マンガ家・赤松健氏(代表作に『魔法先生ネギま!』『ラブひな』などがある。『UQ HOLDER!』連載中。「マンガ図書館Z」取締役会長、日本漫画家協会理事) ――新人が活躍できないとなると、マンガの多様性も失われてしまいますね。 赤松:(日本漫画家協会の理事長を務める)ちばてつや先生も、教鞭を執っておられる大学で若い人が海賊版サイトを利用していたり、それを新人のマンガ家が嘆く様子を見たりして、「これは大変なことだ」と急ぎ個人としてコメントを出されています。 知的財産戦略本部が「海賊版サイト」の対策として緊急避難的に接続を遮断することが出来る、とする判断をされたと聞き、まずは日本が国をあげて「マンガの危機」に真剣に向き合ってくれていることに、とても心強さを感じました。 しかし僕たちは表現者として常に大切にしてきた「表現の自由」や「知る権利」において、今回の「ブロッキング」という手段が諸刃の剣に
