仮引数
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関数定義に書いてある引数だよ
「この関数は、どんな引数を受け取りますよ~」が書いてあるよ
簡単に書くよ
仮引数(読:カリヒキスウ 英:parameter)とは
関数(処理のまとまり)を定義しているところに書いてある引数
(プログラムや関数に入れる値)のこと
であり
「この関数は、どんな名前の変数で、どんな型の引数を受け取りますよ~」が書いてある部分のこと
です。
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詳しく書くよ
順番に見ていきましょう。
変数は「プログラミング言語における値を入れておく箱」ね。
処理の途中で値を入れたり、逆に取り出したりできます。
変数には「名前(変数名)」と「種類(変数の型)」があります。
どんな名前の箱で、何を入れて良い箱か、です。
例えば、ここに数字を入れる箱がありました。
箱の名前は「数字箱」です。
この箱を変数と見なすと、変数名は「数字箱」です。
変数の型は「数字を入れる箱」になります。
以上が変数に関する予備知識です。
あとは、関数について、いくつか説明しておきます。
関数は「何かを入れると何かをやって何かを返してくれる、処理のまとまり」です。
一般的には、入力を受けて処理を行い、その結果として出力があります。
引数(ヒキスウ)は「プログラムや関数に渡す値」です。
ちょっと汚い話で恐縮ですが、人間はご飯を食べて、ウンチを出します。
人間を関数だとすれば、ご飯に相当するものが引数です。
あと、ついでなので書いておくと、ウンチに相当するものは戻り値です。
プログラムで関数を使うには、2つの手順を踏む必要があります。
それは
1.関数の中身を定義する
2.関数を使う
です。
まず必要なのは「こんな関数を用意しますよ~」な説明を書くことです。
具体的には
1.どんな引数を受け取って
2.どんな処理を行い
3.どんな戻り値を返す
を書いてあげる必要があります。
これを「関数定義」や「関数の定義」あるいは「関数を定義する」と表現します。
「こんな関数を用意しますよ~」な説明が終わったら、あと実際に使うだけです。
関数を使うときには
1.どの関数を呼び出すよ
2.引数として、どんな値を渡すよ
3.戻り値を、どの変数に入れるよ
を書いてあげます。
これを「関数呼び出し」や「関数の呼び出し」あるいは「関数を呼び出す」と表現します。
関数定義と関数の呼び出しをプログラムっぽく書くと、例えば以下のようになります。
//関数定義
int func_hoge (int num){
//何かの処理
return 0;
}
//関数呼び出し
ret = func_hoge(1);
日本語でも書いていますが
int func_hoge (int num){
//何かの処理
return 0;
}
の部分が関数定義です。
「int」は「数値」と読み替えてください。
最初の「int」が戻り値を表しています。
「この関数からは戻り値として数値が返るよ~」を表現しています。
「func_hoge」は関数の名前です。
「この関数の名前は『func_hoge』だよ~。使いたいときは『func_hoge』を呼んでね~」と言っています。
カッコの中の「int num」は引数に関する説明です。
これは
1.数値(int)型の値を引数として受け取るよ
2.受け取った引数は、変数「num」に入れて使うよ
の2つを表現しています。
最後に、波括弧の中には、関数内で行われる処理が書かれます。
これが関数定義部分の説明です。
次に関数呼び出し部分を説明します。
ret = func_hoge(1);
が関数呼び出し部分です。
最初の「ret」は関数からの戻り値を受け取る変数です。
「関数『func_hoge』からの戻り値は、変数『ret』に入れるよ~」を意味しています。
「func_hoge」は、呼び出す関数の名前です。
カッコの中の「1」は、関数に渡す引数です。
関数呼び出し部分で関数「func_hoge」に引数「1」が渡されました。
この「1」は、関数「func_hoge」の中で変数「num」に入れられます。
以降は、値「1」が入った変数「num」として関数内の処理に使われます。
さて、ここまでの説明で2種類の「引数」が出てきたのに気づいたでしょうか。
それは
1.関数内で定義した引数
2.関数に渡した引数
の2つです。
「1.関数内で定義した引数」は、関数定義の
int func_hoge (int num){
//何かの処理
return 0;
}
で登場した「int num」です。
「2.関数に渡した引数」は、関数を呼び出している
ret = func_hoge(1);
で登場した「1」を指します。
この2つの引数のうち
1.関数内で定義した引数
が「仮引数」です。
あと、ついでなので書いておくと
2.関数に渡した引数
は「実引数」と言います。
気が向いたら、セットで覚えてあげてください。
仮引数:関数を定義しているところに書く引数
実引数:関数を呼び出しているところに書く引数
です。
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一言でまとめるよ
まぁ「仮引数」って単語が出てきたら「関数(処理のまとまり)を定義しているところに書いてある引数
(プログラムや関数に入れる値)のことなんだな~」と、お考えください。
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