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講談社では、日本の漫画の質的向上をはかり、その発展に寄与するため、昭和52年から「講談社漫画賞」を設けて、毎年最も優れた作品を発表した漫画作家を顕彰いたしております。本年度の漫画賞選考委員会は5月14日に開かれ、「第48回講談社漫画賞」少年部門・少女部門・総合部門の3部門を決定いたしました。講談社漫画賞のシンボルとして山形博導氏制作のブロンズ像「MEMORY」が受賞者に贈呈されます。 今回初めて審査に加わって選考会の熱を肌で感じることができました。 少年部門は定番のバトルを個性的な絵と多彩な技で魅せてくれる『ガチアクタ』に票を入れましたが、やはりこの傑作を無視できないと『葬送のフリーレン』に決まりました。 少女部門は全作素晴らしく、読んでいる間ずっと幸せでした。その中で、まだ3巻なのにキュンが止まらなかった『きみの横顔を見ていた』に気付いたら1票を入れていました。どの恋も上手くいってほしい
大成功を収めた人物が堕ちていくさまは、そんじょそこらのドラマよりずっと面白い。しかもその男が、とんでもない悪党であったなら、人の不幸を笑うなんて……という罪悪感を感じずに済むわけで。 「宇宙戦艦ヤマト」のプロデューサーで原作者の西崎義展(よしのり)氏。この破天荒なカリスマの人生は、まさに因果応報を地でいくものでした。 今年の1月、「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」が劇場公開されましたが、テレビアニメとして最初に放送されたのが1974年。44年経った現在も続編がつくられる「宇宙戦艦ヤマト」は、日本のアニメの歴史を変えた画期的な作品だということは、多くの方の知るところです。しかし、その歴史の裏側で、こんなにもドロドロとしたことが起きていたとは……。 まず、この西崎氏、元々、何者なのかというと、裕福な名家の長男で、北島三郎など大物歌手の公演プロデュースを年間200もこなす芸能プロデューサー
将棋棋士は人類の代表! 将棋を指して生活している。懸命に勉強し、年に50局くらい戦い、勝てば笑い、負ければ自分のせい。勝ち負けだけに支配された世界。それはまるで人生の縮図だ。棋士は、どんな人たちなんだろう? 何を食べて、何時間寝ているんだろう? 勝負師でも無頼でもない、リアルな将棋棋士の毎日を棋士の妻が漫画にしました。ノンフィクションです! (*雑誌掲載時の原稿を使用しています)
SNSで性別問わず大反響! 発売即重版・Amazonランキング(コミック部門)1位獲得!! 前田一朗、38歳、独身。平凡なサラリーマン。 ある日、自分の疲れきった顔とたるんだ体を目の当たりにしてショックを受けた一朗は一念発起、スキンケアやメイクを始めてみることに。 薬局で出会ったコスメ大好き女子のタマちゃんを「師匠」と仰ぎ、失敗や迷いを繰り返しながら、自分を労(いた)わることの大切さやメイクの楽しさに目覚めていく。 メンズ美容をめぐるドキドキの冒険が始まる!
