第1回、第2回と最新のBlu-ray Discレコーダーを使った「録り逃しゼロ」のテクニックを紹介してきた本特集。
これで今年の年末年始の特番やアニメをばっちり網羅し、退屈するヒマさえないテレビ番組見放題の幸せな時間を過ごすことができるはず。最終回となる今回は、たっぷりと録り貯めた番組を存分に活用するためのテクニックを紹介する。
録り貯めた膨大な番組を見る時間がない?
そんな人のための「リモート視聴」
全チャンネル録画は言うに及ばず、自動録画を積極的に活用すると、お目当ての番組以外のものも数多く録画されるようになる。
こうしたお目当て以外の番組は、自分のアンテナには引っかからなかった「隠れたお目当て番組」などもあるので、決してムダな録画ではない。今まで関心がなかっただけで、見てみると意外と面白かった番組との出会いもあるだろう。
といえ、全部を見ている時間がないのも事実。日常的には仕事や学校などがあるし、年末年始の休暇だってテレビの前でゴロゴロしていられるわけでもなく、旅行や帰省、家族サービスとやるべきことはいくらでもあるのだ。
しかし、最新BDレコならば、自宅だけでなく好きな場所で録画した番組を楽しめるのだ。電車移動の最中でも、帰省先の実家でも、年の瀬の東京ビッグサイトにいる時だって、その気になれば外国のホテルでも、録り貯めた番組の視聴ができる。
それを実現するのが「リモート視聴」だ。従来は著作権保護されたコンテンツ(テレビ番組)の配信(DLNA)は宅内LANに制限されていたが、リモート視聴を使うことでインターネットを経由して自分のスマートフォンやタブレットに配信できるようになる。
なんでこんなことができるようになったかというと、新しい著作権保護技術「DTCP+」のおかげ。今年の春くらいから、各社のBDレコが対応し注目を集めるようになってきたが、DTCP+自体は昨年には規格が整っていた。そのため、実は現行の最新モデルだけでなく、リモート視聴が可能なBDレコは意外と多い。
対応する機器としては、パナソニックは2013年および2014年発売のモデル、ついでに2014年発売の4Kテレビ(AX900/900F/800/800F/700、AS800/650シリーズ)も対応している。
ソニーは2013年、2014年発売のモデルが、シャープは2014年発売のモデルが対応する。東芝は残念ながら最新モデルの「DBR-T560/T550」と「DBR-Z520/Z510」のみの対応となる。
2013年発売のモデルなどは、ソフトウェアアップデートが必要になることもあるので、メーカーのサイトなどでよく確認しよう。
初回にスマホの登録作業が必要
リモート視聴を行なうためには、各社とも対応のアプリが必要になる。まずはスマホなどにアプリをインストールし、BDレコーダーとの機器登録を行なう。
このときの注意点としては、スマホなどはBDレコと同一のネットワーク(自宅のLANなど)に接続する必要があること。BDレコーダー側でもネットワーク設定でリモート視聴のための設定を行なっておく。
スマホのアプリ画面で同じネットワークにあるBDレコが表示されれば、画面に従って機器登録を行なえばいい。こうした準備はどのメーカーのリモート視聴でも同様だ。
この作業さえ済ませれば、Wi-Fi接続だけでなく3G/LTE回線などのインターネットを経由した接続でも、BDレコと接続ができ、インターネット回線が使用できる場所ならば、外出先のどこでも録画した番組や放送中の番組の視聴が可能になるというわけだ。
では、その使い勝手はどうか? 今回の特集で使ったレコーダーで「リモート視聴」を試してみることにした。使用したBDレコは、パナソニックの「DMR-BZR2000」、ソニーの「BDZ-ET2200」、東芝の「DBR-T560」。端末は筆者の手持ちのiPad miniを使用している。
(次ページに続く、「各社のリモート視聴対応アプリを紹介!」)
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