中で、「富」(wealth)と「厚生」(welfare)を同一視することに疑問を呈していて、市場社会は皆をして「承認欲求の罠」に追いやる――誰もが「他者からの
村上式英語勉強法の特徴この本で紹介されている英語勉強法のコンセプトは本当の意味で使える英語を効率的に最短で身につけるです。 その勉強法の特徴をまとめると以下の2つ。 1.必要なことしかやらないこの本では英語の勉強を「リーディング」「英単語」「リスニング」「スピーキング」の4つに分け、それぞれ章立てしてやるべきことがまとめられています。 村上さんも「やる必要なし」「捨てていい」事を明確にし、徹底的に無駄を排除した効率学習で独学で英語をマスターされてます。 この本が薄いのも本当にやるべきことだけに絞っているからだと言えるでしょう。 2.英語は”勉強”ではない、筋トレだ語学を身につけるというのは自転車に乗る練習をするようなもので、知力は必要とされないし別に頭で考えることでもありません。体に英語を覚えさせる。英語を使える筋肉を追加していく。と言ったイメージでトレーニングを進めていきます。 学生時代
Deliberative Mini-publics: Involving Citizens in the Democratic Process 作者: Kimmo Gronlund,Andre Bachtiger,Maija Setala出版社/メーカー: European Consortium for Politcal発売日: 2015/06/01メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログを見る↑ペーパーバック版が出ていたので、購入。Choosing Not to Choose: Understanding the Value of Choice 作者: Cass R. Sunstein出版社/メーカー: Oxford Univ Pr発売日: 2016/12/01メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログを見る#republic: Divided Democracy in the
1)堀雅晴先生から、『現代行政学とガバナンス研究』(東信堂、2017年)を頂きました。どうもありがとうございます。 現代行政学とガバナンス研究 作者: 堀雅晴出版社/メーカー: 東信堂発売日: 2017/04メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る2)中北浩爾さんから、『自民党――「一強」の実像』(中公新書、2017年)を頂きました。どうもありがとうございます。自民党―「一強」の実像 (中公新書) 作者: 中北浩爾出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2017/04/19メディア: 新書この商品を含むブログ (8件) を見る3)編者の中谷義和先生と高橋進先生、および、寄稿者の松尾秀哉さんと渡辺博明さんから、中谷義和・川村仁子・高橋進・松下冽編『ポピュリズムのグローバル化を問う――揺らぐ民主主義のゆくえ』(法律文化社、2017年)を頂きました。どうもありがとうございます。
3月末に集中的に本が出ている気がする。 モラルの起源――実験社会科学からの問い (岩波新書) 作者: 亀田達也出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2017/03/23メディア: 新書この商品を含むブログ (3件) を見る日本の近代とは何であったか――問題史的考察 (岩波新書) 作者: 三谷太一郎出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2017/03/23メディア: 新書この商品を含むブログ (10件) を見る↑まだ序章「日本がモデルとしたヨーロッパ近代とは何であったか」を読んだだけだけれど、某さんが言っていたように、確かに名著の予感がする。カウンター・デモクラシー――不信の時代の政治 作者: ピエール・ロザンヴァロン,嶋崎正樹出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2017/03/29メディア: 単行本この商品を含むブログ (3件) を見る↑ロザンヴァロンの『カウンター・デモクラシー』の翻訳
モラル・エコノミー:インセンティブか善き市民か 作者: サミュエル・ボウルズ,植村博恭,磯谷明徳,遠山弘徳出版社/メーカー: エヌティティ出版発売日: 2017/03/21メディア: 単行本この商品を含むブログ (3件) を見る暴力と社会秩序:制度の歴史学のために (叢書 制度を考える) 作者: ダグラス・C・ノース,ジョン・J・ウォリス,バリー・R・ワインガスト,杉之原真子出版社/メーカー: エヌティティ出版発売日: 2017/03/21メディア: 単行本この商品を含むブログ (4件) を見る自由の秩序――リベラリズムの法哲学講義 (岩波現代文庫) 作者: 井上達夫出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2017/03/17メディア: 文庫この商品を含むブログ (3件) を見る
最近、研究者の知り合いがたくさん本を出して、それを送って下さるので、この半年ほどにいただいたものをまとめてご紹介。皆様、あらためてありがとうございます。 記憶と追悼の宗教社会学 作者: 粟津賢太出版社/メーカー: 北海道大学出版会発売日: 2017/02/08メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る研究者仲間の粟津さんの博論を本にしたご著書。僕も最近沖縄の慰霊について調べつつあるので、常に粟津さんの御論攷は参考にさせてもらっています。異教のニューカマーたち: 日本における移民と宗教 作者: 三木英出版社/メーカー: 森話社発売日: 2017/01/05メディア: 単行本この商品を含むブログを見る三木先生とは、関西に来てから仲良くしていただいているが、今回は三木先生を中心とした科研の成果。幅広く日本にやってきたニューカマーの宗教生活を追っている。僕にとっては、沼尻正之先生のハ