“別の存在”がこちらを見ている 「事件」なんて規模じゃ収まらない乱れには「事変」という名前が与えられる。テロ、災害、疫病といった大きな乱れに吹っ飛ばされるたびに、私たちはそれ以前の世界をふりかえり「すべてが変わってしまった」「もう後戻りはできない」と気づく。『ダーウィン事変』も私たちをかき乱し、遠い世界に連れて行ってしまう嵐のようなマンガだ。 “ヒトではない存在”が、私たちと同じ言語を使って、こちらに問いかけてきたら。 私が人間である感じを、私はいったいどう説明したらいんだろう。彼は“チャーリー”。アメリカ中西部のミズーリ州で暮らす、高校に通いはじめたばかりの15歳だ。 人間が動物の側に立ち、「肉食の人間」に向かって復讐をはじめたら。 彼らは“動物解放同盟(ALA)”。テロ行為による無差別殺人を仕掛ける犯罪集団だ。アメリカの都市部ではALAによるテロが頻発している。 ALAはかつて“チャー
■トマトソースのパスタはジュースで作ろう! 人気の落合シェフ直伝「トマトソースのバターパルミジャーノ」 テレビでも人気「ラ・ベットラ」の落合務シェフ。「シェフのレシピ通りに作ったら、おいしくできる」と評判です。料理はいい素材よりも「腕」。「腕」とは「経験」「知識=理屈」「技術」。経験と技術はもう実践あるのみ。ただ「知識=理屈」が加われば、料理の上達は違ってくるとシェフはいいます。 知識=コツがつまった著書『「ラ・ベットラ」落合務のパーフェクトレシピ』からパスタの基本を教えていただきました。(全3回) ■トマトジュースで作る トマトソースのバターパルミジャーノ トマトソースを作るなら、トマトジュースで作ろう。トマト缶で作るよりも早いし、簡単だし、なによりもおいしい! 余っても飲めるしね。どちらも同じトマト。塩の入っていないジュースを煮詰めて、自分で作ってみたらすごくうまい具合にできた。だから
マンガアプリ「マガポケ」が放つオリジナルコミック『雨の日も神様と相撲を』2巻発売! ボーイ・ミーツ・ガール&カエル……!? これは、両親を突然の事故でなくした逢沢文季(ふみき)が引っ越した村で体験した不思議な不思議な話──『カエル』と、『相撲』と、『殺人事件』の奇妙な関係性、ついでに、『とある女の子』との出会いの物語だ。 『虚構推理』の城平京による青春×神事×ミステリ!
「こちらの行動に問題があるわけでもないのに、なぜか理不尽な攻撃を仕掛けてくる」、そんな危険な隣人が増えている……。ストーカーだけではありません。なかなか止むことのないハラスメント、モンスターペアレンツ、モンスタークレーマー……。身に覚えのないことで責められる、誤解を解くこともできず一方的な悪口・ウワサに悩まされる、一言いうと逆ギレされる、息苦しいことが増え安心できる場所がどんどん狭くなっていく……。 この本は、そのような「危険な隣人」がなぜ生まれたのか、そしてそれから身を守るにはどうすべきかを具体的な事例(ケースワーク)、さらに脳科学や心理実験を参照しながらやさしく解き明かしたものです。 本人は“正義”のつもりなのかもしれませんが、それが「悪意」を生むのはなぜでしょうか。その原型ともいえるのが「いじめ」なのです。「いじめ」の発生するメカニズムはどのようになっているのでしょうか。それは、 1
「日本の漫画は海外でも大人気!」 そんな話をよく聞くけれど、ホントに“大”人気なの!? 実際はどれぐらいの人気なの!? 講談社の国際ライツ事業部の森本達也と加登絵梨佳に、海外の“リアル”な漫画市場を聞いてみました! 動画配信プラットフォームの台頭で原作漫画にも着火! ――日本と比べて、海外で漫画はどれぐらい人気なんですか? ライツ・メディアビジネス局 国際ライツ事業部 森本達也 森本: 市場の規模を金額で見てみますと、日本は約4,400億円、海外は合算して約1,000億円弱ではないでしょうか。もっとも大きいアメリカでも約250億円ほどです。 ※ 講談社推定 日本のほうが圧倒的に売り上げは大きいですね。 ――「日本の漫画は世界に広まっている」とはよく耳にしますが、成長率はどうなんですか? 森本: 大きく成長しているのは確かです。 講談社だけで見ても、この7〜8年ほどで海外漫画出版関連の売り上
