韓国、24年の出生率0.75 微増も世界最低水準、晩婚化要因
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2025年02月26日 12時29分
【ソウル共同】韓国統計庁は26日、女性1人が生涯に産む子どもの推定人数を示す合計特殊出生率が2024年は0.75だったと発表した。過去最低だった23年の0.72から微増したが、依然として世界最低水準。同じく少子化に直面する日本の1.20(23年)を大きく下回る。教育費負担など子育てに伴う経済的不安や晩婚化が要因として指摘される。韓国政府は巨額を投じて対策を講じてきたが、歯止めがかかっていない。
増加に転じたのは9年ぶりで、新型コロナウイルス禍による出産控えが解消されたとの見方がある。地域別では首都ソウルが0.58、南部釜山が0.68と都市部が深刻な傾向にある。赤ちゃんの数は前年比3.6%増の23万8300人だった。10年前と比べるとほぼ半減し、急速な人口減少に社会全体で危機感が高まっている。
統計庁によると、平均出産年齢は前年比0.1上昇の33.7歳で、高齢化が進んでいる。出生率が1を下回るのは経済協力開発機構(OECD)加盟国の中で韓国だけで、第1子の平均出産年齢も最も高い。