上野さんの公開質問状に対する回答を読みました。新聞記事については、編集のこともあるし(こちらが、一生懸命話しても、記者はだいたい自分が書きたいことしか切り取らず、話者に記事をチェックさせない場合もあるので)、上野さんの真意もよく理解できなかったので、意見を表明したいとは思っていなかったのですが、上野さん自身の返答を受けて、自分との違いをはっきりと認識しました。 わたしは、シティズンシップ(国籍・市民権・市民であること・市民としての資格・市民らしいふるまい、などの意味)の研究もしてきましたーー上野さんが、歴史的背景が異なるとして言及しなかった北米ですがーー。研究上、やはり、富裕国に向かう労働移民の問題は、ずっと大きな問いでした。そのなかで、上野さんが主張されている、あたかも移民問題が、国策=主権国家が受け入れる・受け入れないを一方的に判断できる「裁量圏内」にあるという考え方は、すでに80年代
アメリカの次期大統領にトランプ氏が選ばれたことを受けて、東京都内の書店にはトランプ氏の支持層とされる白人労働者層の現状を描きアメリカでベストセラーになった回顧録が並べられ関心を集めています。 タイトルは「ヒルビリー・エレジー」、日本語で「田舎者の哀歌」という意味で、ヴァンスさんが貧しい暮らしや両親の離婚などを乗り越えて名門大学を卒業し、起業するまでを、失業や貧困にあえぐ地方の白人たちの現状とともに描いています。 回顧録では、大学に合格したヴァンスさんに対し父親が、合格するために「願書で黒人かリベラルのふりをしたのか?」と尋ねるエピソードが紹介されるなど、マイノリティーだけが優遇されているとして、疎外感や不満をつのらせる白人たちの姿が描かれています。 ボストン在住のエッセイストで、大統領選挙を取材した渡辺由佳里さんは「白人労働者層は、自分たちだけが社会から取り残されていると不満を抱き、トラン
英文法の良書と呼ばれるEnglish Grammar in Use(イングリッシュグラマーインユーズ)について詳しく説明する。 具体的には、English Grammar in Useの世界での評判や学習者の評価・レビュー、種類と学習レベル、学習メリット、そしてその使い方や勉強法までを詳しく解説する。 初版発行から30年超、全世界1500万部発行(シリーズ累計)の実績を持つ、この本のクオリティと信頼性は間違いないのだが、洋書ということもあり日本語で書かれたインターネット上の情報はひどく断片的で、ユーザーが正しい情報にアクセスすることが難しい。 そこでこの記事では、散々に散らばっている情報を一箇所にまとめてみたい。 目次 各項目に分けてEnglish Grammar in Useについて詳しく解説していくが、かなりのボリュームになってしまったので、以下の目次から興味のある項目を選んで読んでい
正義のアイデア 作者: アマルティアセン,池本幸生出版社/メーカー: 明石書店発売日: 2011/12/01メディア: 単行本購入: 35人 クリック: 1,631回この商品を含むブログ (32件) を見るグローバル化する世界と「帰属の政治」――移民・シティズンシップ・国民国家 作者: ロジャース・ブルーベイカー,Rogers Brubaker,佐藤成基,?橋誠一,岩城邦義,吉田公記出版社/メーカー: 明石書店発売日: 2016/10/27メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見るユリイカ 2016年11月号 特集=こうの史代 ―『夕凪の街 桜の国』『この世界の片隅に』『ぼおるぺん古事記』から『日の鳥』へ 作者: こうの史代,片渕須直,のん,西島大介出版社/メーカー: 青土社発売日: 2016/10/27メディア: ムックこの商品を含むブログ (11件) を見る↑雑誌『ユリイ
10« 123456789101112131415161718192021222324252627282930»12 数か月前の「「経済学的に正しい」ことへの絶対的信頼感」というエントリで引用したtweet主から新たにtweetがあって、追記しましたのでお知らせします。ついでに、これも以前読んだ本からこのように様々な「経済学的な正しさ」が群雄割拠する現状についてメモしておきます。 大半のエコノミストの喧伝に反して、経済学には新古典学派の1種類しかないわけではない。本章では少なくとも9つの学派を紹介する。 これら学派は不倶戴天の敵どうしというわけではない。むしろ互いの境はえてして漠然としている。経済学を概念化し説明する上ではさまざまな方法があること、いずれの学派も優位性を主張したり唯一の真理を自称できないことがわかればいいのだ。 ケンブリッジ式 経済学ユーザーズガイド ハジュン・チャン著/酒
北欧諸国といえば、税金は高いが充実した福祉が存在し、経済は概ね堅調でしかも労働時間が短く、民主的で腐敗の少ない政府を持ち、そのうえ、シンプルでオシャレな家具が溢れる地上の楽園というようなイメージ゙があるのかもしれない。実際に英国にあるレスター大学の心理学部の「人生の幸福度指数」という調査では、デンマーク人が人類でもっとも幸福な国民に選ばれている。2011年に国連が行った世界幸福度レポートでも1位がデンマークで2位がフィンランド。ノルウェーが3位でスウェーデンが7位という結果もある。 HONZでも最近、新メンバーの堀内勉が『フィンランド人が教える本当のシンプル』と言う本のレビューを書いている。本書によればフィンランド人は朝の8時から仕事を始め夕方の4時くらいで仕事を切り上げる。仕事と家族、そして個人の自由な時間とのバランスを大切にしており、夏休みは平均で4週間もあり、多くの国民が田舎にコテー
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