2020年1月号から大胆にリニューアルした文芸誌「群像」。1946年創刊という歴史ある雑誌に、これまでの純文学作品とともに、近年発表の場が失われつつある「論」のラインナップが新たに加わった。そこには、社会との接点を大事にした総合雑誌を目指す意図があるという。昨年6月に編集長に就任し、今回のリニューアルを決断した戸井武史に、新生「群像」における目論見や、それをとりまく背景について聞いた。 “読解者”を増やすきっかけの場にしたい ──今回のリニューアルではデザインが大きく変わったのが印象的です。文芸が苦戦するなか、やはり新しい層を取り込もうという意図があったのでしょうか? もちろん、そういう意図はあります。編集長が変わってデザインが変わるというのはわかりやすいと思うのですが、デザイナーの川名潤さんも、そのあたりはかなり意識的にやってくれました。雑誌というのはだいたい統一感を持たせるものですけれ
相対性理論という難解な理論・学問の入門書はあまたありますが、この本ほど読むものを楽しくその世界へ誘ってくれるものはそうはありません。一気に読めて、アインシュタインがどのように相対性理論を発見していったのか、そしてその理論が私たちになにをもたらしているのかが手に取るようにわかります。入門書のマスターピースです。 難解さを溶かせるユーモア アインシュタインというと舌を出した写真が有名ですが、その写真からもわかるように彼は人間味、ユーモア精神に満ちた天才でした。(そういえばファインマンもですが物理学者にはユーモア溢れる人が多いのでしょうか) この本もユーモア精神ではアインシュタインにひけをとりません。 飛行機に乗って、高い空の上から海と空の境目をみたときには、大地は丸いと感じるだろう(ほんとかいな)。いや、少なくとも、月が地球の影に入って起こる月食のとき、月に映える地球の影のフチをみたときに、地
■血圧は自力で下がる【2】 1日1分の降圧体操で一生血圧の上がらない体に! 年齢とともにジワジワ上がってくる血圧。その原因は、加齢によって血管が硬くなっていることにあります。そこで鍵を握ってくるのが、NO(一酸化窒素)という血管を柔らかくしてくれる物質。『1日1分で血圧は下がる! 薬も減塩もいらない!』の著者・加藤雅俊先生に、効率よくNOを分泌する体操を教えてもらいました。 血管を柔らかくする物質・NO(一酸化窒素) 現在、推定4300万人以上いると言われる日本の高血圧患者。でもそのうちの大半は、脳にも心臓にも異常のない「本態性高血圧」です。 このような場合、「血圧が高いから」と安易に薬で下げるのではなく、まずは自力で下げる努力をしてほしいと思います。薬を飲むのは、それでも下がらなかったときで遅くはありませんから。 とはいえ、「どうすれば血圧を下げられるの?」と思った人も多いことでしょう。
わたしたちは日常生活において、「日本人」や「日本語」「日本文学」「日本料理」など、「日本」という名のつく言葉をよく使い、それに疑問を抱くことはありません。しかしこの名称について改めて振り返ってみると、国家、国旗、国号は制度として定められていますが、「日本」という名称の成り立ちや意味について、小学校や中学校などで教えられることはなかったはずです。 今回は、この非常にあいまいな「日本」という国の名前がいつからあるのか、後漢の時代にまで遡り、時代の流れとともに変わっていく意味を追いかける、ロマンあふれる1冊をご紹介します。 初出は「倭」。それが「日本」となっていくターニングポイントは? 「日本」という名の意味はとてもあいまいといえます。実は明治以来の国定教科書に、「日本国」という国号を教えたものは見られません。昭和戦前期に天皇を中心とした国体が強調されたときも、国号の意味が正面に押し立てられたこ
人生には遊びが大切だ──。気分として心にあっても、言葉にすると空々しい。働く大人はそれどころではない。それでも、ひとが「遊び」の大切さを思うのは大人になって子どもが遊ぶ姿に接し、自分にないその真剣さに触れたときだ。 人間社会も「遊び」をすっかり無くしたとき、ようやくその大切さに気づくのだろうか。だとすれば、20世紀を代表する歴史学者ヨハン・ホイジンガは人類の気づきを少しだけ先取りしていた。 『ホモ・ルーデンス』が発表されたのは今から80年前の1938年である。その後、「遊び」をめぐる如何なる言説も本書を素通りすることはできないほどの、まさに古典中の古典だ(本書を発展的に継承したのがロジェ・カイヨワ著『遊びと人間』である)。 ホイジンガ曰く、人間とは「ホモ・ルーデンス=遊ぶ人」のことである。遊びは文化に先行しており、人類が育んだあらゆる文化はすべて遊びの中から生まれた。つまり、遊びこそが人間
