この10年でソニーと韓国サムスン電子に吹く風の向きは大きく変わった。 世界のテレビ市場では、サムスンは日本勢を抜いて最大メーカーとなった。スマートフォン(多機能携帯電話、スマホ)部門では、米国をはじめ世界の多くの市場で、サムスンの上位機種が米アップルの「iPhone(アイフォーン)」の最大のライバルと認識されている。日本以外の市場では、サムスンは比較的高級なブランドというイメージを確立してきているのだ。 対照的にソニーは、スマホで世界的な存在感を示すことに失敗し、4年連続の赤字からの脱却に苦しんでいる。 最近アジア太平洋地域の消費者を対象に行われたブランド認識の調査の結果は、この2社をとりまく環境の変化を物語っている。 Bloomberg News マーケティング誌キャンペーン・アジア・パシフィックと市場調査機関のニールセンの共同調査による2012年版「アジアトップ1000ブランド」で、サ