2025年2月23日、私は昨年2024年の医療費の負担額が35万円を超えました。前立腺がんの検査とホルモン療法の薬代、ゲル挿入手術費、放射線治療費です。毎月の高額療養費の限度額が私の場合のわずかな年金額でほぼ57600円で助かってはいるのですが、それでも35万円は厳しいです。貯金の取り崩しです。
今年は、前に書きましたパソコンを新しいものに買換えましたので、これで確定申告(e-TAXと呼ぶ由)をすることにしました。もともと大した納税はしていない上に昨年度は定額減税もあったので、還付額は大した金額ではないので逡巡したのですが、「住民税が医療費控除額の10%相当分が安くなる」と聞いたからです。
スマホでもできるのでですが、私の古いスマホでは、マイナンバーカードを読めない機種と判りましたし、また、あの小さな画面ではやりにくいので、ICカードリーダーをアマゾンで買いました。確定申告以外では必要ないので一番安いものです。それが上の写真で、送料はプライム会員で無料で700円也。まあ税務署に行ったり、郵送代を考えれば十分ペイする価格です。無論ダメ元でリスクを承知の上です。新しいパソコンを買わなければ、このようなことはしていませんね。そういう意味では新しいデバイスというのは、新しいことができるので私の頭にとっての刺激にはなります。
今までは、パソコンを作って書いて紙で提出する方法でした。今回初めて、このICカードリーダーでやってみての感想ですが、「びっくりするくらい楽で、便利です」
まず、医療費は「データ連携」していますので、一瞬で合計が出てきます。私が領収証から転記した金額とほぼ合いますね。医療情報が国にガラス張りなのが気になりますが、もうそういう時代なのでしょうね。
それ以外もたぶん生命保険の情報などが「データ連携」していると思いますが、今の私の実力では、そこまでできず、手入力でしたが・・
「案ずるより産むが易し」でした。来年はこれなら事前のエビデンス(領収証等)をしっかり準備すれば、1時間ほどで完成できるでしょうね。
今年は、最後の「送信」で終わりなのですが、ここで入力漏れが見つかり2回送信しました。でも何とか完成できました。
今日の本題です。実は、母のケースなのですが、2018年の2月に「とある生命保険」の満期があったのです。1986年と記憶していますが、当座に必要な費用以外のわずかな貯金を私と母とで確か「一時払い養老保険」という長期運用の商品にしていたのです。当然母名義なので、私はまったく満期を知りませんでした。満期当時の母は87歳で認知症のグレーゾーンだったと思います。母は満期のことを一切私に言わず、よく行く銀行の人に相談したのですね。そしたら、その銀行の担当が頻繁に家に来るようになり、満期時の振り込み先にその銀行を指定して、振り込まれた翌日には、すべてその銀行の扱う「投資信託」にさせられていたのです。
その後、私が2018年に家の中で税務署からの「重加算税通知」を見つけてびっくりして母に質したら、「銀行の人にすべて任せてあるから大丈夫」と言ったのでした。その重加算税というのは、実は生命保険の満期で、一時所得として益になった部分を申告する必要があるのに放置していたのでした。
税務署は一定の金額の一時所得は全部把握しているのです。そもそもガラス張りなのですね。あとは徴税側の人的効率でターゲットを決めるだけなのでしょう。
結局、税務署から支払い遅延で重加算税の支払いは、私が手続きをしました。母は若い頃は父の商売で税務申告はしていたのですが、この当時はもう確定申告も当然ですが無理でした。なお件の銀行は、何ら助言さえせずでした。自らの収益のみ関心があったのでしょう。この結末はどこかに書きましたが、私が2019年の春に「全銀協」の斡旋手続きを開始し、損失分の一部のみが返ってきただけでした。
この2019年以降に、私は月1回程度の帰省から、複数回、最高で5回の帰省(車で往復160キロ)の遠距離介護が始まりました。
介護の経験があれば、親の財産の管理をどうすれば良いかが経験として自ずとわかります。まあ家庭事情で多少の差こそあれ、早めにガラス張りにすべきなのです。
自分も今はほぼ介護される立場です。私が母の介護での失敗例のワーストは、この財産の管理の委譲のことですね。遠慮なんか要らないと思います。認知症になってからでは遅いのです。