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腰痛の原因の大半は、座り方にあります。実は、多くの人は、日頃から腰に負担をかける座り方をしてしまっているのです。 そんな問題を解決するべく、整形外科医の中村格子先生が体に負担をかけない、疲れない座り方を考案しました。その座り方が紹介されているのが、『医師が教えるゼロポジ座り 疲れない、太らない、老けない』です。今回は、本書の一部を抜粋してご紹介。デスクワークの方や腰痛でお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。 日本人は一日に平均7時間も座っている! 今、“座りすぎ”の悪影響が、世界各国で注目されています。 特に欧米では、座りすぎが及ぼす害についての論文がとても多く、“座りすぎは喫煙と同じくらい体に悪い”“座りすぎはがんのリスクを高める”など、さまざまな研究結果が報告されています。 オーストラリアもそんな国のひとつで、国を挙げて座りすぎ対策に取り組み、座りすぎ防止キャンペーンの動画も作られ
「格差」という言葉はたとえ差(=溝)があってもチャンスとやる気があれば埋められるかもしれない……そう思わせる雰囲気も漂わせていましたが、もはやそれは幻になっています。「格差」は単に経済的な差だけではありません。全社会的な差であり、疾病率を考慮に入れれば人間的な生活、生存自体の差となっています。 「持てる者」は総じて教育機会、就業機会(地位の相続などを含めて)、健康機会等に恵まれており「ますます持てる者」という優遇(?)の連鎖の中に置かれ、「持たざる者」は真逆の劣悪の連鎖に置かれています。この圧倒的な違いを「乗り越え可能」なようにも聞こえてしまう「格差」という言葉で語っては問題点が見えにくくなってしまいます。 著者がいうように、日本の社会には明らかに「階級社会」となっています。かつて一億総中流という言葉が喧伝されました。そこには当時の世論調査のミスリードだった部分もあったようですが、それはと
お金という名の“濃霧”を楽しく晴らせる 30歳をこえた頃から不思議と「で、どうなの?」な話に出くわすようになった。婚活やってる? 卵子凍結保存って興味ない? ……さして仲がいいわけでもない女からそんなジャブが来ても真剣に答えるわけがないのだけど、そういう人ですら踏み抜こうとしない奇跡の地雷がある。 「お金」の話だ。 卵子を保存するのにも、ふらっとNYへ行くのにも、とにかくお金は必要なのに。私、お金使うのめっちゃ好きだし、お金増やしたいのに! こっちの話の方がよっぽど聞きたいのに。 考えるのが苦手だから? なぜ苦手? 不安だから? 濃霧だ。どこからどう歩き出せば……引き返すこともできず棒立ち。 本書『「不安なのにな~んにもしてない」女子のお金入門』は、そんな濃霧を晴らす第一歩としておすすめできる。FP(ファイナンシャルプランナー)の著者が、自分で書いたイラスト付きで、わかりやすく、優しい語り
わたくしごとですが40歳になりました。冒頭からいらぬ告白をすみません。40歳になったことの精神的ダメージが想像以上に大きかったので、つい……。 頭ではわかっていたけれど、実際迎えてみると信じられないというか受け入れられない自分がいました。 「老い」の実感。やはり「老い」は怖い。 40歳になった瞬間一気に届いた特定健診やがん検診の受診票。(ああ……受け入れたくなくてまだ受診していない) それらを目の前に、否応なく「あなたは病気の可能性がある、そうでなくても近い将来病気になるのよ! 弱っていくのよ!」と言われているようで辛い……。 老いといえば、自分だけでなく周りも同時に年を取っていくわけです。夫はアラフィフ。夫の両親は2人ともガンで既に亡くなっています。夫がガンになる可能性を考えると恐ろしすぎです。そして私の母親は70歳でまだ比較的元気ですが、一度でも転倒して骨折……などの事態になれば寝たき
■上様はどこまで本気なのか──徳川将軍の「ゆるすぎる」絵はなぜ描かれたのか? 「へそまがり日本美術」。そんなちょっと変わったタイトルの展覧会(@東京・府中市美術館)が、話題を呼んでいます。伊藤若冲や長沢蘆雪といった人気画家の作品も数多く揃う展覧会ですが、3月16日(土)の開幕を前にして、もっとも注目されている“画家”が、徳川家光です。「え? 家光って将軍じゃないの?」と思われる方もいらっしゃるでしょう。そうです、「あの三代将軍家光」の描いた絵が人気を集めているのです。その理由を探ってみました。 もふもふのウサギとミミズク、そして「ぴよぴよ鳳凰」…… 家光様の絵がかわいすぎて、目が離せない! ちょこんと佇むもふもふの生き物。耳が長いから、一目でウサギとわかるけれど、サングラスのように真っ黒に塗りつぶされた目を見ていると、「ウサギの目ってこんなんだっけ?」と少し不安になってきます。そして、顔の
1巻が重版連発で爆売れ中! いま一番ヤバいかもしれない異世界転生マンガ『ポンコツが転生したら存外最強』、1・2話まるごと無料公開!
