論理総容量は6.4ペタバイト、OpenStack Swiftを採用してNTTデータが構築
「ドコモメール」が国内最大級のクラウドストレージ構築
2015年01月20日 06時00分更新
NTTドコモは1月14日、利用者およそ1800万人のクラウド型メールサービス「ドコモメール」のインフラとして、新たに構築したクラウドストレージの本格稼働を開始した。“日本国内で最大級”となるペタバイトクラスのクラウドストレージを、「OpenStack Swift」ベースで実現している。
構築を手がけたNTTデータが1月15日、導入事例として公開した。
ドコモメールは、スマートフォンやタブレットのアプリ、PCブラウザから利用できるメールサービス。デコメ(デコレーションメール)や手書きメールなどの機能があり、ユーザーが送受信したメールはすべてドコモ側に保管される。
2013年10月の提供開始以来、利用者は順調に増えており、2014年12月末時点で利用者は1800万人に達した。NTTデータでは、急増するドコモメールのアーカイブ量に柔軟に対応するため、OpenStack Swiftベースの「プライベート・クラウドストレージ・ソリューション」を採用、インフラを構築した。
今回構築されたクラウドストレージは、論理容量の合計が6.4ペタバイトあり、国内最大級の規模となる。さらに、今後もメールデータの増加に合わせて随時拡張することが可能となっている。アーカイブされたメールデータは、地理的に分散した拠点に重複保存され、障害や大規模災害の発生にも耐えうる仕組みとなっている。
NTTデータでは、今回採用されたプライベート・クラウドストレージ・ソリューションを、他のクラウドサービスにも適用していく予定。またNTTソフトウェアイノベーションセンタとも連携して、OpenStack Swiftのエンタープライズシステム適用も実施していく方針だとしている。
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