この記事では、Weierstrassの多項式近似定理の証明を解説します:
証明は何通りもありますが、Bernsteinによるものを解説します。これは多項式を具体的に与える証明です。
補題
証明. 一つ目は
二つ目は
三つ目は
と示される。 Q.E.D.
補題より、
であることがわかります。
帰着
定理のは
上定義されている場合に証明すれば十分です。というのも、
が
上で定義されているとき
は上で定義された連続関数となるので、この
に対する近似多項式
の存在が証明できていれば
がに対して成り立ち、
についても近似多項式が存在することがわかります。
Bernstein多項式
は
上定義された連続関数としましょう。このとき、
に付随する
次Bernstein多項式
を
と定義します。
証明
それでは、上定義された連続関数
に対してWeierstrassの近似定理を証明しましょう。
Weierstrassの近似定理の証明. を固定する。
において式変形を行っていく。補題の一つ目の式より
なので、
を得る。は閉区間
で連続のため、一様連続である。すなわち、
が存在して、
が成り立つ。これを利用して、の場合と
の場合に和を二つに分解して評価する。
とすると(
が連続なので存在する)、後者の場合は
が成り立つことに注意して、
と評価できる。ここで、補題の節の結果およびを用いた。
よって、十分大きいをとれば、
が成り立つことが示された。 Q.E.D.