西田幾多郎をその嚆矢として、田辺元、さらには高山岩男、西谷啓治、高坂正顕、鈴木成高のいわゆる「京大四天王」をむかえて、日本最高の知性と称された京都学派の哲学者たち(鈴木成高は西洋史専攻)。戦前、彼らは圧倒的な影響力を持ち、大東亜戦争(太平洋戦争)の思想的な支えとなり、さらには国家へ殉じる精神を鼓舞するような言説までしたのです。 その戦争協力の責めを受け、戦後、公職追放に処された「京大四天王」(西谷啓治のみは復職)。彼らの思想的営為とは何だったのか、彼らはなにと格闘し、またなぜ戦争協力者となったのか、そして彼らの残したものはなにか、そこから私たちがなにを受け取るべきかを追究したのがこの本です。京都学派はどのように成立したのか、他の哲学者からどのような批判・肯定の目を向けられてきたかを含め、コンパクトに纏められた“京都学派興亡史”です。 西田幾多郎の『善の研究』が出版されたのが1911年、敗戦
読もうぜ『天国大魔境』 少し前にバラエティ番組で「やっぱり上戸彩芸人」という名の上戸彩大好き特集があったが、私にとってアフタヌーンは「やっぱりアフタヌーン」だ。続きが気になって気になってハゲそうになって、しかも既刊はまだ1巻のみと気づいて「マジかー!」と頭を掻きむしってしまうマンガ。そういうのはだいたいアフタヌーンに載っている。 『天国大魔境』も「やっぱりアフタヌーン!」だった。全ページを「見落とすまい!」と読ませ、待つのが嫌いな私を「待つ女」にアッサリ変えてしまった。嵐の海をゆく大船に乗った気持ちだが、1人で待って、1人で読むのは、絶対もったいない。 美しき謎の「施設」と「崩壊した日本」 物語の舞台はふたつ。閉ざされた謎の「施設」と「崩壊した日本」だ。どちらの世界も美しく、謎にあふれ、おまけにまったく油断ができない。だから1人じゃもったいないのだ。 まず「施設」について。ヨーロッパの寄宿
10月28日、『文庫版 ルー=ガルー 忌避すべき狼』(京極夏彦著)『古事記異聞 オロチの郷、奥出雲』(高田祟史著)の刊行を記念して、東京ミッドタウン日比谷で開催された、京極夏彦と高田崇史のトークイベント。人気作家ふたりの初対談は創作活動の裏話満載で、会場は大いに盛り上がりました! (対談を全3回で連載いたします) 【第1章】ふたりの人気作家はこうして生まれた! 高田 僕は今年、デビュー20年目なんです。正確には12月で20周年。京極さんは25周年ですよね? 京極 1994年9月に『姑獲鳥の夏』が刊行されたので、25年目に入ったところですね。 高田 実は僕、デビューする前に京極さんのサイン会に行ったことがあるんです。 京極 ホントですか!? サイン会って、あまりやってないんですけど、いつ頃でしたか? 高田 『鉄鼠の檻』のサイン会で、新宿紀伊國屋本店でした。長蛇の列で、僕も並んでサインをいただ
坂本龍馬の名前が教科書から消えるかもしれないということが話題になりました。もっとも、単純に消えるというわけではないようで、「今回の案は教科書の本文で扱って全員が覚え、入試で知識を問う最低限の用語のリスト」(朝日新聞デジタル2017年12月4日12時01分『龍馬・松陰より「理系が食いつく用語」を 歴史教科書案』より)からはずされるということだそうです。 なんのことはない暗記中心の大学入試のあり方を問題視することなく、現行の入試方針に従ったものでした。龍馬だけでなくガリレオやクレオパトラが取り上げられない教科書とはいったいどんなものでしょうか。 坂本龍馬も現行の教科書では薩長同盟の盟約に尽力したという程度の紹介だそうで、著名な『船中八策』や『亀山社中 (後の海援隊)』さらに「国際公法」を活用(利用?)して紀州藩と談判した「いろは丸事件」などには触れられていません。龍馬の歴史上の評価は教科書では
