「シン・ゴジラ」(2016年)などで知られる映画監督の樋口真嗣さんがメガホンを撮る「新幹線大爆破」がNetflixで4月23日から配信されることが明らかになった。樋口さんは新潟日報社のインタビューで、基になった高倉健さん主演の「新幹線大爆破」(1975年)との出会いについて語っていた。樋口さんとゴジラ撮影の現場を共にした「ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS」(2003年)などの特殊技術監督を務めた浅田英一さんは東宝特撮チームの一員として参加した北朝鮮の怪獣映画「プルガサリ 伝説の大怪獣」(1985年)の裏話を明かした。(報道部・横山志保)

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新潟日報のインタビューに答える樋口真嗣監督

 「新幹線大爆破」のメガホンを取ることになったのは、「シン・ゴジラ」で一緒に仕事をしたプロデューサーからの誘いだったという。「やってみますか、ということで始めた」と話す。樋口さんにとって鮮烈な印象がある作品だったことも大きかった。

 東映製作の「新幹線大爆破」の封切り当時は小学3年生だった。「親に言っても連れて行ってはもらえない気がして、小学校をサボって土曜日の初日に見に行った」と打ち明ける。

樋口真嗣さん(右)と浅田英一さん=新潟市中央区のシネ・ウインド

 高倉健さんは新幹線に爆弾を仕掛けた犯人役だった。樋口さんは「犯罪者が主役の映画なんて初めてな上、自分が学校をサボった後ろ暗い気分もあって、すごいものを見たという感じだった」と話す。

 そして初めて見てから半世紀を経て、「新幹線大爆破」のメガホンを取っている。新たに撮り直し、送り出すリブート作品は草彅剛さん主演で、ネットフリックスで独占配信される予定だ。

◆ゴジラ愛、ゆえの「ダメ出し」

 子どもの頃から特撮映画が好きで、...

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