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旭川女子高生殺害「SNS使い2被告が別の場所にいるように装った」…検察側がアリバイ工作指摘 : 読売新聞

旭川女子高生殺害「SNS使い2被告が別の場所にいるように装った」…検察側がアリバイ工作指摘

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 北海道 留萌るもい 市の女子高校生(当時17歳)を旭川市郊外のつり橋から転落させて殺害したとして、殺人罪などに問われた事件当時19歳の女(20)の第2回公判が28日、旭川地裁(小笠原義泰裁判長)であり、検察側が証拠隠滅やアリバイ工作と位置づける被告らの事件後の行動を説明した。同罪名で起訴された友人の内田 梨瑚りこ 被告(22)との間でSNSのメッセージを送り合い、2人とも転落現場の神居大橋にはいなかったかのように偽装していたという。

旭川地裁
旭川地裁

 起訴状では、両被告は昨年4月19日午前3時41分頃、全裸で橋の欄干に座らせた女子高校生に「落ちろ」「死ねや」と迫り、それまでの暴行で抵抗の意思を失っていた被害者を石狩川に転落させたとしている。

 この日は証拠書類の取り調べが行われ、検察側は捜査報告書を引用しながら「両被告は被害者の携帯電話のデータを削除してから車でひいて破壊し、帰宅中に旭川市内の川に投げ捨てた」と説明。さらにSNSで女が「リコしゃん、おはよ」と送信し、内田被告も「まだ起きてたの、お前」と返信することで2人が別々の場所にいるかのように装ったと指摘した。

石狩川をボートで捜索する北海道警の捜査員(昨年5月20日、北海道旭川市で)=高橋剛志撮影
石狩川をボートで捜索する北海道警の捜査員(昨年5月20日、北海道旭川市で)=高橋剛志撮影

 被害者の遺体発見は5月21日。別の捜査報告書によると、神居大橋から約64キロ下流の奈井江町内の川岸で、木の枝に引っかかった状態で見つかったという。

 遺体は激しく損傷しており、遺族との対面は全身を包帯で覆い尽くした状態で行われた。検察側は「顔も髪の毛も見られず、本当に娘なのかと思った。(両被告には)極刑を望みたい」とする母親の供述調書などを朗読。女はこの間、すすり泣きしながら手で涙を拭い続けていた。

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