故・水木しげる氏の代表作である『ゲゲゲの鬼太郎』や『悪魔くん』はもちろん、貴重な貸本漫画作品、倉庫の奥から発掘され、これまで単行本や文庫にも未収録だった隠れた名作まで収録された「水木しげる漫画大全集」。繊細なデジタル処理による美しい印刷も話題となっているこの全集は、水木氏を師と仰ぐ京極夏彦氏の責任監修によって実現した。制作開始から約6年かけての完結。苦難の連続だったその軌跡を、編集委員の村上健司氏、デザイナーの坂野公一氏と語り合った。 目指したのは、“元通り”の原稿の美しさ 坂野 京極さんには前々から水木先生の全集を監修してほしいというお話が、いろいろきていたんですよね。 京極 でも、「できないですね」って、ずっと言ってたんです。半世紀以上もの間、第一線で活躍してきた水木先生の作品は、その全貌が把握しきれないほど多岐にわたります。そのうえ原稿がないものも多く、長い間に改変されたり、再利用さ
かつては私たちの周りには“ヒトを化かす”たくさんの動物がいました。たとえばキツネ、タヌキ、ムジナ、イタチ……。そのような動物たちがヒトを化かすのは不思議でもなんでもなく、“普通の出来事”として語られていました。 内山さんよると1965年頃を境にして日本の社会から「キツネにだまされたという話が発生しなくなった」そうです。なぜこのようなことが起きたのか、それはなにを意味しているのかを問いかけたのがこの本です。 「なぜ一九六五年以降、人はキツネにだまされなくなったと思うか」と多くの人に訪ねたところいくつかの意見に集約されたそうです。 1.高度成長期の人間の変化:経済が唯一の尺度となり非経済的なものに包まれて自分たちは生命を維持していると言う感覚が失われた。 2.科学の時代:科学的に説明できないものはすべて誤りという風潮になった。 3.情報、コミュニケーションの変化:メディアの発達等でかつてあった
“戦前”とはどのような時代だったのか……政治・経済・国際情勢など、いわば大文字とでもいえるような分析・研究は(立脚点の違い、視点の違いはありますが)数多くあります。この本はそのような大文字ではなく、小文字のビビッドな生活情景・環境を、それもサラリーマン生活を中心に描いた世相史、民衆史とも呼べるものだと思います。 この本をなによりユニークにしているのは岩瀬さんが、 ──戦前社会を現在とまったく継続性のない「別世界」扱いにするということは、やはり大きな間違いだろう。「別世界」扱いにするということは、好き勝手にイメージを描けるということにつながり、「戦前の人間は毅然としていた」とか「昔の学生は真剣に人生に向き合っていた」といった、いまひとつ根拠のわからない感覚的な言い分も鵜呑みにせざるをえないことになる。それを避けるためには、ミクロ情報を積み上げてみるしか解決策はない。── というモチーフを徹底
本書は、『MMR』の新作です。 たぶんそう伝えただけで、多くの人は「えっ、MMRって復活してんの!」と驚くことでしょう。 いかにも、MMRは2012年に、あの黄金期のメンバー―キバヤシ、ナワヤ、タナカ、イケダ、トマルで復活しており、本書はその2冊目に当たります。 母 体は「週刊少年マガジン」ではなくなっており、厳密にはMMRという名前(Magazine Mystery Reportageの頭文字をとったもの)で呼ぶのはおかしいのですが、そこにツッコんではいけません。詳細は後述しますが、それは重大なルール違反に当 たります。 「MMRがオリジナルメンバーで復活している」ということを知ったあなたのとるべき行動はひとつだけ。 「な、なんだってー!」 と叫ぶこと。ただそれだけです。 MMR は、1990年代に「週刊少年マガジン」編集部内に実在した組織の名前です。メンバーはリーダーのキバヤシ以下、全
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