今年も早いもので、あと1ヵ月ほどで年末だ。年末年始はテレビの特別番組が目白押しで、面白い内容であればネットでも話題となる。
しかし、年末年始は忙しい、帰省する、海外旅行に行くなど、ナマでは見れない人が多いのが昨今。ネットで「●●の▲▲がすごい!」なんて書き込みがあっても、録画していない限りは見たいと思っても見られない。そこでぜひ用意しておきたいのがBlu-ray Discレコーダー、略してBDレコだ。
最新BDレコーダーの多彩な機能をフルに活用し、「録り逃しゼロ!」の録画と快適な視聴を追求していくのが今回の特集のテーマだ。第1回では、「全チャンネル録画」マシンを取り上げる。
全チャンネルを常時録画する最強レコーダー
全チャンネル録画とは、基本的には地デジの主要な放送局をカバーできる6ch以上の放送チューナーを備え、選択した放送局の番組を24時間(厳密にはメンテナンス時間として1日に最大1時間程度の録画中断がある)すべて録画できる機能のこと。
全チャンネル録画は基本的にHDDの専用スペースにどんどん録画され、容量がいっぱいになったら自動的に削除されていく。もし、ずっと残しておきたい番組があった場合は、HDD内の「通常録画領域」と言う場所にダビングする。
通常録画領域はいわゆる通常のBDレコーダーのHDDと同じように利用できる領域で、ここにダビング、もしくは直接録画(通常録画。全チャンネル録画以外に事前に予約して録画するチューナーも搭載する)した番組は基本的に自動で削除されることはない。
こうした機能を持つモデルは、東芝とパナソニックの2社から発売されている。
東芝は、こうした全チャンネル録画をいち早く実現したメーカーで、現在の最上位モデルとしては、合計9つの地デジチューナーと6つのBSデジタル/110度CSデジタル用チューナーを内蔵し、最大8chの全チャンネル録画が可能な「DBR-M490」(実売価格13万7000円前後)がある。HDDは5TBの大容量で、USB HDDの追加によって番組を貯めておける期間を延長可能。
たとえば、地デジ6chをDRで録画する場合、内蔵HDDのみだと3.5日分しか録り貯めできないが、4TB HDDを接続すれば6chのうちの3chは10.5日分録り貯められる。
同社はこのほかに、BDドライブなしの「D-M470」(2TB HDD、実売価格6万円前後)と「D-M430」(1TB HDD、実売価格5万円前後)のラインナップもある。
そして、東芝に続いて全チャンネル録画機を発売したのがパナソニック。現行モデルとしては、8chの全チャンネル録画が可能な「DMR-BXT970」(5TB HDD、実売価格15万円前後)と、4chの全チャンネル録画が可能な「DMR-BXT870」(3TB HDD、実売価格8万円前後)をラインナップしている。
これらの全チャンネル録画機があれば、誰でも手軽に「録り逃しゼロ」を実現できる。次ページ以降ではその“買うべき理由”を紹介していく。
(次ページに続く、「気になるチャンネルを24時間・365日録画!」)
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